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    引っ越しってぇのはな

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /19 2018


     
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     えー毎度バカバカしい話におつきあいを頂きます。

     むかしは宿替えなんぞと申しましたが今のご時世そんな言葉はもう死語ってもんで、今どきは引っ越しなんぞとも言わずに、リロケーションなんていうむきもあるようでして、あたしなんぞがうっかり真似しようものなら舌を噛んでしまいます。

     まあしかし俗に引っ越し貧乏なんて言葉もあるように宿替えのたんびにこれが古くなったから新調しなくっちゃ、このさいだからあれも買っておきましょうてな具合になにかと物入りなのは何処も今も昔も同じようでございます。

     そのむかしバンコクでノラ公を拾った魔女姉さん、なんでも拾い集めるのが趣味なのか家を移るたびに家財も増えているようで、いままでは亭主のいない留守に宿替えをやってまいりましたが、今回ばかりは一人でやるには読んで字の如し荷が重すぎるようでございます。

    「魔女姉さん小物や台所用品なんてどうするんだよ。箱がないじゃんか」
    「プラスチック袋(ビニール袋)に入れるわよ、簡単でいいでしょ」
    「おいおい。何を言ってるんですか姉さん」
    「大丈夫よ、いままでもそれでやってきたんだから」
    「今回はアユタヤですよアユタヤ、今までのように町内をちょこっと移動するのとわけが違うんだよ、90キロ先ですよ90キロ。荷台で壊れたらどうするんですか、それこそあんたの好きな言葉、もったいないでしょう、とちゃいまんのん」

     あたしは半分呆れてしまった。
     タイ人は大体が楽天的なのはわかる。しかしうちの魔女殿は何事も熟慮してから動く慎重派のはずだったのに、なんだそれは、割れ物注意までビニール袋に詰めるってか。

    「日本じゃ引っ越しってのはまず段ボール箱を用意してそれに詰める。上積みできるし壊れるのもふせげるでしょ。運ぶのも簡単だ。手伝いに来てくれる人たちのことも考えないとね」
     
     久しぶりに真剣に文句を言う亭主をみて、一瞬フグになりかけたがもっともだと理解したらしい。
     さっそくあちこちに連絡して段ボール箱の調達を始めた。
     
     まったく何を考えてるんだ。
     このあたりが国の違いかもしれんな・・・と思いながら、まあしかし今までバンコクで三度の引っ越し、すべて任せっきりで留守にしていたのだからと自分に言い聞かせる。

     今回は頑張らないと。
     なんせ彼女は生まれてずっと住んできたバンコクから他の県へ移動するわけで、なにかにつけ気持ちの揺れも大きいに違いない。できるだけやさしくサポートしないといけない。

     ああ、なんてよくできた旦那だこと。あたしが女ならこんないい男タイなんぞに放っておきはしないのにねえ。

     相も変わらずのお気楽亭主、ひとりでワアワア言っております。
     タイ版宿替えよりの一コマ。
     お時間がまいりました本日はここまで。



    かけがえのない日々

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /18 2018


     
    you and me (2)

     

     午前4時20分。
     やさしい目覚まし音楽。
     外はもちろんまだ暗い。

     魔女がゴソゴソ起きだしてくる。
     ウィークデーは毎日この時間に起床する。
     オフィスには7時前、誰よりも早く行く。それが彼女なりの仕事への取り組み方なのだろう。

     あたしはとうに起きて机に向かっている。
     どうもいけない、長時間眠れない。午前3時にもなればもう眠れない。残り寿命に比例するように必要睡眠時間も減少するようだ。

     あるいはもしかすると人生の体内時計が残された命を計算して、可能な限り起きて精一杯生きるように仕向けているのかもしれない。

     ♫ 人生は過ぎゆく 恋も去りゆく~



     こういう切ないのは歌だけでよいな。

    「しかしもう数日、5日だけか、コンドからの道を大通りまで歩くのは」
    「そうね金曜までどす」
    「今日も気をつけてな」
    「はいあんた」

     アユタヤでは住まいから工場・オフィスまでは専用バスの送迎がある。したがって起床時間も1時間は遅くなる。その分、歩くことがなくなり魔女殿は忠犬を引き連れて毎日ランニングするなどと言っている。
     迷惑なんだか有難いのだか・・・。


     しかし残されたあっしは日がな一日どうするのかな。
     聞いたところでは陸の孤島みたいな僻地らしいが、バイクか自転車に乗ろうと言ったら、少し表通りに出れば車が多いから危険だという。

