スマホのニュース速報が鳴っている。
いくつかの速報サイトから入るのだが、これはネットさえつながっていれば世界のどこにいても受信できる。
ただ新幹線が止まってもすぐに入るので煩わしい時もないではないが、ビッグニュースをすぐに受けられるので重宝している。
土曜日の朝は九州北部、長崎五島列島・対馬に出された大雨特別警報が立て続けに入った。
日本列島を襲う自然の猛威はこのようにして情報をいち早く受け事前の対策を行うしかとれる手段がない。
命を守ってくださいという警報レベル。
時代とはいえ管轄役所は精いっぱいの情報提供を行っているように思える。
あとは当該地域の人々が、大変であるが面倒がらずにできるだけの避難などの対策を行っていただくことを願うしかない。
折から多くの学校が夏休みに入っている。
夏休みの思い出などにふれてみようと思ったが方針変更。
大雨によって、もう少しで生き埋めになるかもしれなかったというお話。
幼少時代を過ごしたのは山村。
山肌にへばりつくように数戸が点在していた。
いま風に言えば棚田。いや昔も棚田と言ったのかもしれないがそんな言葉など知らなかった時代。
とにかく狭隘な山村である。平地などないに等しく当然ながら田んぼは段々で、世が世なら観光客も押し寄せたかもしれない。
我が家は二階家で背後は田んぼ。ちょうど二階部分が田んぼと平行になっていて一階の裏は石垣だった。
家の前にはちょっとした庭があってその向かいには防風のための小さな森があった。
ある台風の夜。
向かいの樹木、樫や杉の木は音を立て激しく揺れていて、それでも家に向かう強い風をしっかり防いでいた。そのおかげでそれまでの台風でも窓が壊れたり屋根瓦が飛散したりすることはなかった。
食事をすませ一階の茶の間で座っているときだった。
ガラガラという轟音とともに茶の間に泥水が流れ込んできた。同時に裏の壁が破れたのだろう石ころが転がり込んできた。
建物自体も地震のように揺れた。
何が起きたのか理解するまでに時間が、途方もない時間が経過したように思えた、けれどもそれはおそらく数秒のことだった。
母が叫んだ。
「みんな二階へ! 階段へ行きな!」
はじかれたように階段へ走った。
すでに階段の上り口にも泥水がきていた。
階段も傾いているように思えたが必死で二階へ上がった。
裏の田んぼの石垣が崩れたのだった。
一階の茶の間部分は壊滅した。
裏の田んぼ、つまり二階部分にあった田んぼがそのまま入ってきたように見えた。
家全体も傾いたように思えた。
ただ幸いだったのは茶の間の隣、子供たちの机のある部屋は無事で本箱などにも被害はなかった。
九死に一生とまではゆかないが、それでも危ないところだった。
母が咄嗟に叫んだ、二階へ行けという言葉。
今になって考える。どうして表ではなく二階だったのか。そのほうがより安全だという判断がそう言わせたのだろう。
しかし、もし自分一人なら表へ飛び出していたかもしれない。背後から迫る危険に身をさらした可能性もある。
ある夏の出来事だった。
それからしばらく天気の良い日は庭で食事をした。
それが子供心には楽しくて毎日がピクニックのような気分だった。
昨日の続き ワンワンクイズ
どうしてワンコたちはペットボトルをぶら下げてるのでしょうか


答は明日ね。
あまり難しく考えないで。
ここまで読んで下さったのでヒントです
※ワン公のオーナーは道行く人やバイクなどに気をつかったのです。
アンサーコメントをくださった方は正解不正解にかかわらずここであらためて感謝をこめてご紹介させていただきます。
参考までに、あたしはこのヒントでもわかりませんでした。
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