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    ちい公ドキュメントな日々

    アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・

    日本の心 空港にて



     
     空港へ着いたのは午後3時。
     飛行機は18時発だからちょうどチェックインが始まる時間。
     あたしが乗る飛行機は関西空港にはスタッフを置いていない。JALにチェックインを委託している。

     しかし最近はチェックインも簡単になった。安くてもいちおうビジネスだからかもしれないがどこの空港でもパスポートを見せるだけでチェックインOK。メールで送られてきたEチケットをスマホに保存しているがここ一年ほどは見せたこともない。
     
     時間は十分にあったが搭乗待合に行った。
     おなじゲートからはひとつ前の飛行機、エアアジアのシンガポール行きが出発するところだった。
     
     あたしの目は搭乗カウンター前に立ち窓の外を眺める女性をとらえた。制服からすると彼女は搭乗ゲートの係員だろう。

     牽引車にバックで押し出されそしてこれから滑走路に向かう飛行機。
     彼女は、動き出そうとしている飛行機を凝視している。微動だにしない。もし制服がなければ旅立ってゆく恋人を見送る女性にしかみえない。

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     ちい公のなんでも聞いてやろう虫がもぞもぞ。
    「自分が案内した飛行機を見送ってるの?」
    「はい」
     こちらを向くと丸顔ぽっちゃりの可愛い女の子。
    「後ろ姿の写真いいですか。向こうの飛行機も入れたいので」
    「はい、どうぞ」

     数枚写真を撮り遠目で彼女を見ていた。
     飛行機が正面を通り過ぎる。
     彼女は飛行機に向かって深々とお辞儀をした。
     手を振る地上整備員と違って搭乗待合でお辞儀をする彼女の姿は飛行機から見えるはずもない。
     
     あたしは嬉しくなった。心が小さな炎で温かくなった。
     これが日本の心なんだと思った。

     この日は飛行機の中でもうれしいことがあった。
     まだまだバンコクには着かない。
     
      


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    さあ帰ろ みなさんありがとう



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     みなさんお世話になりました
     いろいろほんとにありがとう
     あなたのやさしさ身にしみて
     ♬♪♫  ♬♪♫  ♬♪♫


     書いていて、どこかで聞いたことがあるなと思った。 
     そうだ、たしか【ちあきなおみ】さんの歌に、そうだそうだ【紅とんぼ】の中にあった。
     で歌詞を探した。

    ♬♪♫
    空(から)にしてって
    酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞
    五年ありがとう 楽しかったわ
    いろいろお世話になりました
    しんみりしないでよ…ケンさん
    新宿駅裏“紅とんぼ”
    想い出してね…時々は  ♬♪♫


     そんなことであたくしは今日お家に帰ります。

     またバンコクからドキュメントな、おバカちい公の日々をお伝えできればと思いますが、その前に、できれば今日空港へ行ってバンコクへ着くまでも書ければと考えています。

     では、お歌のつづき、どうぞ!

    ♬♪♫ ありがとう 楽しかったわん
    いろいろお世話になりましたニャー
    しんみりしないでよ…チュンチュン
    大阪駅裏“ハウス野良”
    想い出してね…時々わ~~ン  ♬♪♫


      

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    バンコクまたも洪水 誰も責任をとらない



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     タイ時間午前5時、メッセージが入った。
    「雷と激しい雨です、とても怖い」
     妻はあと30分もすれば出かける。いつもは身体のために大通りまで15分ほどは歩いてゆく。

     タクシー呼びなさいとは言ったものの、こんな朝は皆おなじ事を考えるからすぐには来ないだろう。

     いつもより30分遅く電話。今オフィスに着いたという。
     結局タクシーを待つ人が多く、あきらめていつものように大通りまで歩いたらしい。

     途中の道路はまた冠水。深夜から雨が降ったのかと思ったがそうではなく朝5時前からの激しい雨で排水がまたダウンしたようだ。
     いつものことなのにどうして改善しないのだろう。予算がないのかそれともこの区に問題があるのか。
     いや区だけではないその上の組織全体に問題がある。排水だけでなくインフラ全体が一向に改善しないのは政府にも責任があるのだろう。

