月曜日は一日休んだ魔女殿、荷物の片づけ。そして今回一緒に引き連れてきた後輩の世話に忙しい。
彼女は5月のシンガポール出張にも同行した女性だが、向かいに住むことになった。

その彼女がアユタヤ市内で買ってきてくれた
ローティサイマイ

アユタヤといえばこのお菓子
麺状になったのをクレープのように
巻いて食べる甘いお菓子


かと思えば、隣に来ることになった別セクションの女性、彼女も魔女殿の親しい仲間なのだが、母親を連れて部屋の下見に来た。
あたしも顔見知りなので掃除のお手伝い。
アユタヤで一番美味しいというポップコーン
(これは写真の前に食べてしまった)
そして下のお菓子

もち米にココナッツを混ぜて甘くしたようなお菓子
どこか和菓子の雰囲気もあるが
若干含まれる香料がやはりタイかなと

考えてみれば隣近所、全員魔女一族みたいなものでそれも独身女性ばかりで、まるでハーレムではないかと思ったりするが、ここで王様にでもならないかぎりそんなこたあ考えてはいけません。
みんな一様に口をそろえて言うことは、
「静かで環境は申し分ないけど一人では寂しすぎるわ」
「まあがんばってねみんな。あたしが留守の間はみんな集まって女子大の寮みたいに楽しくやればいいさ」
「いつからいなくなるの?」
「なんだよ、もうあたしの留守を待ってるのかい」
そんなことがあり、火曜日の朝。
いままで4時20分だった起床が5時にのび、出発が6時半とゆっくりになった。
バンコクのオフィスで別の女の子にうつされた風邪で鼻をグスグスいわせながら、
「では行ってきます」
ドアの前で魔女を待っていた後輩が怪訝な顔で二人のやり取りをながめている。
「行ってきます、というのはね」
魔女はえらそうに日本語の解説。
そしてふたたび、
「行ってきます」
今度は敬礼をして、それを見た後輩もつられて敬礼。
朝からこのフロアは騒がしい。
「早くいけいけ、バスにおいてかれるぞ。なんだったらモップの先にあたしの柄パンでもつけて窓から振ってやろうか」
しかしふと気になった
このバスの運転手、朝晩の送り迎えだけで
あとは何をしてるんだろ

そして夕暮れ近く
魔女殿ご一行がバスで戻ってきた。
アユタヤ新オフィス初日、お喋りは止まらなかった。
つづきは明日にでも。