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    ちい公ドキュメントな日々

    アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・

    本日は曇天なれど異常なし 一人の食事



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     独り暮らしが長かった、というより一人でウロウロする時代が長すぎた。
     ために配偶者が出来、食が安定した生活を何年も経験するともういけない。自分でじぶんのために作る料理がめんどうでならない。
     まだ、食ってくれる者がいれば苦にはならないが、一人分だけ自分用に作る食事はどれほど気合を入れても美味いとは思えない。

     健康に気をつけなさいと毎日の定時通信で言われる。
    「今日なに食べた?」
     いつものように聞かれ、こちらはサラダや魚などブツブツ言われないようなメニューを答える。
    「はいよくできました。あなたは料理ができるから心配ないわね」
     
     よしよし、と頭をナデナデされた忠犬は複雑なキモチ。
     面倒なので一日一食それも出来合いや温めるだけのインスタントばかりだとは言えない。
     これじゃ体にいいわけないよ。
     わかっちゃいるけどやめられない。

     出かけて戻る途中、ふと気分が変わるときがある。スーパーへ行ってちゃんとしたものを作って食べよう、そんなことが苦にならない日がある。

     勢いのままスーパーで食べたいものを手当たり次第に放り込んで帰ってきた。
    「これはすぐ食べるから冷蔵、これは冷凍するか」
     アブナイおじさんのようにモゴモゴと呟きながら冷蔵庫へ移す。

     しかし勢いはそこまで。
     こたつへ座るともういけない。
     ・・・ええい、明日にしよう。
     ビール片手にスライスハムをくわえる。野良犬だった頃となんにも変わっちゃいない。

     明日こそ、肉じゃが、そして夜は一人スキヤキとまいりましょう。
     ハイソな忠犬のごとくまるまる肥えてバンコクへ戻りましょう。
     

     

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    じょっぱり


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    ‘じょっぱり’とは津軽弁で頑固者という意味だそうな。
     どこかで聞き覚えのある方も多いだろう。むかしは同じタイトルでテレビドラマもあったらしい。

     大阪天満宮正門前に同じ名前の店がある。
     口数の少ない店主と愛想のよいおかみが立っている。

     青森地方の酒と津軽料理の居酒屋だが、津軽だけにこだわっているわけでもなく豊富なメニューがある。
     近隣の勤め人だけでなく天神橋筋商店街からも近く、噂を聞いてやってくる客も多いようだ。

     知人と会うために出かけたのだが、以前、妻が日本に来ているときにもここで呑んだらしい。あたしはなぜかそのあたりの記憶が定かではなく言われてはじめて思い出した。

     人には歴史がある。

     その夜は客が多く店主と話すことはなかったが、カウンターの向こうで忙しく立ち回る二人を見ていて、津軽からどうして大阪で店を持つことになったのだろうかとふと思った。

     どうしてもむかしからのイメージ、出稼ぎというイメージがついてまわる。
     しかしそれなら東京のはずだが、店主が大阪に住みつくことになったのは、もしかするとおかみとの出会いが関係あるのかもしれない。
     人様のプライベート、詮索するわけではないが、もしかすると二人には激しい恋物語があるのかもしれない、そんなことを想った。
     
     津軽という地名はなぜか人を惹きつける。歌謡曲のせいだけではないだろうが、本州最北端、雪、強風と荒波、それらが人をして郷愁の思いをかきたてるのだろうか。

     気の合う人々と呑む酒はよい。
     酔いはしないが心があったまった夜。


     

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    お~ちゃむい オーチャムなのにちゃむい


    ※御詫び
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      ご迷惑をおかけしますが悪しからずご容赦くださいませ。

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     日本へ来て、なんだ思っていたより寒くないじゃないか、拍子抜けした日々をすごしていた。

     だが地球はすごい、どこからエネルギーが来るのか、太陽に決まっているが、確実に日本は寒くなってきた。

     タイにいると季節の変わり目がはっきりしなく毎日の生活にもメリハリってものがなくなる。昼間は年がら年中暑いから誰も何事もセカセカしないでのんびりしている。そりゃ人間だもの当たり前だよ。

