FC2ブログ
    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ

    対岸の火事? 我が家、ちい公だけ大騒ぎ

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /21 2018

    DSC_0024_2018121911472584d.jpg



     写真でお分かりのようにテラスの外、敷地の向こうには草むらが広がっている。元は農地だったのかもしれないが現在は農作物らしきものは作られていない。

     休日の午後だった。
     窓外の空き地、、向こうの端のほうでもくもくと煙が立ちのぼった。土地の所有者が枯れ草を燃やしているのだろう。湿っているのか煙が濃い。

    レジデンスから200メートルは離れていて風も建物とは平行に流れているので煙がこちら側にくることはないだろう。

     あたしは毎度のごとく暇を持て余していたので、キッチンに腰かけて煙の行く先を眺めていた。

     縦に長く火をつけたらしく煙の量がすごいことになってきた。
    「見てごらんよあの煙。風下だったらえらい迷惑だよ」
     妻に声をかけたが、大口開けてテレビに笑っているだけで興味もなさそうだ。

     さもありなん。
     これが日本だったらすぐに誰かが騒ぎ出すところだが、ここはタイランド、こんなことで目くじら立てる者はいやしない。

     そう納得しながらも、万一風向きが変わって煙がこちらに流れてくれば大変だ、そう思って忠犬は監視を続けていた。
     
     右手の道路にバイクに乗った数人がやってきた。かれらは土手を歩いてゆく。煙の立っている場所へ向かうようだ。

    「おい、あれはポリスじゃないのか」
     遠目にもそれらしい制服姿だ。
     妻もようやく窓の外に目を向けた。
    「わ、ほんとだ、ポリスよ。誰かが呼んだのね」
     どうやら通報があってポリスが見に来たようだ。
     もしかすると風下の住人か、あのあたりにレストランなどがあって苦情が出たのかもしれない。

     ポリスが来て何か言ったのか、煙の量が少なくなった。

     草を燃やした当人もまさかこんなことでポリスがやってくるとは思いもしなかっただろう。
     どこから通報されたのだろう。ここのレジデンスからではないだろう。かなり離れているので日曜日だとはいえわざわざポリスを呼ぶほどのことではない。

     家から一歩も出ようとしない野次馬男の興味は終わり、かと思われたそのときだった。目の前の壁外に赤いタンク車がやってきた。
     よくみれば消防車だ。

    DSC_0015 (2)


     向かいの煙が立っていた場所へ行くようだがこちらから行くしか方法はないらしい。
     
     笑いそうになった。
     助手席から降りて車を誘導しているのはこのレジデンスの警備ではないか。
     まさかおみゃあ達がポリスや消防車まで呼んだのではあるまいな。

     赤いタンク車は道なき道をノロノロと亀のように進んでゆき煙がほとんど見えなくなった現場へ到着。

    「1号車から本部」
    「はい本部です、1号車どうぞ」
    「只今現着。これより消火活動を開始する」
    「了解。受傷事故に注意されたし」
    「1号車了解、以上1号車」

     離れているのでこんなやり取りなど聞こえやしないが、こうだったらおもしろいなと思ったのだ。間が抜けていて笑えるではないか。

     運転していたドライバーがタンクの上にあがり短い放水銃らしきものを構えた。どうやら残り火を始末するらしい。

     チョロチョロっと水が出て壁一枚向こうの火元に届いたようだ。
     こちらから見ていると、屋根の上の男が用を足しているようでもあり、
    「見てごらん、消防士がおしっこで火を消しているよ」
    「ギャハハハ!!」
     



    消火活動を終えた消防車
    来る時よりも元気よく
    立ち木をバリバリなぎ倒しながら帰っていった

    DSC_0023 (2)

    敬礼攻撃ふたたび

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /20 2018

    レジデンス

    レジデンス (5)



     アユタヤの現在の住まい、レジデンスと呼ばれているが、魔女の官舎であたしは扶養家族扱いで同居している。こういえば聞こえはよいがなんのことはない居候みたいなものだ。すくなくともヒモではないのだが。

