ちい公も人間になったのでバンコクでも人並みな食事を与えられている。
育ちがよい野良犬だったのであまり好き嫌いはなくなんでも美味しくいただくことができる。貧しい幼年期を過ごさせてくれた昭和の時代、そのお陰でもある。
タイ料理と総称されるが、味付けの基本はチリ、ペッパー、ニンニクそして様々な香草を使い分ける。
それらを小さなすり鉢で混ぜ合わせる。
タイ料理ではこのすりこ木とすり鉢(クロックという)は必需品で、味の多くはこの小宇宙で生み出される。

うちの魔女殿はこれで料理の他、
呪術に使う秘薬などをつくっているようだ
興味はあるがそんなときはより怖いので近寄らない
日々の食事は米食。ご存知のインディカ米。日本人は一様にタイ米を不味いと言うがそれはけっして正しくはない。日本人が通常食べているうるち米に近い種類や香りの有無もあり、あとは洗米と水加減でどうにでもなる。
実際、魔女が買ってくる米はけっしてハイグレードでもなく標準クラスのタイ米だが、あたしはこれで寿司をつくったりもする。その場合はかなり慎重に洗米を繰り返すが、これは日本の寿司屋をまねたものだ。
あとは水加減と昆布。酒などで炊飯前に味付けを工夫しておけばちゃんとした寿司米ができる。

日々の食事に話を戻せば、基本は豚肉、鶏肉そして魚、どこだって人間の食うものにそれほど違いはない。
とくに現代タイにおける一般庶民の食生活は約20年前と比較すれば経済すなわち賃金の上昇に伴い大きく変化してきたように思える。
あるいは外国文化の影響も少なくない。とくに近年は庶民が容易く手を出せる日本のファストフード、ラーメンはもちろん牛丼、天丼、カレー、回転寿司などが地方の町にも出店され、いずこでもごく当たり前の風景として同化している。
しかし日々の食事はこんなものだろう。
時間があるときは妻が作り忙しい時はマーケットで出来合いを買ってくる。
休日の昼食
妻は体型を気にして夕食は炭水化物を摂らない
しかし昼食はよく食べる
茄子の炒め物ピリ辛、菜っ葉のタイ風煮物、
冬瓜とチキンのスープ
小鉢は昨夜の残り物

下はある日の夕食
皆さまご存知 ソムタム(青パパイヤのサラダ)
バンコクスタイル
これは買ってきたもの

豚肉の甘辛炒め 魔女さん制作
これが美味しくて好きだ、ご飯がすすむ
