病気と闘っていたあるニャンが天国へ旅立った。
それは5月29日のことだったらしい。
たくさんいるなかでも穏やかなお姉さん猫だった。
そのお宅で、天寿を全うしたように逝ったニャンもいた。
もう何年になるだろう。
過去ログにあった。
『小さな命逝く 2016年11月25日掲載
ついにくるべきときが来てしまった。
日本のとある場所で老いと闘っていた老猫が静かに去っていった。
命あるものの定めとはいえ寂しいものだ。
やさしい家族に見守られて幸せな一生だったと言えるだろう。そして多くの人が励まし元気づけた。いろいろな意味で恵まれたニャンだと考えよう。
家族にしておきながら捨て去る人間モドキも少なくないなかで幸運なニャンだと思うしかない。
それでも、飼い主が綴る淡々とした文章を読むにつけ、その心中をおもんばかり、そしてわが身に照らし合わせ、不覚にも涙がとまらず。
家人になんと説明しよう。
自分で知るまで黙っておくか。
二人して泣きながらの夕食はつらい。
最後になったが飼い主ご家族に、
あなたがたの心がどれだけの人々の気持ちをやさしくし幸福というもののありようを再認識させたことか。
最大の賛辞とエールを贈りたい。』
今回はじかに会ったことがあるニャンだった。
最後までつきっきりで看護されたが回復できなかった。
妻の姪っ子ミルキーも遊んだことがあるニャン。
しかしまだ何も伝えるなと妻に言った。
今年の早春、ファミリーでタイ国内のリゾートへ一泊旅行をした。
そのときミルキーと話していてみんなで行った日本ツアーの思い出話になった。
京都で着物を着てお参りしたり、島でイルカと触れ合ったり、そしてたくさんのニャンがいるお家にお邪魔したことなど、彼女は全部覚えているよと胸を張った。
わたしの実妹が亡くなった昨年、そのことを聞いたミルキーがひとりで泣いていたことも知った。
小さな女の子に、やさしかった日本のおばさんもしっかりと記憶に刻まれていたようだ。
なんとなくそんなことを思い出して今はミルキーに伝えるなと言ってしまった。
最後になったが、
ご夫妻の落胆はいかほどかと、かける言葉も見つからない。
しかしあとに残るニャン達のためにも、お二人はどうかお元気でお身体を大切に。
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