     そんなタイ人に混ざって一人むつかしい顔でセカセカしているあたしは、彼らからすると、ニッポンジンはいつもシリアスなのだと思われている。

     人間は勝手なものだ。
     早く暖かいところへ帰りたい。
     渡り鳥ならとうに南へ向かっている。

     あたしもいつの間にかヤワになってしまった。鼻たれ小僧だった時代には霜柱が立ちつららが下がる場所で元気に走り回っていたというのに。

     しかしこんなことを言っては北国の皆様にバカ野郎とお叱りを受ける。

     でもチヤムイものはチヤムイ。
     まだオーチャムなのにほんとチヤムイ。

     皆様はどうかお身体に気をつけて慌ただしい年末をお過ごしくださいませ。

     身辺にわかにあわただしくなりこんなトピックになってしまった。
     そのわけはいずれ書きますが、どうかお許しを。



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    亭主の不在 誰かがドアを


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     夜の定時連絡、いつもより早く連絡が来た。

    「あのね、今日のバンコクはヘンな天気だったの。朝はそんなに遠くないビルも見えないくらいガスってたのよ。そして夕方帰るころにはいまにも雨が降るような感じで強い風がふいていたの。でも雨はなしよ。今朝の湿度は70パーセント、今は60パーセント、サバイサバイよ」

     なんてことはない話だが、まだ終わらない。

    「あ、そうそう。夕べね、あなたと話し終えてもう寝ようとしたとき、誰かがドアを開けようとしたの」
     これにはあたしも聞き耳を立てる。
    「わたしビックリしてすぐ穴から覗いたの、けど誰もいない。こわいなあこわいなあと思いながら、でもすぐ眠ってしまったわ」
     なんじゃそりゃ。

    「でも気になるから今日帰りに管理へ行って昨夜のビデオを見せてもらったのよ」





     昨夜の同時刻、ドアをガチャガチャして間違いに気づいた女性の姿が確認できた。どうやらスマホに夢中になって先に降りた女性につづいてしまったらしい。
     たぶん上階の同じ位置にある部屋の住人だろうということで決着した。

     怪しい男がドアを開けようとしたのなら大ごとだった。
     あちこちにカメラがあるし、住民以外は各棟に入ってこれないシステムだから、おかしな住民がいないとはいえないが、まあ今回は無事だった。

    「もうすこしであなたに電話するところだったわ、あなたコワいコワい」
    「なに言ってるんだ、あなたは魔女でしょ、あたしのほうが助けてヘルプヘルプですよ」





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    むしょ帰り? 新聞勧誘員


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     ドアがノックされた。
     立っていたのは中年の男。
     あたしの顔を見るなり、
    「アニキお久しぶりです」
    「おたくは?」
    「○○新聞、とって下さいなアニキ」
     なんだこいつはひとのことをアニキアニキと親しげに。

     あたしはすでに戦闘モード突入。
    「オレはアンタのことなど知らないぜ」
    「なに言うてるんですか前に会ってますやんか」
     そうかそんなこともあったかもしれないがいちいち覚えちゃいない。
    「新聞とるのはよいけど、だいたい自分はここにほとんどいないよ。何カ月も留守になったら集金できない。あたしゃ責任もたないぜ」
    「そしたら一カ月でもいいですからお願いしますよ」

     面倒になってきた。
     一カ月くらいならまだ日本にいるから、新聞をとってもいいか、と思いはじめたとき、
    「アニキ、この前ミナミで歩いてましたな」
    「そうか。声でもかけてくれてお茶でもご馳走してくれればよかったのに」
    「あっ、と思ったんだけど女の人といっしょだったから」
     えっ、誰と一緒だったのだろうあたしは・・・。
    「若い女のひとでしたわ」
    「もしかするとそれは家内だろたぶん」
     以外に女性と二人連れなど思いつかない。ちょうど日本へ来ていたときかもしれない。