     庶民はあきらめたようにただ我慢する。現状を受け入れるしか方策がない。自由社会とはいえ不満を声高に叫ぶことには慣れていない人々がまだまだ多い。
     日本の国会議事堂の前で気勢を上げるロボットのような日本人を見習えばよい。

     タイは軍事政権になってから4年が経過した。
     庶民を取り巻く状況はよくなったとはけっして言えない。
     現首相は本年11月に総選挙を実施すると発表しているが、はたして新たな民主政権が誕生するのか、疑問を禁じ得ない。


     
      

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    最期の迎え方


     
     人生の最期を独りで迎えようと考えている人が多いというニュース。
     一人暮らしそして高齢者の独居が増加している現状、むかしのように身内など縁者に後の始末を押しつけることを良しとしない人が増えている。身内、親類などとの付き合い方が希薄になっていることも原因の一つにあるのだろう。

     自身に思いをはせる。
     今回タイへ戻る前にある程度の整理をすませようと考えていたが一向に進んでいない。
     
     明日何が起きても不思議ではない人生と年齢。
     少ない身内に押しつけるの酷というもので、自分の後始末などは自身でけじめをつけておかなくてはと思う。
     とはいえ日本での話なので、いまの仮住まいも年内には整理しなければならない。
     
     後はタイでの生活になるのだが、それも可能な限り妻に迷惑などかけなくてすむように計画しなくてはと考えている。

     死んでゆくものは後のことなど分からないとはいえせめて身辺はきっちり片をつけておかなくてはならないだろう。
     
     日本の住まい、年に数か月程度の滞在だが見回してみると知らぬ間に物がふえている。

     クローゼット。
     以前に衣類は大量処分したので自分のものは少ないが、いつの間にか妻の衣服が大半を占めているではないか。ほとんどはバンコクでは用のない冬服など。
    「コートなど寒い季節のものは捨ててもよいか」
     返事はわかるのだが聞いてみる。
    「えーっ、ダメよ」
     女性はいざとなると「もったいない」が先に立つのか。そうでもないならしい。
    「どうにかしてバンコクへ運べないかしら」
    「えーっ!」
     あたしが驚く番だ。
    「どうするんだよ冬服なんて」

     よくよく話を聞いてみると、タイでも北部は冬になるとやはり寒いし、季節によってはバンコクでも欲しい人がいるはずなので寄付に出したいと言う。

    「今度あなたが日本へ行くときに私の大きなラッゲージを持っていって下さい。あれならたくさん入るから」
     とんだことになりそうだ。藪蛇とはまさしくこのことかもしれない。

    「国際貨物でも船便なら安いしね」
     あわてて話題を変えるお利口ちい公。
     

     

     
      

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    魔女さんシンガポールへ行くって ②


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     あれほど渋っていたシンガポール行きだがいちど決めてしまうと俄然やる気が出てきたようだ。
     行くからにはなにかひとつでも今後の仕事に生かすことができるようにとあれこれ考えている。

     日程はソンクラーンの休暇明けの16日から27日まで。したがって五月に日本と同じような数日の休みに予定していたベトナム行きはペンディングにせざるを得なくなった。
     ぶら下げられたニンジン。内心は楽しみにしていたのだが・・・。
     一人で行くとは口が裂けても言えやしない。

     しかしバンコクに置いてゆく忠犬ちい公のことは気になるらしく毎夜のように話に出てくる。
     ちい公も昔のようにノラ公で犬のままならペットホテルにでも預けられるのだが、悲しいかな今は人間の姿をしているので心配なのだろう。

    「あたしも昔のままだったらペットホテルに行けるのになあ」
    「あんな狭いところがいいの? コンドより?」
    「いいね楽しそうだ。世話係がきれいなお姉さんかもしれないし」
    「はは残念でした、あなたは人間だからね」

     話は、留守中、二週間の食べ物になった。
    「だいたいは冷蔵庫にキープできるけど、何度かはわたしのオフィスに行ってくれますか?」
    「ランチ食べにかい?」
    「それでもいいけれど、女の子に新鮮なベジタブルなんかを市場で買ってきてくれるよう頼んでいるから取りに行ってほしいの」
    「そうか悪いなみんなに。それくらいだったら自分で買い物に行けるよ」
    「あなたは絶対に行きません、ひとりだと行きません」
     さすがよくわかっている。面倒だと思うと食べずにすますかもしれない。

