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    ちい公ドキュメントな日々

    アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・

    みんな気をつけて


     
     気をつけてください。
     こんなことしか言えなく申し訳ない気がするけれども、どうかみなさん無事に台風をやり過ごしてくださいね。
     どうかあちこちに大きな被害が出ませんように。

     さて話はタイへ戻ります。
     金曜の夕方、オフィスから戻った向かいのアム(Amp)ちゃんがランニングするという。

    「ちょうどいいわ、あなたも行きなさい」
    「ランニングかあ、だってなあ」
    「なに、行きなさい健康のためでしょ、さあ早く」
     こうなればまるでむかしのように犬扱い。
    「シューズがない、前からランニングシューズがほしいって言ってただろ」

    「ランニングがこれからも続くようだったらシューズを買ってくるから、今日はスケッチャーズで行きなさい」
    「これじゃまるでミッキーマウスじゃないか」
     ぶつぶつ言いながらランニングコースへ。

     
    ミッキーの足か

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     一周300mほどのコース。
     二周もすれば息が上がってくる。
     アムちゃんはいつもエクササイズで鍛えているので、さっさとあたしを追い抜いてゆく。

     くそ!
     しかし体がついてゆかない。
     あたりまえだ毎日座ってばかりの生活。なまりになまったボディ、これが魚なら美味しい“なまり節”、しかしこんな身体じゃ煮ても焼いても食えん。

     結局アムちゃんは走って五周、歩いて五周がんばった。
     あたしは、ほとんどセンターの休憩所で彼女の走りを眺めていた。

     土曜も日が落ちてから走る。
     こうなったらアムちゃんに勝つまではがんばる。目標としてはかなり低いがとりあえずは目先の敵に勝つのだ、それがいいのだ。それしかないのだ。


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    ゴーストまでも

     
     
     

     魔女がいなくなったバンコクのオフィスが静寂につつまれているという話。

     長くずっと一緒だった親友はそのままオフィスに残っているが、責任が重くなり毎日嘆いているという話が伝わってきた。

     嘆いているのは親友や若い子たちばかりではなく、長年このオフィスに棲みついていたゴーストも魔女の不在を知りどうしたものかと思案投げ首の様子。

    がらんとしたバンコクのオフィスでは
    昼間からこんなことも・・・

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     ゴーストの一人はオフィスの荷物に紛れ込んでアユタヤオフィスにやってきた。しかし魔女について帰ってくるはずが怖くなったらしい。前の家の後輩についていってしまった。

    アユタヤまでついてきたひとりは
    お向かいの彼女のうちに居ついてしまったようだ

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     そんなわけで我が家はゴーストも怖がる魔女が棲んでいるがいたって平和なり。

     午前5時半 あたしの朝ごはん

    全部食べるわけではないよ
    それぞれ一個、一本です

    from room (3)


     おなじく魔女殿の朝ごはん
    毎朝おなじメニュー
    赤米、紫米にニンジンや豚ミンチなどを入れたお粥
    霊力が高まるのかどうか知らないが
    人間のあたしには合わない味

    from room (4)



      

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    なんでもネタに おめでたファミリー


     

     新しい住まい、どこを歩いてもセキュリティの敬礼に出会うという話を書いた。
     さすがちい公のおめでた妹、ノリが良い。
     最近のメッセージはこんな具合。


     
    つぎはぎだから
    会話につながりはありません


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     妹サクラと魔女奥ちゃまもおなじように朝晩のやりとりでは敬礼をしているらしいが、敬礼もいちいち書くのは面倒だから、まあよくて三日も続けばいいだろう。
     おバカファミリーにつける薬はどこにもない。

     昨夜からお隣りのおねえちゃんが引っ越してきて泊まりはじめた。
     三十も半ばを過ぎて初めて親元を離れて生活をするらしい。やたら寂しいを連発し、昨夜もうちと前の彼女の部屋を行ったり来たりウロウロ。
     
     見かけは体格もよく以前いっしょに食事に行ったときにはタイで言われるところのトムボーイかと誤解したほどだ。
     しかし実際はそうではなくごく普通の女性だった。ただ長く箱に入りすぎた娘さんということだった。


     
    朝6時半 軍団出発 先に歩いているのが元箱入り娘
    遠足の小学生みたいなのが魔女 
    そしてデカい後輩がボディガード


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     人はみかけで判断してはいけません。しかし見た目でおおよそのことはわかることもあります。
     
     そういえば、いままで妻がいたバンコクのオフィス、火が消えたように静かになっているという。むべなるかないつもバカ笑いの二人がいなくなったのだから。

       

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    ここはどこ あたしは?



     
    from room (5)

     

