アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・
次からつぎへと噴出するスポーツ界の問題。今度は体操界にまつわる醜聞で大賑わいだ。
本当に膿があるならそれは早急に排除しなければならないことは言うまでもないが、東京オリンピックを2年後に控えた今になって噴出する数々の問題。
何が真実でなにが問題とされるのか当事者たちにとっては、いやごく普通の人々にとっても予測がつかない時代でもある。
暴力を否定するのは何もいまにはじまったことではない。いけないことはわかっていても黙認してきた時代があり世界がある。現在は暴力と非難される指導法、それにより成果を出してきたスポーツもある。
このような指導法がまかり通ってきた日本の体質がそれこそ時代遅れだとも言えるのだが、世界からみればやはり日本は島国であった。
だからこそこれらの悪弊を排除しようと国民総出で声高に叫んでいるのかもしれない。
このことを否定はしないが、ただ思うのはヘンな時代になったなということ。
なにかあれば叩こうと鵜の目鷹の目で探し回る人々。メディアだけでなくごく普通の人々までもがSNSというリーサルウエポンを片手に写真、動画を撮りまくる。
東京オリンピックも心配だが、それよりもなんちゃって正義の味方ばかりがこのまま増えつづけてゆくことのほうがこわくもある。
どこもかしこも窮屈になってきた。なにも日本だけではない。
もっと大らかな心で事象を観て判断する、そんな時代はもう戻っては来ないのかな。
批判する精神は必要だがなんでもかんでも反対だ、やれおかしい、と叫ぶのはまるでどこかの国のミニ泡沫政党のようでもあり、これでは人間としての本来あるべき姿よりかは、かなり矮小な、ちまちました生き物に成り下がってしまうようなそんな気もする今日この頃だ。
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これがベストだと思ってるわけじゃないけれど
所詮ちい公は元ノラ公。
こんなところが精一杯でありんす。
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「私のことを王女様とお呼び ピシピシ!!(ムチの音)ピシピシ!!」
どっかのチビッ子が言ってたのを思い出した。なんの脈絡もない。
・・・おいおい、それを言うなら、女王様とお呼び、だろ。王女様がムチをもってどうするんだ。

早朝に目覚めた。キッチンへ行きコーヒーを。
あれ?コーヒーがない。
日本へ来るとき妻が持たせてくれた二瓶のコーヒーがなくなった。長い滞在だったな。
しかたなくトコトコ歩いてローソンへ。
「おねいちゃんコーヒーあるか。豆を挽いたぶん」
「あ、ありますよ」
なんでもあるんだなコンビニは。
スーパーで買うほど大きなサイズではないがもう少しの間使うにはちょうどよい。
メロンパンと玉子も買った。
ついでに書いておくとローソンの玉子が安い。スーパーより安い。どうしてだかわからないが少し安い。
最初は疑って、割ったら雛が出てくるのではと思ったがそれもなく普通の玉子だった。
さあ今日もせっせとがんばりまっしょい。
あなたもよい週末をね。
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風が唸るなか出かけた。
タイ領事館も久しぶりだった。
見覚えのある職員が働いている。
外務省に入って日本勤務になったのだろうか。
つっけんどんな応対が多いタイの役所にあってここは在日官庁だからなのか親切だ。
「バンコクにある役所と違ってここはいいね。みんなフレンドリーでやさしい。おまけに可愛い美人ばかりだ」
「そうですか。なにかイヤなことが」
「バンコクはね、とくに区の役所が悪いね。なにもしないでペチャクチャおしゃべりばかりで、かと思えば威張りくさった人間も多いし。それに、何をするにも時間のかかること」
「みんな自分がエライと思ってるんですね」
あたしは、おや?と思った。
タイの役人がこんなことを発言するのはめずらしい。
「最近の日本の役所は変わったよ。市民はお客様扱いだよ」
しゃべりながら書類にサインしておしまい。
「ありがとね」
エレベーターに乗ったところで大声で呼び止められた。あわてて飛び出す。
「えっなに?」
なにかミスでもしたか。タイの悪口を言いすぎたか。
「あのごめんなさい、私のペンですそれ」
あたしの手には黒いボールペンがしっかりと。
「あっゴメン。バレたらしかたないね」
あたしの大声に中の職員がみんな笑っている。
どうもいかん粗忽がすぎる。
風はますます強くなっていた。
23日夜には上陸だとか。
さあ雨戸を打ちつけて土嚢を積むか。スーパーボランティアの世話にならないように南無阿弥陀仏。
朝になったらまた追記でもするか。
我が住まい、たおれ荘が飛んでなければの話。
追記
久しぶりに激しい雨と風、
1時2時3時そして4時、少し眠っては目覚める。そのたびに窓の外、揺れる木々をながめる。
川も海からも遠い街の中、風だけが気になった。
魔女から教わった呪術が効いて我がたおれ荘は無事に朝を迎えた。
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日本へ来れば必ず寄るのがタカ君Barber。
バンコクにいる時は魔女Barberで刈ってもらうが、たまにプロフェショナルにやってもらわないと落ち着かない。
というのもちい公はエラそうに口ヒゲなど生やしているので手入れが必要なのだ。
知人の中には無精ひげなどという輩もいるが、無精者ではひげを蓄えることはできない。
頭髪は抜けおちる一方なのに口ひげだけはマメにのびてくる。
ときおり訪れてはタカ君と世間話をする。ときおりといっても年の半分以上は日本にいないので数か月に一度。
ひまなときはタカ君のママが店に座っている。
「お母さん元気だった?」
「もうだめよ、あちこち痛んで」
むかしはママがご主人と一緒に店を切り盛りしていた。温厚な亭主と歯に衣着せぬ物言いの妻、なかなかよいコンビだった。
ママは小さくなった。
内臓の手術をしてから食も細りそれこそ吹けば飛ぶような体つきになっている。体重も40キロを切っているという。
「ほんとに強い風の日なんか表を歩けないのよ」
「でもできるだけ少しでも歩かないとね」
「もういいのよ。早くあっちの国へ行きたいわ」
「なに言ってるんだよ。頑張って長生きしないと」
「毎日生きていても楽しみなんかないし、早くいったほうがみんなのためよ」
往々にして年配者はこのようなことを言う。
「どこの世界に親がいなくなって喜ぶ子供がいるんだよ。一日でも長く生きてほしいと願うのが子供ってもんだよ」
父親が他界し若くして家業を継いだタカ君はなかなかの孝行息子だ。詳しい話を聞いたわけではなく彼もとりたてて話さないが、長年のつきあいだからわかることもある。
自分たちの家に呼んで一緒に暮らすことも考えたが母は長年暮らした店舗兼住宅を頑として離れようとしない。逆に言えばそれが母親の幸せなのかもしれない。
息子は毎日母親の住んでいる店に出勤してくる。最近は買い物もままならなくなった母のためになにかとみつくろって運んでいるようだ。
タカ君ママと話していてわかったことがある。
彼女は驚くほどの芸能通。新聞、雑誌、テレビなどで報道されることはゴシップのたぐいから政治ネタまで、きけばたいていのことには答えてくれる。
ゴウリキなにがしが、どこそこの社長とつきあっているとか誰それが結婚したとか、恥ずかしながらあたしはこんな古いネタも知らなかった。
「今度から芸能ネタが要る時は先にお母さんに聞きに来るからね」
ふと思い出して写真を撮った。
「その写真、ちょうどいいわ遺影に使おうかな」
「何言ってるんだ、それはちゃんとしたカメラで、めちゃくちゃ修正して美人にしないと」
店を覗いてママの姿がみえないと、
「お母さん、元気?」
それが合言葉のようになってしまった。
酷暑の夏も乗り切ったようだ。
ピンピンして走り回るのは無理にしても、どうかこのままでいつまでもいてほしい。