     勧誘員はなおもしゃべる。
    「実はねわたしこの前までしばらく入ってましたんや。出てきたもののなかなか仕事がのうて」
     おいおいほんとかよ。
     そんなこと言って同情を引くつもりかとも思ったが、とにかく面倒になって、
    「わかったわかった1カ月だけでよいなら新聞とるよ」
     ぴゃぴゃっとサインしてドアを閉めた。

     なかなかの商売上手だなと思いながら、もしかすると前にも会っていたのかもしれないとも考えた。

     しかし、それから後、何日経っても申し込んだはずの新聞が届くことはなかった。

     遅れて届きだしたなら販売店へ怒鳴りこもうと構えていたが、あれはもう夏前、日本に戻っていたときの話。
     冷蔵庫の扉に新聞申し込みの写しだけが所在無さげにいまもぶら下がっている。

     それにしても、人相のよくない男にアニキ呼ばわりされるあたしはなんなのだろ。




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    またまたローソンにて


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    「はい」の返事を言い間違えて「ヘイ」と応えてしまったおねえちゃんのいるローソンではなく、別にもう一軒近所にあるローソンへ行った。

     朝食用のパンを買い、あたたかい外の陽気に誘われてアイスもいくつか、それにミニシュークリームなどなど提げてカウンターへ。

     学生バイトらしいおにいちゃん。
    「このシュークリームなんですが」
    「うん?」
    「めちゃめちゃ旨くないっすか?」
    「そうかい。シュークリームなんてどこのもそんなにかわらないだろ」
    「いやあ、ちがいますね。このプチシューは旨いっすよ」
    「そうか、じゃしっかり味わって食ってみるよ。だけど、あたしはローソンでいちばんのお気に入りはなんたってモチモチロールだね」
    「そうすか。僕はショートケーキっすね」
    「そうかい、そんなに旨いかい」
    「旨いっすよ」
    「君は若いからなんでも旨いのだろう」
    「そんなことないっすよ、あはは」

     ただこれだけの話。
     だが、セブンと比較されて世間では落ち目のボローソンなどと言われているのを耳にしたこともあるが、このような青年を見るかぎりローソンもなかなかではないか。

     笑いながら表に出れば顔に暖かい晩秋の夕陽。


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    コンビニの接客態度



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     日本の拠点は多くのコンビニエンスストアに囲まれるような場所にある。そしてひとつのコンビニから3分も歩けばスーパーマーケットがある。

     ずぼらものはどうしても近くのコンビニで買い物をすることが多い。
     セブンイレブン、ローソン2店、ファミリーマーケット。

     しかしこのようなコンビニ激戦地区であるにもかかわらずセブンイレブンの接客態度がよくない。
     これは近所の店にかぎったことでもなく他のセブンでも同じような評判が聞こえてくる。とくにオーナー店舗の教育がよくないようだ。

     あたしもセブンで切れかかったが防犯カメラに残されでもすれば面倒だ。かろうじて思いとどまった。
     知人はセブンで怒鳴りまくってパトカーを呼ばれた。この店はバイト店員がほとんど中国人だった。
     日本人店員でも敬語をちゃんと使えぬ者が多い。
     あたしたちはお前さんの友達でもなんでもない、客なんだよ、お客さんだよ。

     反してローソンは格段に接客態度がよい。要するに気持ちよく買い物をし笑顔で金を払うことができるのだ。

     以下は接客態度とは直接関係ないが、ちょいと先のスーパーで買い物をしビニール袋を提げたままローソンに入った。必需品の甘いものを買い忘れたのだ。
    「おねえさん、この袋カウンターにおいといてね。間違ってここの品物が入ったら泥棒になるから」
    「はいどうぞ」
     そしてローソンのモチモチロールなどを買ってカウンターへ戻った。
    「二つも袋を持つのがイヤだからこのスーパーの袋へ入れてね」
     とあたし。
     するとカウンターのおねえちゃんが、
    「ヘイ」