     部屋は概ね片付いた。
     あたしの仕事場も居間の片隅にちょこっとできた。

     小さなキッチンも奥ちゃまが頑張ってなんとか収納できたようだ。非常時のような買いだめ商品の数々は再びどこかでしばしの眠りについたとみえる。

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     しかし、どうも困った。
     新しい住まいになかなか馴染めない。
     どういうことなのだろうと分析してみた。

     この感覚。
     朝から落ち着かずふわふわした気分。
     そうだ、これはどこかリゾートで宿泊した朝と同じだ。たしかホアヒンビーチの朝もこんなだった。

     おまけにこの部屋のフロアが木目調で、これはどこかで見たと思えばホアヒンリゾートのホテルの床と同じだ。

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     そもそも、目覚めてすぐ目に入る、窓外に無駄に広がる草っぱら。
     ちい公のどこかでながく眠っていた野生の本能がなにかを感じ、こんなところにじっと座っている場合ではないぞとけしかけてくる。それが落ち着かない原因の一つだろう。

     当たり前だが太陽が東から昇る。
     目の前の電線にスズメや少し大きめの名も知らぬ鳥たちが点呼のように整列する。
    「おーい、なにやってんだよ。出ておいでよ、クック、ケッケ、チュンチュン」


    from room (1)

    from room (7)



     午前9時半、室内気温30度、湿度60パーセント。
     暑さは感じない。

     なんとか気分を変えねば。
     リゾートに来ていると言い聞かせ思いっきり気分転換することもできない悲しい性分。

     ここはどこ?
     あたしはだあれ?

     こんなことを言いながら人生の貴重な時間がすぎてゆく。  
     

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    いざ出陣でござる




     

     月曜日は一日休んだ魔女殿、荷物の片づけ。そして今回一緒に引き連れてきた後輩の世話に忙しい。   
     彼女は5月のシンガポール出張にも同行した女性だが、向かいに住むことになった。

     
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    その彼女がアユタヤ市内で買ってきてくれた
    ローティサイマイ

    ローティサイマイ (1)

    アユタヤといえばこのお菓子
    麺状になったのをクレープのように
    巻いて食べる甘いお菓子

    ローティサイマイ (3)

    ローティサイマイ (4)


     かと思えば、隣に来ることになった別セクションの女性、彼女も魔女殿の親しい仲間なのだが、母親を連れて部屋の下見に来た。
     あたしも顔見知りなので掃除のお手伝い。

    お隣りへ来る彼女もちい公に甘いおみやげ
    アユタヤで一番美味しいというポップコーン
    (これは写真の前に食べてしまった)
    そして下のお菓子

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    もち米にココナッツを混ぜて甘くしたようなお菓子
    どこか和菓子の雰囲気もあるが
    若干含まれる香料がやはりタイかなと
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     考えてみれば隣近所、全員魔女一族みたいなものでそれも独身女性ばかりで、まるでハーレムではないかと思ったりするが、ここで王様にでもならないかぎりそんなこたあ考えてはいけません。

     みんな一様に口をそろえて言うことは、
    「静かで環境は申し分ないけど一人では寂しすぎるわ」
    「まあがんばってねみんな。あたしが留守の間はみんな集まって女子大の寮みたいに楽しくやればいいさ」
    「いつからいなくなるの?」
    「なんだよ、もうあたしの留守を待ってるのかい」

     そんなことがあり、火曜日の朝。
     いままで4時20分だった起床が5時にのび、出発が6時半とゆっくりになった。

     バンコクのオフィスで別の女の子にうつされた風邪で鼻をグスグスいわせながら、
    「では行ってきます」
     ドアの前で魔女を待っていた後輩が怪訝な顔で二人のやり取りをながめている。
    「行ってきます、というのはね」
     魔女はえらそうに日本語の解説。
     そしてふたたび、
    「行ってきます」
     今度は敬礼をして、それを見た後輩もつられて敬礼。
     朝からこのフロアは騒がしい。
    「早くいけいけ、バスにおいてかれるぞ。なんだったらモップの先にあたしの柄パンでもつけて窓から振ってやろうか」


    バスが走る 岬めぐりのぉ~~
    しかしふと気になった
    このバスの運転手、朝晩の送り迎えだけで
    あとは何をしてるんだろ

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     そして夕暮れ近く
     魔女殿ご一行がバスで戻ってきた。
     アユタヤ新オフィス初日、お喋りは止まらなかった。
     つづきは明日にでも。

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    夏草や兵どもが夢のあと



     
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     引っ越し日にはさすがに疲れてよく眠ったが二日目となる日曜日にはもうだめで、いつものように暗いうちに起きてしまった。

     鳥より早く起きるようになったら自然にかえる日もそれほど遠くないと知るべし、これはちい公の先祖の教え?

