待ちに待った息子の結婚式
ママは、これでようやくほっとできると喜んでこの日を迎えた。
でも彼女は知らなかった。明るくて美人の花嫁がタトゥーを背負ってるなんてことを。
ママひとりがソワソワして落ち着かない。
「だってさ、気の弱い息子が嫁に喰い殺されるんじゃないかって。どうしよう、あたしゃしらないよどうなっても、ああ、どうしよう」
花嫁がこんどはママに挨拶、
「ふつつかものですが末永くよろしくお願い致します」
「あ、はい、こちらこそね・・・」
ママは、ふつつかものはともかく、ふつかよいになってもかまわないとひたすら酒を呑んだのだった。

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