     どうもいまいちピンとこない。
     まあセキュリティの連中と仲良くなって毎日いっしょに遊ぶことからはじめよう。
     なんとかなる。
     またまたこの言葉。

     【人間到る処青山あり】
     



    お医者さんごっこ

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /17 2018

     
     
     週末になってまたミルキーのところからお誘い。
     あたしたちの引っ越しが次の土曜に迫りミルキーママも寂しいのだろう。みんなでご飯ということになった。

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     雨が降りそうな夕方。
     デパートで買った魚を二匹ぶらさげて出かけた。

    どちらも海の魚だがタイ語で聞いた名前なので忘れた
    白身でクセのない魚だった

    デパートで買ったd (1)

    デパートで買ったd (2)

     
     ミルキーは耳を澄ませて待っていたにちがいない。あたしたちがノックする前にドアが開いた。
     来週テストがあるのでこの週末は郊外の家に行かずコンドミニアムで朝から勉強。だからよけいにおばさんが来るのを楽しみにしていたようだ。

     ママたちが夕食の準備をする間、ミルキーが取り出してきたものはドクターセット。
     ようするにお医者さんごっこセットだ。

     お医者さんごっこといえばろくでもないガキの遊びだったはずだが、そんな時代はもう化石。

     現代のお医者さんごっこはこんなドクターセットを使う。
     聴診器からはじまり体温計、注射器など、おおよそ診察室で要るものは揃っている。

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     胸の音を聴かれ注射をされる。
     一度や二度はよいのだがだまってされるがままになっているのに飽きてきた。わがままな大人なのだ。
    「ドクターやりたいな」
    「ダメ」
     すぐ却下された。
    「Pernおばちゃんやママも診てほしいって言ってるよ」
     キッチンにいた二人を引っ張ってきた。

     するとミルキーは一瞬考え、いすを並べはじめた。待合室をつくったのだ。それから何をするかと思えば四角い紙片をカットしてナンバーを書き、みんなに配る。整理券らしい。今どきはタイの病院でも整理券なのだな。

     同じようにホワイトボードに番号と名前を書く。日本人のおじさん用には英語で名前が書かれた。
     
     みんなに椅子に座るようにドクターが指示する。
    「ドクター、なんでおじさんが1番なのさ。さっき診てもらったばかりだよ、三番目にしてよ」
    「OK。じゃチェンジね」
     これはあっさり認められた。

     まずPernおばさんが診察を受ける。
    「どうしましたか?」
    「頭が痛いの」
    「じゃ薬を持って帰ってね」
    「もう終わり?」
     言われてドクターは注射器を持つ。
    「ちょっと痛いけど泣かないでね」
     おばちゃんが大泣きしたのでドクターはあっさり診察を止め、もう帰っていいと告げた。

     そして次はミルキーママが座る。
    「どうしましたか?」
    「顔が美しすぎて困ってるの」

     大笑いするあたしたちに目もくれずミルキードクターは大真面目、
    「ここでは顔のことは知りません。ほかのチェックをしましょう」
     胸の音を聞き、体温を測る。
     注射の前には患部消毒用のコットンをピンセットで。
    「はいおしまい。もう帰っていいよ」

     このようなドクターセットがいつごろからあったのかあたしにはよくわからない。
     なかなかおもしろかったが一度でいいからドクターの役をやってみたい。
     ミルキーに頼んでもダメだろうからセットを借りて家で魔女を相手にドクターをやってみるか。

     ダメだダメだ、ろくでもない医者が出現しそうだ。


     


    デパートへ

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /16 2018

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     二駅むこうのデパートへ。
     レンタル品のWIFIルーターの返却。

     久しぶりにラーメンが食べたくなったと奥さん。
     入ったのが八番ラーメン、多分、多分だがこのチェーン店はメイドイン・タイランドの店だろう。タイではかなり古くから存在する。
     

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    白湯チャーシューラーメンを頼んだが
    スープはどうみても豚骨だった。
    あたしゃすっきりと澄んだスープをイメージしていたのに
    しかし味はそれほどしつこくもなくチャンポン麺だった

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    奥ちゃまはKARA-MEN
    ピリ辛の汁なし担々麵のイメージかな

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    ラーメン屋を出たすぐ先に今度はアイスクリーム
    名物スゥエンセンアイス。
    ちょうどドリアンアイスのセール中なので食べることにした
    なんせ来週からは田舎に行って百姓だから食べ納めだ。

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    ネットがない?

