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    ちい公ドキュメントな日々

    アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・

    バンスーポリスステーションより 8月の終わりに


    813 バンスーポリスステーション ニャンちゃって警部 (4)


     ニャンちゃって警部率いるバンスーポリスステーション。
     最近はバンコク都内の反政府デモの騒動でただでさえ少ない署員が駆り出されている。
     ステーションに残ったのはほんとの優秀ポリスか、なにかの事件をでっちあげて多忙に見せかけているかのどちらかだ。

     この情報はたまたまバンスーステーションへ拾得物を届けに来た提携通信員が目撃したもの。
     レコーダーの音声より、

    「なあ頼むよトラにゃん、ニャンちゃって警部には内緒にしてくれよ。なにがあってもデモの連中にはさ、例えゴム銃でも向けたくないんだよ、というより彼らを追い回すことはしたくないんだよ」

    ‘だからといってありもしない事件を捜査してるなんて、オレはデカだよ、そんなことが見逃せると思うのか。デモの制圧もできないなら警官やめるしかないだろ’

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    「それはそうだけど、うちの親戚たちもあのデモグループにいるんだよ、かわいそうだと思って頼むよ、内緒にしといておくれよ。いまボクが警察やめたら子供たちは学校へも行けないし、だからいまはバンスー署でじっとしているしかないんだよ。この義理はいつか仕事できっと返すからさ、頼むよトラにゃん」

    ‘しかたないなあ、人間てほんとに勝手なんだから、義理だ人情だってわけのわからないことを言ってさ、しまいには泣き落としかよ’

    「すまん頼む、これだけは聞いておくれよ」

    ‘もうわかったよ。この件は知らなかったことにすりゃいんだろ’

    「すまんありがと、助かった、恩に着るよ、ありがと」

    ‘イタイ、痛いってそんなに力入れたら。もうわかったから放してくれよ’

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    Photo from กลุ่มรักหมาจัง ในประเทศไทย










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    タレントオーディション




     ぼくは演技の勉強をしてアクターになります。
     そしてできれば歌もやりたいです。
     歌って踊れてそして演技ができる、それが夢です。
     昔の日本にジャニーズっていうプロダクションがあったらしいけど、ぼくもそういう事務所を探しています。
     今はまだフリーだから交渉ができるよ。


    514 (5)





     うーん、にゃんだろねあのこ、なかなか目鼻立ちがしっかりしていてあと数年もすれば女の子たちがキャーキャー騒ぐかもね。
     ねぇ専務、あのこ、どうよ。うちはニャンコばっかりだったけど、ここらあたりでワンコ男子もおもしろいんじゃない。何人か集めてグループなんてどうよ。


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     あら気楽なこと言ってるわね。
     いかにも大手プロみたいな言い回しじゃないこと。
     そんなこと言えるのもあたしがひとりでがんばってスターになったからよね。
     大昔の時代劇役者みたいに‘男殺しの流し目お嬢’なんて言われたものよ。
     えっなあに、ナガシメシゲオ? なに言ってんのよ、カビの生えたダジャレを言ってんじゃないわよ。


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    20XX年 ワンコの惑星


     地球が水と緑の星であるかぎり人類の繁栄は永遠につづく。
     もしかつてのCOVID19 のようなパンデミックが起きたとしても、あのときのように叡智を結集すれば乗り越えられるはずだ。
     おそらく地球の全人類がそう信じて疑わなかったはずだ。

     しかし次から次へと人類を襲った災厄は人類の肉体だけでなく精神をも蝕んでいった。世界のあちこちで起きた小競り合いが大国を巻き込む大戦に発展し、主な国が焦土と化すのに長い時間は必要なかった。

     大陸で生き残った民族はごくわずかで、かわりに世界を支配するかのような勢いを見せはじめたのはそれまで愛玩動物としての地位に甘んじてきた犬族だった。
      
     こうしてこの惑星の新しい物語がはじまった。

    「この地方で唯一の人間として僕はみんなに歴史や文化そして将来に役立つであろう知識を教えようと思う。
     君たちはもうペットではなく自立した犬族として生きなければならないのだ。
     だから、毎日の食糧にしてもみんなが協力して手に入れなければならない。いつまでも僕の食べ物のおすそ分けを待っていてはいけないのだよ。
     僕は人間として生きてゆく。
     君たちは犬族としての誇りをもって生きてゆくんだ」


     
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    ‘ふ~ん、なんかうまいこと言ってさ、よーするにボクたちに食べ物は分けてやらないって言ってるんだろ’

    ‘そうだそうだ、きっとそうだ。こいつは大勢いた人間の中でも意地悪で嫌な奴だったもの’

    ‘よし、それなら、もうすこし生かして太らせてから食料にしてしまおうぜ’