     それでも、家族が同居するにも何親等以内とかの制限があって、結婚証明書やあたしはここでは外国人なのでパスポートの登録も必要となった。

     なににおいても鷹揚で悪く言えばいいかげんなことも少なくないタイだが場所や官庁によってはやたら規則がうるさい面もあったりする。

     そんなわけでこのレジデンス、前にも書いたように、野っ原に忽然と出現したような建物群だけに、セキュリティはこれでもかというくらいしっかりしている。

     表ゲートには当然警備員詰め所があり車などの出入りを管理している。
     物品の配達でも必ず行き先と請け人の確認書類が義務付けられ、当たり前だがセールスなどはまったくゲートを通過することができない。


    昼間は女性警備も
    レジデンス (1)


     本館正面を入れば管理事務所がありその前を通過すると警備が立ち、人の出入りを監視している。
     そして住居棟エリアに来るとそれぞれのビルにセキュリティが常駐している。防犯カメラも数えきれないほどあるようで、各ビル1Fにあるセンターを覗くとテレビ局かそれとも交通センターかと思うほどのモニターが壁一面に張り付いている。

     思うに、このレジデンスを建設するにあたり相当の予算がついたものと考えられ、部屋の造りも広くはないが安いコンドミニアムよりかはましだといえる。

     とはいうものの、人間というものはそれなりに不満が出てくる生き物なので、近頃、めんどうだなと思うのがセキュリティの挨拶。
     ここは特別に教育したのか、入り口詰め所、管理事務所前そして各棟入り口、それぞれのセキュリティがきちんと敬礼をして「サワディーカップ」の挨拶をする。

     住人も増え、日がな一日同じ挨拶をして飽きないのかなと心配するが、とくに悪い奴が入ってくるような繁華街に隣接しているわけでもなく時間だけはたっぷりあるのでせめて敬礼でもしていないと眠くなってしまうのかもしれない。

     時間があるなどと他人のことを言えないあたし、毎日会社へ出かけるわけでもなく、時々はプラプラと一階の売店あたりへ降りてゆく。
     そのたびに敬礼の挨拶。最初の頃はおもしろがってこちらも敬礼していたが、ある時期から立派な大人が何をしているんだと自身が気恥ずかしく思え、ちょいと手を挙げるだけにとどめることにした。

     バンコクのコンドミニアムでもそうだったが彼らの敬礼が意外に面倒なのだ。
     不愛想に無視するわけにもゆかない。

     なんせこちとらはこのレジデンスで唯一の異邦人、日本人なのだ。大仰ではあるが、日本そして日本人の評判はすべてあたしの双肩にそして立ち居振る舞いにかかっているともいえるのだ。

     言ってみれば海外で日の丸を背負って頑張るスポーツ選手と大差なく、酔っぱらったからといって美人のお店でマッサージなどを受けてはいけないのである。
     いつも品行方正、セキュリティの敬礼にも笑顔で応えなければならないのである。

     まったく日本人を演じるのもそれなりに面倒なのである。



    ダウンロード 005

    アライバルゲート前でブツの受け渡し

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /19 2018


    deal.jpg



     トーちゃんネンちゃん夫婦は空港とアユタヤのほぼ中間位置の町に住み、平日はバンコク市内まで通勤している。
     バンコク市内は空港よりもさらに南にある。つまりアユタヤはバンコクより北方に位置しているということ。

     今日は土曜日で二人して空港まで来てくれた。

     アユタヤに移転して間もないころ彼らがバンパイン宮殿やアユタヤ歴史地区に連れていってくれた。
     今はこざっぱりした公園になってしまったアユタヤ日本人町跡地だが、自分にとっては遠い過去の時代をイメージするに十分な場所だった。

     妹POMの夫マックがケーキを取りに来るというのでしばらく待った。すでに到着しているようだが空港パーキングが大混雑で手間取っているらしい。

     バッグを開いてお土産の整理。
     ほとんど食料品ではないか。
     妹たちにはラーメン2種類、焼き豚、チーズケーキ、そしてミルキーには食べられるおもちゃ、粘土のような練り物みたいなセット。

     そしてマックが来た。
     イサーンソーセージやいろいろもらい、持ってきたものよりかさが増えた。文句を言っちゃいけない。みんなそれなりに気を遣っているのだ。
     マックにブツを渡す。
    「ありがとう。これ好きなんだ」
     札幌の味噌ラーメン生仕立て、これで喜ぶのだからかわいい男なのだ。