     なんだかだ言いながら古の都であったアユタヤに来てしまった。
     アユタヤの歴史地区散策はこれからいくらでもできるのでともあれ今日は住まいの敷地内をウロウロ。
     なんせ敷地から表に出ても近くにはなんにもないので観光などの案内もできない。詳しく調べると最寄のスーパーまでは約2700メートル。この暑さでは歩くこともかなわずバイクタクシーなどを呼ぶしかない。

     レジデンスの正面、エントランスホールなどがあって近々レストランも開店予定。とにかく今は住人が少ないのでホールの片隅にジュースやパン、ラーメンなどの売店があるだけでなんとも寂しい。

     
    正面エントランスホール
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    中庭 ここにランニング道路が設けられている
    よいのかわるいのか
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     住人が少ない分セキュリティがやけに目立つ。
     表ゲートにはもちろん複数のセキュリティ、そしてエントランスから管理オフィスの前にセキュリティ、そして、各ビルに入るゲートにも立っている。
     前のコンドミニアムでも多くの警備が常駐していたが、いつも思う、そんなに人件費が安いのか。

     どこで会っても「サワディカップ(こんにちは)」そして敬礼。
     いちいち相手するのも面倒だが、来て早々まだ冗談を言えるつきあいではないからこちらも挨拶をして同じように敬礼を返す。

     そんなあたしを見て魔女がケラケラ笑っている。
    「まるでソルジャーみたい、ハハハ」
     あたしは半分冗談で敬礼をしているのだが、相手は、こちらがタイ人でないとわかったのか余計に張り切って敬礼をする。
    「なんだか田舎の兵隊のエライさんになった気分だ」

     
    女性は彼女だけだった
    笑顔が可愛かった

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     ついでに、部屋のある建物からエントランスを出て表ゲートまで何度敬礼をするか数えてみた。
     月曜日は仕事日で住人はほとんどいないが、それでも警備はがんばっていた、というより暇を持て余していたというべきか、表に出るまで出会ったセキュリティは五人で、敬礼も五回。そして表ゲートには三人が詰めていた、これはみんなに敬礼一回。




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    ハローカントリー しかし魔女は


     

    サヨナラ コンドミニアム 
    ありがとう少しの間だったけど
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    守護神様もありがとう
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    窓からの濃い緑
    名も知らぬ鳥たちが毎朝鳴き声を聞かせてくれた
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     頼んでいた車に全部積むことができず妹がバンコクーアユタヤを二度も往復してくれた。
     彼女の亭主は夕方の第二便には戻ってきてくれた。

     かなりしんどい思いをさせた。
     どれもこれも魔女殿が数百年を生き延びるためにコレクトした数えきれない品々のせいだ。

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    「この際古いものは捨ててゆけ、きりがない」
     亭主がうるさいので二重にあるような電気製品も廃棄。だいたい炊飯器など箱に入った新しいのがあるのに今使っている旧式なものをまだ持っていって使おうとする。
     またここで、あたしのシンプル生活推奨爆弾がさく裂してしまった。

     すると何を思ったのか。
    「ゴミ箱はもう要らないわ。ネットで注文しているから、ほかにも便利グッズをいくつかね」
     そんなことがありつつなんとかバンコクを出発した。

     そしてアユタヤ県へ。
     これからここがちい公の主戦場になるのであろうか。

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    窓から外を
    あたりにはなんにもニャイ
    リゾートだと思えなくもない

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     今日の最後はこんなのはいかが?
     あわて者魔女がろくに調べもしないで
    ネットで注文したゴミ箱。
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     あまりにがっかりしていたので
    ジョークにして笑った。










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    ビーバーの巣



     
     金曜日、いよいよ明日に迫ったので朝食後せっせと荷物づくり。
     
     いままで開けたこともないあちこちの戸棚を探って小物を箱に詰める。

     なんだろう、ヒトって生き物はビーバーとたいして変わらない。
     あちこちから出てくるものはあたしからすればゴミに等しいもの、しかし妻にしてみればいつか使える、もったいないとしまっておいたものだろう。

     笑いそうになったのがこれ。安いアイスクリームが入っていたカップ。
     いくつか並べてマジックでもするのかな。
     もちろんそんなことは口には出さない。

     
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     それから驚いたのは買いだめの数々。
     いくらコーヒーが必需品だといってもこれだけ要るかな。
     シャンプーや洗剤の類、それにナンプラーやオイスターソースなど
    これだけで箱が一個では足りない。

     
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     ニヤニヤしながら写真を撮っていて見つかった。
    「あなた、また奥さんを売る気なの? 恥ずかしいからやめなさい」