     へい? 
     たしかにそう聞こえた。あたしは笑いながら、
    「ヘイっていったよね今」
     すると彼女は耳まで真っ赤になった。「は」と「へ」をどうしてか間違えたらしい。
     あたしはおかしくて、
    「それなら、へい合点だ、まで言えばもっとウケるのにな」

     そんなことだった。
     もしこれがセブンなら素知らぬ顔で無視するだろう。舌打ちが聞こえてくるかもしれない。



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    マイ・ヒストリーなど ⑤ バンコク魔女との再会編


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     えー、まいどバカバカしい話で皆様方のご機嫌をお伺いいたします。
     
     皮肉なもんでございます。
     1年のうちほんの数えるくらいしか滞在しない日本。できることならあちこちのんびりと散策し懐かしい記憶をたどってみるのも一興かなと思うのですが、そこはあなた、世の中そんなにうまくゆかないのが常、あれやこれやとこなさねばならぬことがあり、そのしわよせがこのブログ記事の貧困さにもみえるのでございます。

     それでつい手っ取り早いネタに手を出すというお粗末な話で、えーしばらくおつきあいいただこうと思うのでございます。

     枕だけで一本おわりそうに長い。

     前回{マイ・ヒストリーなど ④バンコク魔女との遭遇編}の続き。
     バンコクからイサーンの町ウドンターニへ戻る私たちはすでに空港にいた。
     そんなとき、突然、同行の女史が、
    「あのね、Pernがもうすぐ来るから三人で早めのランチしましょう」
    「えっ!、彼女がくるの? どうして? ウドンへ行くの?」
     あたしはなにも聞かされていない。
     ま、時間は充分あるからいいだろう。

    「あ、来たきた」
     女史の視線をたどると、向こうから赤いスカートの小さな女の子が歩いてくる。
     こちらに向かって手を振っているということは、あれがそうなのか。

     女の子は顔が判別できるくらいまで近づいてきた。
     おーっ、たしかに昨日いっしょに飯を食った大阪おばさんのチョイ若いバージョンの女性のようだ。

     しかしあたしは挨拶もそこそこに彼女を凝視していた。
    ・・・なんじゃこれは。
     昨日の地味な雰囲気はなく、今日は、まるで大学生にしかみえない。いったいどういうことなのだ。

     そんなことにも驚いたのだが、以上にあたしが彼女をまじまじとおそらくバカ面でみつめていたのには他の理由があった。

     この女の子、いや、この女性にはどこかで会っている。昨日はそんなことを露ほども思わなかったが、今日のスタイル、雰囲気には記憶がある。
     それは遠い記憶かもしれなかった。がしかしどこかで会っている。

    「どうしましたか?」
     女史があたしをみてニヤついている。
     そして彼女に、
    「あなたをみておどろいているのよ彼は」

     たしかにそうだが、あたしは混乱したまま二人の後につづいた。
     そのあと昼食にどんな店へ入り何を食べたか覚えていない。まるで催眠術をかけられたようにイサーンに戻りつくまでの記憶がとんでいる。
     まさかあのとき魔女があたしになにか術を使ったわけではないだろうが、そのことについては今も彼女には何も話していないし尋ねてもいない。

     ただひとつ、後に尋ねたこと、あの日空港へ来たのはどうしてか、それと、なぜ前日とうって変わったスタイルでやってきたのか。

     それは、あれから何年も経ったいまでも彼女は同じ事を言うのであながち冗談でもないのだとおもうが、あたしの質問に彼女はこう答えた。
    「私が空港へ見送りに行ったのは、もういちどあなたに会って確かめたいことがあったから、それと、お洋服の違い、はじめて会った日はお仕事の顔、空港ではプライベートな私をみせたかったから」