    ‘よし、じゃオレたちはあいつが肥えるまでここでマーケットを開こう。いろいろ集めてきて売るんだ’

    ‘そうだそれがいい。そのうちに死にかけの人間どもがきっとやってくるから肉の店もオープンできるだろ’


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     ハンコの時代



     今どきハンコってなに、そんな感じの昨今です。
     役所へ行ってもいつからか書類の請求でもハンコが必要なくなった。
     印鑑登録はしているが不動産でも売買しないかぎり使うことはもうないだろう。
     ただオフィスではまだ印鑑を使っているところは少なくないようだ。いや少ないのかどうか、たまたま知っているオフィスではまだ上司がハンコを押していた。それだけのことだ。

     どういうわけかあたしの手元にもシャチハタからはじまってちゃんとした認印まで各種ヒマを持て余したようにゴロゴロしている。まるで窓際族の吹き溜まりだ。
    いつの時代に使ったものかシャチハタの細い訂正印まである。太古の時代、サラリーマンなどのまねごとしていた頃に会社が作ってくれたのだろう。

     あ、そうだ、どうしてハンコの話題を書いているかといえば、うちの奥ちゃま、アユタヤの魔女殿が昨夜ぼやいていたからだ。
     何を言うかと思えば、
    「今日はドキュメント500枚もサインしたので、右腕がおかしいのよ。期末でもないのに大変だったわ」
     ちゃんとしたITセクションがあってコンピューターネットワークが構築されているのにプリントアウトの書類はいまだに必要で、したがってサインが要求されることも多いという。ペーパーレスが叫ばれているというのになんともちぐはぐな感じだ。

     もちろんタイにはハンコなどないからみんなそれぞれ自分のサインを持っている。それも会社の決まりでいわゆる英語式のサインではだめでタイ語スタイルのサインだという。
     たいていはとてもシンプルなものだがうちの奥ちゃんの場合は偽造されるのを嫌ってタイ語でもちゃんとしたスペルを早書きできるように作ったものだから、人よりは若干時間もかかるらしい。

    「そうか、そんなときに日本のハンコ文化があれば便利なのにな」
    「スタンプならあるわよ」
    「ではなくて個人のサインの代わりに押す分、それなら500枚でもすぐだ」

     そんな話をしたものだからハンコを思い出したというわけ。
     このハンコだが、コロナ禍になってからあたしの場合は重宝している。
     それまで荷物などの受け取りはすべてサインですませていた、それも英語の二文字をくずしたものだから1秒かかるかどうかの早わざだった。
     ところがこんな時期、いちいち紙に書くのもなんとなく億劫になり、それなら相手が持ったままの紙へポンと押すだけのハンコにしようと決めた次第。
     マスクをして手だけ伸ばしてハンコをポン。これも感染対策といっていえないことはない。
     なので当分シャチハタは活躍をつづけるのであります。












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    タイ・ビヤあれこれ


    Beer Leo (1)


     Leoって漫画の主人公だと思っていたらラテン語でライオンのことだって、知ってましたか?
     これはちい公が好きだったタイのビヤ・LEOです。
     でもこれってライオンかな??

    Beer Leo (3)
    Beer Leo (2)


     昔はタイ東北のコンケーンという町に本社があったので地元東北地方のビヤだということで好んで飲んでました。
    タイのトップブランドはシンハ・ビヤなのですが薄味な感じです。もうひとつのブランド、象さん印のビヤ・チャーンはアルコールが少しだけ強いようで好みで分かれるところです。Leoは二つの中間という受け止めですがこれは個人の感想です。

     Leoを見ると思い出すのは今は亡き妹です。
     彼女は年に二回はタイにやってきて、いつも喜んでこのビールをうまそうに飲んでました。
     日本へ帰ってもタイの習慣が忘れられず彼女はビールをオーダーするときは必ず氷を入れて飲んでました。

    ダウンロード


    長年親しんできたLeoビヤですが、いつのころだったかプロダクトを読んでいるとシンハビヤの名前がありました。多分大企業シンハの傘下になったのだろうと思われました。
    それからは買う気が失せてビール飲むなら象さんのチャーンにしているのです。


    ビヤ チャーン








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    あ~あ はたまた あ~あ 





     雨ばっか あ~あ

    01




     あ~あ か

    02




     はたまた あ~あ かぁ

    03




     ちょっとかえて い~い か
     ああ つまんね


    05




    Photo from กลุ่มรักหมาจัง ในประเทศไทย









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    魔女の宅配便が


    Inked20210824161522_IMG_1362_LI 04


     魔女の宅配便がやってきた。
     はるかなタイのアユタヤから一週間。
     近頃は魔女が運ぶのではなくてポストマンが届けてくれる。

     毎日の料理が面倒になったというダメ亭主を心配して、何か送らなくてはと思ったらしい。
     
    そんなもの送らなくていいんだよ。
    ありがとうを言う前に文句を言う亭主。

    どういう理屈かわからないが、日本から送る国際スピード郵便EMSとタイから送るおなじEMSでは送料が違う。なぜなのかタイから送るほうが圧倒的に高い。同じように円換算してみると千円以上は高い。わけがわからない。