     タイ人には大きく分けてふたつの性質があるように思う。

     まず多くみられるタイ人は、例えば先日こちらが食事に招待したとしても日本人のように覚えていてあらためてお礼を言ったりしない。忘れているわけではないだろうが過ぎてしまったことをいまさら口に出すことをしない。

     これにはあたくしもむかしは戸惑った。
     けっして彼らに悪意があるわけでなく「先日はどうも・・・」というような慣習みたいなものがないだけなのだ。

     そしてタイ人の性質を分類するもうひとつは日本人とよく似ているところ。相手に対する気遣いや思いやりは日本人だけのものではない。

     話を戻そう。
     今日は土曜日だがマックはひとりで空港にやってきた。というのも、おにぎり娘ミルキーはママと一緒にお出かけという。
     なんと今タイで人気絶頂のBNK48と会えるのだそうな。後日いずれかのブログで写真を掲載できるだろう。BNK48は目下のところミルキーの憧れのヒロインなのだ。

     そんなわけで逆にたくさんお土産をもらってマックとはここでバイバイ、取引終了。
     あたくしたちはトーちゃんのドライブする車でアユタヤへ帰る。

     おかげでいつものタクシー運転手には会えなかった。トーちゃんが迎えに来てくれたのでかわいそうにタクシーは予約をキャンセルされたのだな。
     まあいいか、またいずれ埋め合わせできる日もある。

     過ぎてゆく景色を見ながら、なんの興奮もないことに気がついた。異国へ来たという昔のような高揚感がない。
     ただ、戻ってきた。それだけの気分だった。



    墜落寸前バンコク到着 

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /18 2018

    Don Mueng airport2



     着陸態勢になり空港周辺の家並みが大きく迫ってきたときだった、飛行機が突然エンジンをふかした。上昇し機体を傾けながら旋回する。
     着陸のやり直しか、フライトゲームじゃあるまいしまさか失速寸前になったのではあるまいな。

     あたしのフライトシュミレーションでは、ここで着陸の再トライをしてそのあとはたいてい失敗し、滑走路に激突、爆発炎上するのだが、まさかプロフェッショナルが同じ失敗をすることもないだろう。

     しかし久しぶりに興奮した。
     タッチダウンもかなりの衝撃だった。もしかすると副操縦士に任せたのか。
     いずれにしろ操縦席で何があったのか知るすべはない、残念無念。

     ともあれバンコクに着いた。

     相変わらず入国イミグレーションは混雑していた。

     中国人用のカウンターがいくつか設けられている。ASEANレーンは昔からあるが、中国人のツアーはバンコクでも目立つ。だからイミグレで区分けされたのはよいことだ。

     以前はちゃんと並ぶことを知らないバカチャイニーズがあたしの前に数人入ってきて、後ろへ行けと大声を出したことがあった。
     それを見たイミグレの係官が出てきて彼らを整理し怒り心頭の日本人を別ゲートに案内したのだった。あの頃はあたしも短気だった。

     今日は比較的空いていた外国人レーンに並んだ。もし外国人レーンが混んでいるときはASEANレーンに並ぶ。厳密にいうと日本人はASEAN加盟国ではないが、だからといってこれまでダメだと拒否されたことはない。

     買い出しでふくらんだバッグも回収し、税関に向かう。
     今まではフリーパス状態だったバンコクの税関もここ一年ほどは何を血迷ったのかエックス線検査を行っている。

     これがおもしろい。

     係官がひとり行列の先頭に立っていて、「はい、あんたはパス、はいあんたは検査」と瞬時に左右に選り分ける。何を根拠に選別しているのかそれがよくわからない。荷物が多ければ検査なのかとも思うが、ちいさなカバンでもエックス線の方へ行かされている客もいたりする。

     いままでここで検査を言われたことがないあたしは、なんとなくコツがわかっている。
     まず、パスされやすいようにエックス線とは遠くなる左側を歩き、そして立っている係官の顔を真っすぐ睨み据える。この行列はもううんざりだと表情に表す。
     すると相手はさっと左側に手を出し通ってよいということになる。

