夢の話を書きます。
夢というのは現実とは程遠い現象の記憶になることが多いのだが、時として現実の問題とオーバーラップすることもある。
記憶に残る夢が現実に直面している問題と何らかの関連をもつ場合もある。
まず見た夢から、簡潔に書いてみます。
タイ・トンブリー王朝期の遺跡発掘に従事していた。これはタイ王室のさる王女の後援を得て行われていたものだ。
その事業は順調だったがどういうわけかタイ王室・王女の後援が中止になったという。そのため発掘許可の見直しなどが行われ難しい問題に直面した。
そこで短気者のちい公はカンボジアに目を転じ、まだ未発掘のクメール遺跡に着手することにした。これはアンコールワットから北へ約50キロの地点だった。
ここまでが夢。
すこし説明をすると、トンブリー王朝というのはアユタヤ王朝衰退の後、現バンコクにできたはじめての王朝であってチャオプラヤー川を挟んだ西側に位置し現在もトンブリー区として地名が残されている。有名な暁の寺がある側というふうにイメージして頂ければと思う。
しかしこのトンブリー王朝は現タイ王朝とは別物と理解するほうがよい。
おかしなものだ。現実的にはあたくしはトンブリーと直接の関係はない。
なのにどうして発掘するのがトンブリー王朝なのかよくわからなかった。
実際問題として今週タイ中北部チェンマイの南にあるスコータイ遺跡エリアを探索する予定がある。
しかし下の歴史年年表をご覧いただくとわかるようにトンブリーはかなり後期であるのでスコータイとは関係ないといってよい。
3 古代国家
【省略】
3.4 ラーンナー王国(チェンマイ)
4 スコータイ王朝
5 アユタヤ王朝
6 トンブリー王朝
7 チャクリー王朝
7.1 近代化
8 立憲君主制時代
【省略】
8.4 軍事政権
見た夢がどうしてトンブリー王朝なのか、そしてなぜタイ王室の後援を得ていたのか。
じっくり考えてみると、現在進行中の企画に関係があるのだろうという結論に達した。
詳細は書けないがある企画についてタイ政府の後援を得ようと画策しているのは事実だ。
その願望が遺跡発掘という現実とは全くかけ離れた夢につながったと理解できる。
しかし実際問題として、お金の絡む現実とは距離をおき遺跡を掘り返すような仕事ができればとぼんやり思ったリする。
大金が動く話は見方を変えればおもしろいけれども、あたしの仕事ではないとささやく声が心のどこかから聞こえてくるのだ。