    「みんな、あなたが来るのを楽しみに待ってるから」
    「順番に弁当でも作ってくれれば毎日でもオフィスに行くのに」
    「私の代わりにオフィスで仕事してくれる?」
    「毎日行って日本語の授業でもしようか。シンガポールから戻ってきたら日本語学校になっているかも。みんな可愛いからオフィスは竜宮城、あたしは浦島太郎だな」
    「バカ!」

     相も変わらずのおバカ夫婦でございます。

     お後がよろしいようで。

     
      

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    えっ! シンガポール? 二週間!



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    「相談があるんだけど」
    「ふぁ~い、なんですかワン」
    「シンガポールへ行かない?」
     何を言い出すんだ。またまた新しいニンジンですか? あたしは馬ではありませんよ。
    「あたしはシンガポールにゃ興味はないですワン。いったいどうしたのです?」

     四月のソンクラーン休暇(水かけ祭り)明けにシンガポール出張が決まりそうだという。企業幹部のためのセミナーがシンガポールで行われ、魔女が行くことになったらしい。
     タイからは20名ほどが参加するが女性が一人なのでオフィスの女の子を連れてゆくという。
     諸々の費用はなんと官費で賄われる。

    「それがね二週間なの。その間あなたを一人にできないでしょ、だから一緒に行きましょ」
    「ウーン、二週間か・・・」
    「バンコクであなたを一人にできないわ」
     また言う。

    「あたしが行かなくてもオフィスの子が一緒なら心配ないよ。それにあたしは大丈夫だよ、一人暮らしは馴れたもんだ」

     だいたいあたしが行って二週間もシンガポールで何をするんだ。マーライオンと占領地時代の建物などをみたらあとはやることがない。汚いノラ公だとポリスに捕まってムチ打ちの刑にでもなるのがオチだ。
     そもそも後で行くにしても二日もあれば十分だ。それもあの屋上にプールのあるランドマークになったホテルにでも泊まれるのならの話だ。

    「もしあなたがNOと言うならシンガポール行き止めてもいいわよ」
     と気をつかうが、こんなチャンスは滅多にないし、このような国際的な経験は彼女自身の向上にもきっと役立つに違いない。

     なんであたしが説得しなけりゃならんのか、お門違いの気もしたが懇々と言って聞かす。
    「気を遣うなら、あたしがタイへ戻るのを四月の末に延ばしてもいいよ」
    「何言ってるのよ。今月帰ってこなかったらソンクラーン休暇わたし独りでどうすればいいの? もしそうならシンガポール行き止める」
     話はまた振り出し。

     そんなこんなで結局彼女はシンガポール行きを決心した。
     魔女の手紙@シンガポールだ。楽しみが増えたわい。
     
     さあ四月の中頃、真夏のタイ、ひとりでどうするかな、どっかへ一人旅でもできないかな。内緒というわけにもいかんしなあ。

     どうするかな・・・。
     これが独り身だったらなあ・・・。
     いかんいかん、こんなことを考えちゃ拘束の魔術で鎖縛りだ。

     するとさすが魔女奥ちゃま、
    「まさか一人でイサーンなんかへ行くつもりじゃないでしょうね」

     まいったなあ。
     携帯のない時代へタイムスリップできないかな。

    【この項 明日へ】
     
      


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    目の前のニンジン



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     早くバンコクへ戻ってらっしゃい。こんな楽しいことがあなたを待っているわよ。

     バンコクではいろいろなイベントを計画しているようだ。
     毎日のように奥ちゃまからいろいろな写真が送られてくる。四月末あたりに計画しているベトナム、そしてもうひとつ新しい餌がぶら下げられた。

     タイ南部マレーシア方面に向かったところにある保養地ホアヒン。ここは以前に妹やミルキーたちと何度か行ったことがある。
     今回は妻の友人たちファミリーを何組か連れて行くという。総勢20人のツアーになるようだ。