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /15 2018
     

     引っ越し先のレジデンスにケーブルがきていないことがわかった。

     共用WIFIの設備はあるのだが、これだとトラフィックタイムには使い物になるかどうか不安だ。この共用WIFIがどのようなシステムで野っぱらの建物にきているのか知りたいところだが、現地に行くまでどうにもならない。

     今後建物に住民が増えてくればおのずとケーブルも導入されるのだろうが、なんせ民間の分譲コンドではないのでこのようなサービスは後回し。

     したがって今使っている高速ルーターを持ってゆけない。快適なネット環境だったのに。


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     奥さんが気をつかってモバイル・ルーターを買ってきてくれた。
     本体価格3200Bht 6か月契約1800Bht
     高くはないがけっして安くもない。

     現在使用中のHomeWifiに比べれば五分の一程度のスピードしか出ないが、使用量リミットなしなのでこれでよしとせねばならない。

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     今から20年ちかく前のタイ。あの頃、ネットは大変だった。カードを買いダイヤルアクセスで時間を気にしながらつないだものだ。外国とボイスチャットができる、それだけで喜んだ。
     
     そんな時代もあったのだ。
     だから現状に不満を覚えず贅沢を言ってはならないのだ。

     しかしこのスピード。
     皆様のところへ訪問するのにどれだけ時間がかかるのだろう。
     スピードアップさせるのに広告非表示にすれば拍手やランキングポイントの反映はどうなるのだろう。
     う~ん、わからぬ、頭がいたい。



    へいダンナ宿替えだってね

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /14 2018

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     いざとなれば引っ越しなんぞ、どうってことはない、と高をくくっていたちい公ダンナ、魔女奥さんに、
    「来週末に引っ越しね」
     宣言されてしまった。

     田舎に行けると多少楽しみにしていたのだが、ここにきて大都会バンコクに未練のようなあるいは一抹の寂しさにも似た感情が湧き出ていることに気がついた。

     これぞまさしく都落ちか。
     とはいえあたしの都合で落ちてゆくわけでもなく、また奥ちゃんが地方に追いやられるのでもない。
     彼女にとっては将来への安定した基盤づくりであって、あえて言えば空行く雲のような三文亭主を持つことになってしまった女の細腕繁盛記みたいなものだろうか。

     会社から戻った奥さん、何を言い出すかとおもえば、
    「会社の子たちがあなたのことを心配してるわ。みんなあなたの気分を気にしている」
    「なんで?」
    「田舎へ行くのでかわいそうと思ってるんじゃない。だってあなたは街の人だから」
    「あたしゃね、奥さんのゆくところラオスだってミャンマーだってどこでもついてゆきますよ。なんせ忠犬ちい公だからワンワン」

     夜になって妹POMからLINEがきたという。
     Pernおばちゃんの引っ越しが来週だとママに聞いてミルキーが、
    「Pernおばちゃん、行ったらいやだ、いやだよぉ」
     泣いているのを録音してママが送ってきた。

     じつは妹POMも同じ思いなのだ。せっかくすぐ近くに住むことができたのにという思いがあるようだ。
     
     音声メールを聞いた魔女おばちゃん、すぐに目を真っ赤にして唇をかんだ。
    「ミルキーかわいそうに・・・」
    「何を言ってるんだ、外国へ行くわけじゃないんだよ、たかがすぐそこアユタヤじゃないか」

     あたしもそれ以上なにも言えなかった。彼女たちの気持ちはよくわかる。第三者が思う以上に強い結びつきがある。

    「明日、POMとランチするわ」
    「そうかそれはいい」
    「ミルキーの様子も聞きたいし、それに洗濯機を決めとかないとね」
     新しい洗濯機、雨が続いても大丈夫なようにドラムの乾燥式を買うという。
    「それはいいね」

     ちい公はただ賛成票を投じるのみ。
     我が魔女キングダムで白票以外はありえず、もし間違って反対意見などを表明すれば『鎖つなぎ三日の刑』かもしくは『呪い涙の刑』によって地獄の責め苦を味わうことになる。
    「さんせ~い、さんせ~い、はんたいのはんた~い」

     今日も我が国家は平穏なり。


    なんにもなかった草っぱらに
    突如出現した魔女帝国

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    辺りにはなあんにもニャイ
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    日々感激そして感謝 僧侶の如く

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /13 2018

     

     11日付でアップしたトピック。
     妻たちツィンシスターズの生い立ちに少しだけふれた。
     
     このようなコメントをいただいた。
     有難いことである。
     彼女たちの幼い日々に思いをはせていたことも手伝い胸に響いた。
      
    『今までが幸せであっても、今が不幸せでは何にもなりませんよね。
     奥様のブログを拝見してると、ちい公さんと出会って、今の生活がある事の喜びが溢れ出てますよね。
     それが全てですね』