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すっかり秋が・・と思っていたら、そんなことはない夏はまだ終わっちゃいない。
夜が明けてしばらくすると気温はどんどん上昇し30℃はすぐ超えてしまった。
おまけに台風がふたつ日本列島目指して進軍中。
飛行機に乗る日は大丈夫かな。
心配しながら駅へ電車のチケットを買いに行く。 空港特急はいつも早めに買うようにしている。
なぜかというと車両の最後部に座りたいのだ。最後部なら座席の背後にバッゲージを置くことができる。ただそれだけの理由、単純な話なのだ。
炎天下、とぼとぼと落ち武者のように歩く。いや武者ではない足軽敗残兵だ。
イヤホンから流れてくる音楽に「おや?」、どこかで聞いた声。
魔女奥さんが唄っている「大阪」をバンコクに替えた歌。
何年前だろうか、日本語をアルファベットで教えた頃だった。
思えばあの頃と今、なんにも変わっちゃいない。妻との距離も近からず遠からず、進歩がないといえばそうだがそれはあたし自身の問題で、パートナーとしての絆はより深くなっているともいえるか。
トボトボ、トボトボ。皿も乾いて干からびそうだ。
帰りにローソンへ寄ろう。
アイスを買おう、あずきバーにしよう。
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打ち合わせで会うことになっていたプロデューサーが骨折したという。
本人から直接ではなく人を介しての話だったので確かめてみると肋骨にヒビが入っただけだという。
大したことはなく動けるというので出かけていった。
どうせ酔っぱらってつまづきでもしたのだろうと思っていたら案の定だった。
「どっかの店で転んだのかい」
「いや、そういうわけじゃないんだ」
「なんだ、覚えてないのか」
「う~ん。たしかね三人でまず寿司屋へ行ったんだけど、そこは僕が払ったのは覚えてるんだけど、そのあとクラブみたいなところ二軒行ったらしい」
「おねえちゃんがきれいすぎて記憶が飛んだか?」
「自分で立てないほどだったらしい、あとで聞いたんだけど」
「肋骨にヒビが入るなんてどこで転んだんだ」
「それがはっきりしないんだ」
家の前まで送ってもらったのはかすかに覚えているのだが、
「次の日の朝、起きようとしたら激痛が走って」
「バカだなあ」
二の句が継げない。
これで来年は還暦だというのだから、あたしも含めて男ってのはしようがない。
よくよく考えてみるとキッチンに戻ったとき、ふらついたはずみにイスかなにかで打ったようだ。
痛みがおさまりそうにないので医者へ行った。
「これは肋骨にヒビが入ってますね」ということになったという。
喫茶店で仕事の打ち合わせ。
映画から舞台まで幅広いジャンルでプロデューサーや演出をつとめる彼はこの業界では顔が広い。
あたしとの話は小さな仕事から、国をまたいだ仕事まであれこれ。
終えて表へ出た。
夕方だがまだ陽は残っている。
「さあ冷たいのを飲もう、お腹もすいた」
とあたし、
「えっ、だめだよ今頃から、まだ陽があるじゃない」
「ケガ人は酒がダメなら水でも飲んでおけ」
「だいたいさ陽のあるうちから酒を呑んじゃいけないってのは親の遺言なんだ」
「ああ、そうかそうか、さあ入るぞ」
いつものことだが打ち合わせでしゃべっている時間よりも呑みながらのバカ話のほうが長い。
そんなわけでまたいいかげん酔った夜。

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空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い
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