     バンコク人は4月中旬に行われる水かけ祭り(ソンクラーン)には辟易しているのでこの休日にはできるだけ表に出ない。車でないとあちこちで水をかけられる。

     したがって今回のツアーは5月の予定。
     すでにホテルもキープしたらしい。週末の2泊3日。大勢なのでホテルといっても政府系の国民宿舎みたいなものだがビーチのそばで悪くないらしい。
     前に泊まった高級リゾートとは大違いで一泊一部屋800バーツだというから2500円ほど。これなら大勢でも大した負担にはならない。

     親しい仲間と行く旅も悪くないだろう。
     奥ちゃまの計略にまんまとハマったちい公はOKを出してしまった。

      しかし禍福は糾える縄の如し、数時間後に新たな問題が持ち上がることになろうとは。

     それは明日にしませう。


     
      

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    Lottery Government hotel (2)




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    米国保護貿易 円高進行

      

     一国のリーダーが自国の企業を守るのはごく当たり前のことで我々がそれを批判するのは意味がないのかもしれない。
     しかし現代において貿易はいずれの国においても生活ひいては命を維持するために欠かせない国同士の取引といってもよいだろう。

     米国と中国の貿易戦争は起きるべくして起こった無理からぬ側面もなくはない。

     一般的に貿易に不均衡が生じるとすれば悪質なダンピングでない限りにおいて賃金を含む生産コスト、あるいは技術力に起因する場合が少なくない。
     自国の生産コストに目を向けることなく赤字の原因は貿易相手国にあるとする花札大統領の決断にかの国の民は大喝采かもしれない。

     おかげで株は暴落、円高は進む。
     あおりをくった日本経済はじわじわ沈み始めるのだろうか。
     経済の専門家ではないし投資家でもないので詳しいことは書けないが、日本人として心配している。

     円を外国に持っていって生活している身にとって円高は悪くないのだが、それ以上に日本人として経済の行方を危惧する。

      
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    甲子園へ



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     先日書いたが、プロ野球のスカウトマンに誘われていたので甲子園へ出かけることにした。
     野球そのものよりもプロスカウトマンたちに興味がある。

     考えている企画がある。
     知人に話すと、かつてハリウッド映画でイーストウッドが演じた老スカウトマンの話があったが、物語ではなくドキュメントにしても面白いかもしれないという話だった。

     いずれにしても、プロの世界は、選手はもちろんだがスカウトマンにしても厳しく自分を律しないといけない時代になった。
     彼らは選手ではなく裏方ではあるがそれでも世間の目を気にして私生活も慎重だ。
     秋から冬にかけてのオフの季節でも知らない相手とはゴルフに行くのも控える。いろいろなしがらみができては仕事に支障をきたす恐れがある。世間にはどんな陥穽があるか、予測できないことも往々にしてある。

     高校野球のタイトルをつけたのに話が変わってきた。本日はここまで、お粗末様。

     
      

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    主夫スーパーへ



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     近所のスーパーは朝9時から夜の12時まで開いている。
     めったにないことだが開店からスーパーへ出かけた。

     冷蔵庫が見事なくらいに空っぽになった。近々留守になるのであまり買いだめできないこともあるのだが、米しかなくては元野良公といえど耐久生活も限界。

     スーパーは毎日何とかの日というのがある。長いこと通っている店だがやっと最近ひとつだけ覚えた。火曜日のたまごの日。10個入りが95円、これははあたしでも安いのがわかる。おまけにその日はポイント5倍デー。
     ポイントなんて大したことはないと思うのだが1000点も貯まれば1000円分がタダになるのだからそのときだけはとても得をしたような気分になる。ほんとはそれほど安くないものを買っているのだけど。

     あたしの買い物はとても速い。事前にスマホにメモっているものを高速でカゴに放り込んでおしまい。

     さあ今日は炊き込みご飯をつくりましょう。鳥を入れてこんにゃく、ニンジン、油揚げ、シイタケ、ちくわ、等など。このご飯はあたしの大好物。
     へんな話だが、なにもかもごっちゃになった味がたまらなく好きなのだ。野良公時代のクセが抜けないのかな。

     
      

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