     また同時に蛇好きミルキーに関してこんな言葉も、
    『ミルキーちゃんの才能は無限ですね。
     インドのヘビ使いにもなれますよ』
     
     知らぬ間に笑顔の自分がいた。
     すぐ妻に送った。
    『ミルキーはインドの蛇使いにもなれるそうだ』
    「すぐPOM(妹)に教えてあげよう、アハハ」
    『あたしはアシスタントにもなれん』


    どっかで見た顔だ、
    上方にこんな顔の漫才コンビがいたような

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    脆弱空港は関西経済をも沈下させるのか  

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /12 2018


    ちい公の一日一個物知りになろう、今日は『アシダカグモ』
    ゴキブリを食べてくれる益虫だそうな

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     ・・と喜び勇んで新知識を載せたとたん
    『これわ アシダカグモでわありません!
     ユウレイグモの仲間であります!
     (クモを食べた人は再入国禁止』
      By ピオの父ちゃん

     なにぃ! ちがうって!
     やっちまったなあ ちい公。
     で多分これがアシダカグモかな?
     どれも似ていて素人には区別がつかん
     なあに食うときはどれも似たような味じゃよ。

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    脆弱空港は関西経済をも沈下させるのか
     
     
     関西空港の寄せ集め経営陣。いっこうに進まぬ復旧計画。
     これに業を煮やした官邸が主導権を取り目安となる工事日程を示した。

     もろいものだ埋め立て空港なんてものは。
     連絡橋一本がダメになれば孤島と化す、こんな信頼性のない空港に未来はない。それでなくとも毎年数メートルずつ沈下している埋め立て島。
     この空港を国際空港として今後も使用するのなら連絡橋をもう一本つくるかあるいは海底トンネルを掘るべし。

     もうひとつ。
     今後このような非常事態が再来することは容易に想像できる。したがって旧国際空港であった伊丹を再び国際線の受け入れ可能な状態に戻しておくべきだろう。
     もちろん周辺自治体との調整話し合いは必要だが今後の関西経済ひいては日本経済にとって国際線航空機の発着は必須であり、今回の事態を教訓に同じ失敗を繰り返してはならない。

     航空各社、とりわけ国際線利用の各社にとっても今回の滑走路閉鎖は大きな痛手となった。
     卑近な例でみるとタイ航空。従来から関空・バンコク間を煩雑に飛ばしているが、関空が使用できず予定のフライトを手数料なしでキャンセル、あるいは名古屋など他国際空港便への振り替えに応じている。
     
     しかしこんなことは利用客にとっても大きな迷惑で、そもそも関空離発着を予約したにはそれなりの理由があるので、なんでわざわざ名古屋まで行くかあるいはタイから名古屋に行かねばならないのか。バカな話だ。

     なんでブツブツ言ってるかといえば、もちろん来月10月の関西行きのスケジュールがあるからで、関空から大阪市内へのアクセスがどこまで復旧するのかはっきりしないのだ。

     JR空港特急なら新大阪まで行けるが南海電車なら難波までそこで地下鉄に乗り換える必要がある。
    しかし今のところ鉄道の復旧には四週間が必要だという。
     空港バスも動くだろうから梅田までは行けるか。

     しかしこれでまた台風など襲来すればすべてアウトの可能性もある。
     様々な施設の予約も関係して、まったくやきもきする毎日だ。

     とにかく伊丹を国際便も使用できるように用意しておくべきだ。
     府知事さんしっかり頼みますよ。
     こんなことで関西経済も関空みたいに沈下させないでおくれよ。



    今日もファミリーの話で

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /11 2018

     

     今日も話題はツィンズおばさんと姪っ子ミルキーでまいりましょう。

     魔女奥さんたち姉妹、二人はなぜか親友のように仲がよい。いくら姉妹でも、ツィンズだからといって、それほど仲がよいものなのか、ときどき不思議に感じるときがある。
     二人は何かあればすぐにラインで会話している。緊急のときはボイスコール。

     これには二人が育ってきた背景が大きく影響しているのだと思う。
     赤ん坊の時代から二人は離れた場所での生活を余儀なくされた。
     双子でありながら姉つまりあたしの妻は生まれつきの持病がいくつかあって余命を宣告されるほどのときもあった。

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     穢れを知らぬ小さな瞳を見るたび彼女たちがこの後辿ることになる運命を想い目頭が熱くなる。