     魔女の巣窟と化していた我が家、もしかするともっと怖いものが出てくるかもしれない。




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    毎日のごはん


     

     ちい公も人間になったのでバンコクでも人並みな食事を与えられている。

     育ちがよい野良犬だったのであまり好き嫌いはなくなんでも美味しくいただくことができる。貧しい幼年期を過ごさせてくれた昭和の時代、そのお陰でもある。

     タイ料理と総称されるが、味付けの基本はチリ、ペッパー、ニンニクそして様々な香草を使い分ける。
     それらを小さなすり鉢で混ぜ合わせる。
     タイ料理ではこのすりこ木とすり鉢(クロックという)は必需品で、味の多くはこの小宇宙で生み出される。



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    うちの魔女殿はこれで料理の他、
    呪術に使う秘薬などをつくっているようだ
    興味はあるがそんなときはより怖いので近寄らない


     
     日々の食事は米食。ご存知のインディカ米。日本人は一様にタイ米を不味いと言うがそれはけっして正しくはない。日本人が通常食べているうるち米に近い種類や香りの有無もあり、あとは洗米と水加減でどうにでもなる。
     
     実際、魔女が買ってくる米はけっしてハイグレードでもなく標準クラスのタイ米だが、あたしはこれで寿司をつくったりもする。その場合はかなり慎重に洗米を繰り返すが、これは日本の寿司屋をまねたものだ。
     あとは水加減と昆布。酒などで炊飯前に味付けを工夫しておけばちゃんとした寿司米ができる。


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     日々の食事に話を戻せば、基本は豚肉、鶏肉そして魚、どこだって人間の食うものにそれほど違いはない。

     とくに現代タイにおける一般庶民の食生活は約20年前と比較すれば経済すなわち賃金の上昇に伴い大きく変化してきたように思える。
     あるいは外国文化の影響も少なくない。とくに近年は庶民が容易く手を出せる日本のファストフード、ラーメンはもちろん牛丼、天丼、カレー、回転寿司などが地方の町にも出店され、いずこでもごく当たり前の風景として同化している。

     しかし日々の食事はこんなものだろう。
     時間があるときは妻が作り忙しい時はマーケットで出来合いを買ってくる。


    休日の昼食
    妻は体型を気にして夕食は炭水化物を摂らない
    しかし昼食はよく食べる
    茄子の炒め物ピリ辛、菜っ葉のタイ風煮物、
    冬瓜とチキンのスープ
    小鉢は昨夜の残り物

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    下はある日の夕食
    皆さまご存知 ソムタム(青パパイヤのサラダ)
    バンコクスタイル
    これは買ってきたもの

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    豚肉の甘辛炒め 魔女さん制作
    これが美味しくて好きだ、ご飯がすすむ

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    旦那は今日も宿替えネタかい



     
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     ほんとに困ったものだ、明けても暮れても宿替えのネタばかりでなんの新鮮味もありゃしない。

     こんなことを書いていると引っ越しの準備でいかにも忙しそうにみえるけれど、実のところなんにも手をつけちゃいない。

     家人の留守の間にすこしはなにか片付けておこうとは思ったが、さすが魔女殿、
    「金曜日はオフィスへ行かないから朝からいっしょにパッケージできるからね」
     などと言われてしまった。亭主ひとりでほうっておくと何をするか心配になったのか。

     たった一日で全部荷造りできるのか不安だなと思ってる矢先、日本の依頼元からメッセージが入った。
    【お仕事の進捗状況はいかがでしょうか? なにかありましたらご連絡ください】
     このくそ忙しい時に何を言ってやがる、と思ったが何も言わず返事もしていない。
     やらねばならない仕事をもってきたが、これが進捗状況だと胸を張れるほど進んでいない、大きな声じゃ言えないが。

     どれもこれも引っ越しのおかげで集中ができないせいだと勝手に言い訳をつくって、挙句の果てはギリギリになって睡眠を削る羽目になるのがおちなんだとわかっているから始末がわるい。

     あまり何もしないのも妙に落ち着かず、前日に義妹POMが持ってきてくれた段ボール箱を組み立てた。
     大小合わせて6個完成。底にテープを貼っただけだ。
     それを眺めているだけで荷造りがほとんどできたような気分になるから不思議だ。

     9月19日水曜日夕方4時を回った。
     よし今日こそは魔女殿が戻ったら荷造りの指示をもらいましょう。
     明日からがんばってやりましょう荷造り。
     引っ越しがすむまでどうせ他のことは手につかないのだから、もうなにも考えまい。

     下手の考え休むに似たり
     はいちょうど時間となりましたぁ~ベンベン、
     おいおい浪花節だったのかい今日は。




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