     なにを確かめようとしたのか。
     あたしも驚愕した話を聞くことになるのだが今日はここまで。




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    オーサカナイト・上六


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    新歌舞伎座

     
     用があって出かけた大阪上本町6丁目いわゆる上六。
     大阪新歌舞伎座、今はビルの中。難波にあった頃はそれなりの雰囲気がある建物だった。
     時代だ、時は移ろう。

     食事にいった歌舞伎座裏手の鳥屋さん。
     その名も「こけこっこ」
     場所がら歌舞伎座の演者が多く通う、知る人ぞ知る名店といってよい。また関西芸人も多くやってくる。
     この店のオーナーは芸能界の生き字引。ほとんどの演劇人、芸人たちとなんらかのつながりがある。もしなにか知りたいことがあれば聞いてみるとよい、たいていのことには答えてくれる。

     知人友人3人、鳥鍋をつつき呑んだ。
     余分なタレなどで食べるのではなくすでに味がつけられた鍋。シンプルだが日本人でよかったと思えるような時間だった。

     そして二軒目、同行二人は芸能関係者、さすがこの辺りに詳しい、
     入ったのはママさん一人のお店。
     うるさいカラオケ客もいなく、よくしゃべり笑ったオーサカの夜。


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    マイ・ヒストリーなど ④ バンコク魔女との遭遇編



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    バンコク・スワンナプウム空港
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     毎度バカバカしいとお思いでしょうがちい公とバンコク魔女とのなれそめをつづけます。

     事務長女史の友人でもある女性と会い、三人はオフィス街にあるイサーン料理屋に入った。
     
     女性同士は久しぶりの再会だということで話が弾んだ。
     あたしは割り込むすきもないので、ひたすら目の前の料理をむさぼるように食っていた。
     むかしの話なので、食べ物で覚えているのは青いパパイヤのサラダ・ソムタム、それもバンコクスタイルであまり辛くなくて美味しかったことだけ。

     ときおり何か質問されそのときだけ会話に入ったが、あのときどんな話をしたのかよく覚えていない。
     
     聞けば女史と彼女はバンコクでの高校時代の友人だったという。その後、大学は別々になったらしい。

     事務長女史と同級生というからそれほど若くはないはずだ。
     あたしが覚えているあのときの印象は、よく笑いよくしゃべる明るい大阪おばちゃんのすこし若いバージョンということくらいだ。

     食事をすませ会社に戻るという彼女と別れた。
     女史の話によればまだ独身だという。
    「彼女はいろいろ家の事情があってなかなか結婚できないのよ。裕福な家はそれなりに難しいのよねきっと」
     ならあなたはどうなの、と聞きたかったがやめた。あまり女性のプライベートに立ち入るとこちらが興味をもっていると勘違いされるかもしれない。

     このころのあたしはまるきりフリーで結婚する気もなく、どちらかといえば独り者の気楽さに満足していた。どこへ行こうと後ろ髪ひかれる思いもせずにすみ、よけいな責任をしょい込むのはまっぴらと考えていた。

     その夜は事務長女史とホテルに泊まった。もちろん部屋は別々だったが二人ですこし酒を呑み、ふだん語学学校では話さないようなプライベートな会話もあった。

     女史によると昼間食事をした友人は、家庭が複雑で実の祖母ではない方と一緒に住み、おばさん、つまりそのお婆さんの実の娘も独身のまま同居しているという。
     かなりの資産家で、おばさんなどは結婚などしなくてもよいと彼女にもおなじような道を選ばそうとしているらしい。
     その娘、つまりいまのあたしの妻なのだが、彼女は実の孫のようにおばあさんの世話をしており、一家はある会社の大株主で、彼女はそこでなにか責任のある仕事をしているらしかった。

     世の中いろいろ、家庭もいろいろ、そんなことを思いながらの、あのときのあたしにはただの世間話でしかなかった。

     翌日あたしたちは昼前の飛行機でイサーンの町ウドンターニへ戻る予定だった。

     まさかバンコク空港に女史の友人である彼女が来るとは思いもしなかった。
     いま思えばあの日が運命を大きく変えることになった分岐点だった。





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