     詳しくは書けないが、妻は生活に余裕のあったおばあさんに引き取られ育てられた。このおばあさんという人物はいわゆる彼女の祖母ではない。しかし誰からも慕われる好人物で、今の妻の性格形成に大きく影響を与えた。
     生前、少し話したことはあったが、一緒に生活できておれば妻と一緒にもっとなにかお返しのようなまねごとでもできたのではないかと悔やまれてならない。

     しかし、肉親ではないことを知った少女と、いわゆる他人のファミリー、やさしいおばあさん以外の人々との軋轢は間違いなくあっただろうと思われ、後にあたしたちの結婚話のときなどにそれ等を感じることも多少あった。

     後年、再会した双子の姉妹に話を戻す。
     彼女たちには、それまでの空白を埋めようとする意識が心のどこかに存在したのかもしれない。
     そのことが第三者の目からすれば親友以上の仲の良さに見えるのだろう。

     さてそんな姉妹だが、妹の方がなにやら買い物袋を引っ張り出してきた。
     日本へ持ってゆくギフトの類らしい。たまたま妹の大学時代の同級生が嫁いで滋賀県琵琶湖のほとりに住んでいたり、妻があたしと日本を旅する毎にミルキーへとお土産を頂いたりする方が多いのでそのお礼が言いたいらしい。

     義妹は自分で車を運転するのでこのようなときはもっぱら買い物を担当している。
     
     二人はにぎやかなことこの上ない。まるで何年も会ってなかったような雰囲気で、しまいにはネームシールを使って、これはどこなどとあれこれ区分けに忙しい。

     あたしはミルキーの相手をしながら二人を眺めていて、とつぜん笑いが込み上げてきた。
     同じ顔をした姉ちゃんおばちゃんがビニール袋をガサゴソしながらペチャクチャ。
     どこかでみた風景だな。
     そうだ間違いない長屋の井戸端会議。時代物でも現代ドラマでもこんな感じだ。

     二人には第三者が立ち入ることのできないファミリーヒストリーがある。与えられた平たんな道を歩いてきたわけではけっしてない。
     しかし今、こうしてみれば、二人ともいかにも幸せそうだ、それがなによりだと思い、少しだけうれしく心が温かくなった。

     ミルキーの話がおまけになってしまった。

     彼女の学校は私立のインターナショナルスクール。
     おもしろい学校でなにかとイベントが多い。しかし今回は歌や踊りではなくまじめなコンテスト。

     英語スピークアップコンテストでミルキーがチャンピオンになったというので写真を掲載します。彼女の英語力などについてはまたなにか書ければと思う。
       

    Milky get speak up cup winner at school


    ミルキーファミリーと

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    09 /10 2018

     
     夕方ミルキーのところへ出かけた。 
     出かけるといっても、もちろん同じ敷地内、カメが歩いても数分で着く。

     義妹の話によると、休日で午前中だけ習い事に行っていたミルキーだが午後からは予定がなく、あたしたちが来る時間を気にして時計ばかりをながめていたという。

     そんなかわいいところもあるのだが、あたしの顔を見たとたんただの遊び相手。
     次から次へとおもちゃを出してきては説明してくれる。
     生返事で受けごたえするのは子供にはすぐわかるらしい。

     ミルキーの相手はすぐに魔女おばちゃんに移った。おばちゃんはいつもやさしくて真剣に相手をしてくれる。
     そしてあたしを見てなにを言うかとおもえば、
    「この人形で遊んでね」
     差し出したのは箱に入ったたくさんのうさぎ人形。
     シルバニアファミリーという家と人形がセットになったおもちゃ。
    「ここはプール、そしてこの家はベーカリーだからね」
    「はい、ありがとう」

     おじさんはしかたなしにうさぎ人形をもって階段をトコトコ、
    「こんにちはパンをくださいな」

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     義妹が尋ねた。
    「今度ゆくところに動物カフェってある?」
     来月の日本旅の話だ。
    「あるよ。フクロウ、ハリネズミ、爬虫類、たいていの動物カフェはある」
    「スネークは?」
    「あるよ。行きたいのか?」
    「ミルキーがね、好きなのよスネーク」
     小声になった。

     しかしミルキーはするどい、聞こえたのだ、
    「スネークカフェ、行きたい」
    「パパかママかどっちが行く?」
    「みんな行きたくなんかないよ」
     義妹ミルキーママが即座に拒否。

    「じゃおじさんと行くわ」
    「ウサギとかふくろうにしな」
    「いやスネークがいいの」
     すっかりその気になって飛び跳ねている。

     なにが悲しくて金まで払って蛇を触らねばならんのか。

     しかしマジにえらいこっちゃ。
     10月になるまでに蛇カフェなんかつぶれてしまわないかな。



    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い