     あたしが言うコツにはなんの根拠もないが、ここの税関で荷物検査を命じられたことがないというのも事実なのだ。
     坊主で口髭とくればそうとう怪しいと思うのだが、まさかあたしのことを僧侶と思ったのではあるまいな。

     税関を抜けると日本も同じように到着ロビーとなる。
     バンコクではどちらの空港も税関出口前には長く規制線が設けられ、迎えの人々やツアー会社の添乗員などが殺到できないようになっている。はるか遠くから歩いてくるお客をながめて待っているという感じになる。

    DSC_3730.jpg


     定刻より30分以上も早く到着した。
     うちの奥ちゃまは来ているだろうか。
     
     奥さんをすぐわからなかったとあとで文句を言われたのだが、短い赤毛にツアコンのような地味な上っ張りで、いつもVDOフォンでみているのと雰囲気が違って見えた。

     私と目が合った。
     金魚のように口をパクパクさせている。
    「オカエリ」と言ってるのだとすぐわかった。

     近づいて、そして、ただいまと抱き寄せようかとロマンチックなことを考えたそのとき、妻の後方に立っている一人の女性、あ、そうだ今日は車で迎えに来てくれたトーちゃんの奥さんネンちゃんじゃないか。

     そんなわけでようやく到着ロビーに出た。
     ここでカバンを広げ店開きすることになるのだが、続きは明日でござる。





    故郷へ帰る日

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /17 2018


     いつも乗っているのはシンガポールのスクートエア。
     LCCにしてはビジネスは悪くなかったので気に入って今回もスクートのビジネスをとっていた。
     今までは夕方出発の便だったが新たに週に数便増えたフライトが午前8時半発でバンコクへ昼過ぎに着く。

     増発のプロモーションだろういつもよりかなり安かった。
     
     ひとつだけ気になっていたことがある。
     フライトナンバーがいつもとまるきり違うXWで始まっていた。
     いったいこれは何を意味するのか、妙に引っかかった。

     空港カウンターでそれがわかった。
     今回予約していたのはSCOOTには違いないが同じグループのタイ法人であるノックスクートという会社の新路線だった。
     おなじSCOOTのHPで予約できるものだから気がつかなかった。
     ノックスクートはタイ国内を結んでいるNOK・AIRとシンガポールのSCOOTがタイに設立した航空会社。

    Nokはタイ語で鳥の総称
    images_2018121611032075a.jpg

    下はいつも乗るシンガポール便のSCOOT

    ダウンロード


     しかし料金が安かった分だけビジネスもいつものSCOOTより格下だった。機材も古くシートもエコノミーを気持ちだけ広げたようなものだった。いちばん前の席を取っていたので足を伸ばすことができ閉所恐怖症の再来はなかった。

     安いからといってよく調べもしないで飛びつくのはやめましょう。
     よほどのことがない限りノックスクートには乗らないだろうなたぶん。

     とはいえ、ビジネスの優先搭乗や降りるとき、それに荷物には優先・ビジネスのタグがつけられて、預けるにもなんとなく安心感があったりする。


    _storage_emulated_0_Pictures_1544847702944.jpg


     飛行機が高度を下げ始めた。
     昼間にタイへもどってくるのは久しぶりだ。
     あたしは窓に顔をくっつけるようにしてタイの大地を眺めていた。

     ところどころに盛り上がって見えるのは山ともいえない丘陵地帯、赤茶けた土地がパッチのように点在する。
     緑はたしかにあるけれどそれは背の高い樹木ではない。人間の手が届く場所の木々はとうの昔に伐採しつくされ、それが後に大きな社会問題ともなった。

     ほんの数十日の不在だったがわきあがってくる感慨にも似たこの思いはなんだろう。
     眼下に広がる大地が自分の故郷になったのはいつからなのか、考えようとしてやめた。

     着陸態勢になっていた飛行機が突然エンジンをふかして高度を上げた。
     どうしたんだ?
     だいじょうぶかノックスクート・・・。


     



    帰るよ、またね~日本

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /15 2018


    さあさあ今年最後の叩き売りだよ
    これが売れたら帰れるんだ!
    らっしゃい らっしゃい!!
    東京、銀座のデパートで
    紅おしろいつけたお姉さんに
    これくださいなとお願いすれば
    1000円と下らない代物
    大阪なにわのチーズケーキ
    今日は今年最後の商売納め
    ええい半額でどうだ,持ってけ泥棒!!
    さあ、らっしゃいらっしゃい