    とはいえ亭主を気づかってくれたことが痛いほどわかるだけにそれ以上何も言わない。

     そして宅配便が届いた。
     通過経路をチェックしてみると、税関とそして食品がはいっているためか検疫も通っているようだ。そもそも食品は難しい。国によってはすべてNOのところもある。
     食品を厳重にパックしたので、どこまで開封されているか確かめたい。なので着いたらすぐにVDOフォンで連絡せよと言われた。

     そしてやってきた荷物。
     VDOフォンをつないだまま実況で箱オープン。
     そして大笑いするまで時間はかからなかった。
     中から出てきたのはこのお菓子一個。

    kanom 01



     あとは検疫の書類。

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     要するにポークなどの加工品は日本へは持ち込めないという動物検疫法に抵触したらしい。せっかくの心づくしは検疫で廃棄処分された。
     美味しいからと気を遣って入れてくれた食料が日本では危ないということになったのだ。
     まあ考えようによっては、こんな時期だ、動物性の加工品も安全ではないというのもわかる。
     
     魔女はせっかくの配慮が届かず大いに不満そうだった。
     まあまあと慰めながら、少しはタイの味を期待して待っていたのは自分なんだけどと舌打ちしたい気分でもあった。

     









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    ようお参りやす



     真面目な仏教徒の皆はん 今日は足元の悪いなか
     ほんまにようお参りでございます
     たくさん供物も提げてきてくれて ほんまようお参り

     かんじーざいぼーさつ ぎょうじんはんにゃーはーらーみーたーじー。
    しょうけんごーうん かいくう。どいっさいくやく

     ニャンニャン ニャォ~ん 
     ミャンミャン ミャォ~ん

     ニャンニャン ニャォ~ん 
     ミャンミャン ミャォ~ん

    僧侶 ニャン (1)







     どこまでいっても終わらニャイ
     わたしゃ寝子=ネコだから
     もう寝るニャイ 目がもたニャイ

    僧侶 ニャン (2)



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    夢破れて郷里へ


     

     かつて日本でも当たり前のように見られた出稼ぎ、その多くは東北からの人々だった。
     タイの首都バンコクでも建設現場の労働者はほとんどが地方からの出稼ぎ労働者。話を聞いた東北地方でも、むかしはバンコクでビルを建てていたという人が多かった。

     しかしCOVID19 の蔓延は労働者のあいだにクラスターを発生させ、現場仕事そのものがなくなってしまった。
     大都市から多くの労働者が消えた。
     収入の見込みがなくなった人々は家族が待つ田舎へ帰らざるを得なくなった。


    帰郷



     現下のパンデミックが収束しても出稼ぎの人々に同じ仕事が戻ってくる保証はない。もっと安価な労働力、ミャンマーからの労働力の流入が止まらない。
     パンデミック前、地方経済はかつての時代とは比較にならないほど豊かになっていた。しかしそれもまるで幻のように消え失せるかもしれず、またいちからやり直しの日々がはじまる可能性は大きい。
     いちど経験した豊かな消費文化のレベルを下げるのは大きな苦痛をともなう。
     筆者が危惧するのはそこに生じるひずみだ。格差といってもよいが、大都市だけでなくはるか離れた地方でも持てる者と持たざる者たちの乖離はますます大きくなってゆくだろう。

     微笑みの国の住人が見せる人なつっこく温かみのあるスマイルに、もしかしたらその裏に隠された苦痛や悲しみが見え隠れする、そんな日がこないことをただ願うばかりだ。


     
     
     
     






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    今日は悲しいけど明日を信じよう




     みんな怖がって食材も買わない
     猫も杓子もデリバリーだってよ
     
     もうだめだな
     こんな小さな店は政府のお助けマネーも回っちゃこない
     こうなったらなんでも売っちゃうよ

     ・・なんてジョークだよ
     家族になったワンコ売るくらいなら
     こんな店たたんじゃうよ

     

    オラたちの生活 (1)


     




     タケノコだよ
     これスープで煮ると美味しいんだよ
     もう今日はこれだけ売ったらおしまいなんだ
     みんなを可愛がってくれたじいちゃんやばあちゃん
     ふたりともCOVID19にやられちゃった
     でもボクたちはなんとしてでも生きてゆく
     明日はきっとやってくる
     今日よりもよい明日がきっとやってくる


    オラたちの生活 (2)


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