    DSC_0008_20181214155356e09.jpg



     始発6時の特急で空港へ行かねばならない。
     ということは逆算すると少なくとも4時ごろには起床、地下鉄始発が5時ごろだから・・・。

     空港着7時前。
     飛行機は午前8時30分。
     安いといえどもビジネスだからカウンター前で並ぶ必要はないので問題はなし。

     サヨナラ サヨナラ また来る日まで
     涙をふいて~ サヨウナラ~

     飛行機に乗って、そして着いたあたりのお話は明日にしましょう。
     墜ちたというビッグニュースがないかぎり無事にバンコクに着いているはずですから、飛行機でもなんか面白話がないかなあ。

     

    日本滞在最終日

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /14 2018

    落語 高座r



     ワッセワッセ~~またかとお思いでしょうがワッセワッセ~~、ひとりで騒いでおります、ちょいと足りないようなオヤジでございます。

    「ねえあんた、ちょいとみてごらんよ、あそこのちい公、また唄ってるよ。よほどヒマなんだね」
    「おう、ほんとだな。唄ってるな。しかし相変わらずのへたっぴだな」
    「おまけに選曲が古いんだよ。でもまあ、上手いとはいえないけどお前さんよりかはましだよ」
    「えっおいらの歌はあれ以下かよ。しかしなんだな、どうして宗右衛門町ブルースなんだよ、いまどき誰も知らないぜ」

    ♪~きっときてね~と 泣いてい~た~
     可愛いあの娘は うぶなのかぁ~~

     近所の噂話も本人には届きません。
     暖かいところへ帰れるとそれだけでうかれております。

     今日は掃除をして、ケーキを受け取りに行って、それから荷物の点検だな。
     明日の朝は暗いうちに荷物を抱えておまけにカバンをゴロゴロ。パトロールに止められるかもしれん。
     職質されたらなんて答えよう。
    「へい国へ帰ります」
    「国ってどちらへ?」
    「へい、タイ、タイランドでやんす」
    「タイって、旦那さん日本人じゃないの」
    「へい、そうですがそれがなにか」

     ああだめだ。こんなことを喋ってると時間がなくなる。
    「はいちょっと旅行に」
     素直に言えるじゃないか。これならそれ以上の追及はないだろう。

     特急にだけは乗り遅れてはならん。
     明日だけは、駅で美人の迷子を見つけても知らんぷりをきめこもう。

    「あのうお客さん」
     こんな忙しい時にまったく、おや?このシチュエーションこの前も与太噺に使ったじゃないか。
    「なんだよ駅員さんじゃないか、おまけに男かよ」
    「後ろに点々と落ちた箱が続いてますが、あれはお客さんのものでは」

     何個ものケーキの重さで袋の底が破れたものとみえます。

     そういえば6個以上は入れないでくれと言われていたのにどうにかなるだろうと詰め込んでしまった。

     馬鹿の考え休むに似たりとはよく言ったもので、ものがケーキだけに甘い考え休むに似たりでございます。



    脳みそが凍る

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /13 2018


     昨日の続きみたいな話だが、タイへ持ってかえるものを買ってきた。
     それほど大きくないバッグなので上手く入るかなとスーパーの袋から取り出してあれこれ思案していた。

     空腹に気づいた。
     朝からなんにも食べていない。
     
     床に散乱している買い物をながめながら、あれ?
     どうしたことだ当面の自分自身の食料がない。スーパーで考えもしなかった。

     ああ情けない虫の声、バカバカバカバカ、オオマヌケ~。

     おおよそあたくしの買い物時間は圧倒的に早い。あれこれ見ながら考えることはしない。スマホのメモを見ながらさっさとカゴに放り込んでおしまい。まるで急いで外へ出ようとしている万引き犯だ。

     そんなことだから今日の食事まで考えもしなかったのだ。

     仕方がないので近場にあるローソンへ。
     飛びつきたくなるようなものがない。
     オーナーのオヤジがいた。
    「なんかこれは美味いってのがないかね」
    「うーん、そうですね、残念ながら・・・」
     ここのオーナーは正直な男なのだ。

     いっとき悪魔のおにぎりというものが話題になってよく売れた。
     彼に言わすと、
    「入ってるものも大したことないし、大きな声では言えませんが梅おにぎりなんかのほうがよっぽどおすすめですよ」
     どうしてこんなおにぎりがよく売れたのか、と首をかしげるのだった。

     結局この日は焼き鳥とメンチカツとレトルトカレーを買った。

     歩きながら考えた。
     どうもいかん。集中力が欠如しているのかもしれん。いちどきに多くのことを考えることをしなくなった、いやできなくなったのか。

     おおサムイ、ふところもサムイ。
     帰ろうさっさとあったかいところへ帰ろう。川も凍りつく山奥で育った野生の貴公子なのに今じゃ体は南国仕様になってしまった。
     脳の動きも鈍りがちなのは寒さのせいだ。車と同じでラジエーターに不凍液を入れなくちゃならん。
     よし熱燗でもやるか。

     急に足取りが軽くなった。
     これだもんな、進歩がみられない。

     

    出稼ぎおじさんワッセワッセ

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /12 2018


     タイ領事館に出かけた。
     面倒だがいまのところ仕方がない。まだまだロングステイというわけにはゆかず行ったり来たりの風来坊生活がもうすこし続く。

     タイ大阪領事館のスタッフは愛想がよい。タイ国内の政府機関とはずいぶん違う。なかでもひとりふたり特別にカワイイ娘がいて年に何度かやってくるひげのおじさんを覚えている。

     おじさんのヘンなタイ語がウケる。
    「イツモアリガトウネ。アナタニ、メリークリスマスとサワディーピーマイ(新年おめでとう)」
     おじさんの言葉足らずで笑いだした。
    「サワディーピーマイは来年になってからですよ」
    「お、そうだった。日本語で、どうぞよいお年をって言いたかったんだ」
    「あ、ありがとう、コップンカー」
     彼女たちは日本語ペラペラなのだ。

     さてさて出稼ぎおじさんは持って帰るものを準備しなければならない。
     日頃食事に連れてもらったりしている人たちにも感謝を込めてサントリーのリザーブを数本。
     妻の友人にはおかしな人もいて、日本のそばが大好きという。乾麺とうどんスープでよかろう。それにワカメを入れたいというのでそれも。女性のなかにはフカみたいなのがいてローソンでなにかおつまみになるようなものも考えないと。

     お正月用の寿司材料と餅なども要る。これは自分ち用だけど。

     それに今回あちこちへのお土産用にりくろーおじさんのチーズケーキが厄介だ。結局8個も買うことになり前日夕方に受け取ることにした。 
     どのようにして持ってかえるか、ああ面倒だ、考えるだけで気が重くなる。

     まるでタイの田舎からやってきた農協ではないか。
     ま、中国人みたいに炊飯器など買うわけではないからまだましだと自分に言い聞かす。

     北風ピューピュー、
     ワッセワッセ、出稼ぎおじさんは忙しい。


    images (3)


    キャットフード

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /11 2018


    18-12-10-13-13-46-270_deco.jpg


     タイの知人から送られてきた写真。
     このようなキャットフードをネット販売したいという。
     ついては何が書かれているか説明してほしいというものだった。

     最近のキャットフードについて何の知識もなかったのでパッケージを見ただけで驚いた。
     何がすごいかといえばそれぞれの内容物に応じて給餌の対象年齢まで書かれている。
     時代遅れの我が身を嘆く。

     愛猫家から聞いた話ではアレルギー対策用のカリカリ・フードもあるとか。
     人間にあって動物にアレルギーがないと考えるのもおかしな話だが、あたしが知っていた時代にはついぞなかったような気がする。

     ニャンもワンちゃんも恵まれた時代というべきか。
     しかしいまだに家族同然のペットを捨て去る冷血人間も存在する。その一方で心ある人々がその尻拭いを懸命に行っている。
     
     ペットビジネスを非難するのではないが、個人的にはショップの展示を見るのは気がすすまない。売り物としてショーケースに入っている彼らの無垢な目を正面から見ることはできないというのが本音だ。


     今夜は東京でも歌おう。
     本文とは何の関係もない。


    IMG-20181205-WA0001.jpg


    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い