アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・
ウィルスの世界も忙しいようだ。
新型コロナが世界を席巻して多くのスタンダードをぶち壊してしまった。
次々とワクチンが開発され治験もそこそこにばらまかれた。当初はワクチンさえ打っておけば安心だと思ったが、じつはそんなことはなかった。
ウィルスも種の保存に懸命であちこちを少しずつモデルチェンジしながらワクチンの防御をすり抜けようとしてきた。
いまはワクチンなどほんの気休めでしかないと多くの人間は悟った。
それでも巷の説ではオミクロン対応ワクチンを打っておけば症状はかなり軽くてすむらしい。
ついに感染してしまった友人家族。
このワクチンを未接種だった旦那は39℃以上の熱が数日つづき、喉の痛みがひどかった。けれど妻はオミクロン対応ワクチンを接種していたおかげか発熱も一日ほどでおさまり他の症状も拍子抜けするほど軽くてすんだという。
たしかにコロナの型も変化しているようでかつてのように肺機能にダメージを受けて咳が止まらないといった症状はなかったらしい。
しかし多くの症例から統計をとったわけではないのでそれぞれ持病の有無なども関係し、ときには重篤になったりするケースもあるのだろう。
ここに書いたのは軽くてすんだほんの一例にすぎない。
聞けば、医者から出た薬は解熱剤だけだったということ。コロナに感染したからといって特別な治療薬が出るわけでもないらしい。
そんなものなのかとなんだか拍子抜けした。それぞれ患者の症状や既往症などから治療法も変わるのかもしれないが、それにしてもなあ。それでは風邪とおなじではないの。
それでも友人はいった。
「多くがマスクを外してもできるだけマスクをして、危ないところ、人ごみにはできるだけ近寄らないでくださいね。自分は注意していても、うちのように子供が持って帰るケースもありますから、ほんとに気をつけてくださいね。息子の周りではほとんどマスクをしてなかったといいますから、とくに大学ではね」
ああ幸運に感謝しよう。
秋まで大学にも用がない。
これは仏陀の思し召しだ。
にほんブログ村テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ

ビザの季節がやってきてタイ領事館へ。
久しぶりだった。
顔見知りのお姉ちゃんはもういないだろう。
領事部のビザセクションにいた彼女と親しく口をきくようになってから何年か。
生粋のタイ人なのに日本語の読み書きが堪能。当然といえば当然なのだがなかなかの日本通で、タイ外務省に採用されたのも理解できる人材だった。
コロナワクチンがゆきわたり渡航禁止が解除された頃にはまだそこで働いていた。
お互いに無事を喜び混雑も忘れて話し込んでしまった。
ビザの申し込みは午前中1時間単位の予約制になっているので今は以前のような混雑はない。
私が予約したのは9時30分から10時30分までの時間。
10分前に着いてしまったが早めに上がっていった。
エレベーターで一緒になった彼は大きなラッゲージを引いていた。
「これからすぐ出張ですか」
領事館へ来る日本人でこんな旅支度のサラリーマンはめずらしい。すこしおもしろくなって余計なことを聞いた。
大阪に出張があってそのままこちらでビザの手続きをして発給され次第タイへ行くのだという。
「31日までに来いといわれてるんです」
大変だな企業戦士。頑張ってね。そういってから、
「すみませんね、まるで他人事みたいに、でもまあ他人事だけど」
二人とも笑ってしまった。
タイのスワンナプウム空港からほど近い企業団地だという。むかしからある企業団地で自動車とか関連会社も多いところだ。そこでしばらくのタイの生活がはじまるのだろう。
しっかりした会社らしくすべての書類は完備していたようでビザの受領日を告げる声が聞こえてきた。
まだ30そこそこの若者だった。どうか元気でがんばってほしい。
ビザ発給のための書類を片手に持ち私も受付へ。
向こうに立っていたのはなつかしい顔だった。マスクのない顔、満面の笑みの見本のような笑顔が迎えてくれた。
「おお、まだいたのか、なつかしいなあ」
「ほんとに、お久しぶりです」
相変わらず流ちょうな日本語。
「何年ぶりでしょう」
「でも1年くらいかなあ」
すると私のパスポートをパラパラとめくり、
「でも2年近いですよ、前のビザが切れてから来てないですよ」
「そうかしばらくビザなしで行ったり来たりしていたかからか」
「あ、そうだ」
私は思い出した。
この冬、妻が日本へ来たとき、いつもビザのことでお世話になっている領事館へ行ってみたいといった。けれど多分顔見知りの○○さんはもう転勤していないかもしれないと領事館を訪ねなかった。
「まだいたんですよ。来てくれたらよかったのに」
「そうか君に会いたがってたのに残念だったな。あ、そうだ、今年の12月にまた来るけど、こんどの異動時期は10月か、どうだろうね」
「いますよきっと」
「なんだそれ。日本に永住するのか」
そんなことをしゃべって、声を出して笑った。私たちのしゃべり声だけが響いているようで後で気になった。
そんなこんなでビザは発給されることになった。
申請書類も各種そろえたが問題なかったらしくなにもいわれなかった。
最後に、手数料を払う段になった。
「22000円です」
「高いな、すこしまけてくれない、知ってるだろうけど金がないんだよ貧乏なんだ」
彼女が真剣に困った顔になって、それでまた大笑いした。
2日後にビザが出れば、予定通り来月、渡り鳥は南へ飛んでゆく。
にほんブログ村テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ
ウクライナ・ゼレンスキー大統領の来日参加でこのサミットの世界的注目度は一気に高まった。
もちろん今回のサミットは原爆投下地である広島を開催地に選び、核の問題.核軍縮を真っ向から議論するのが第一義だった。それに気候変動などの問題も重要な議題だったはずだ。
そこにロシアとの戦争で各国からの援助をさらに必要とするウクライナの代表が直接乗り込んできた。
これにより広島サミットの色合いが大きく変化したのも事実だろう。まるでウクライナサミットになってしまった。
5月21日朝の時点では、ゼレンスキー氏と参加各国代表がどのような話を交わしたのか詳細はない。しかし考えられることは制空及びさらなる攻撃力確保のための戦闘機などを含む援助をより確実なものにしたいというのがいちばんの目的だろう。
グローバルサウス諸国への働きかけも云々されている。インドと面談したことが今後どのように作用するか。すべてはロシアに対する牽制をより強めることにはなるだろうが経済的にはどう動くか未知数だ。
しかし西側とロシアプラス中国、世界を二分するこの動きはこのままでよいのか、私などは心配でならない。かつてのケネディとフルシチョフに代表される冷戦時代への逆行のようで、あの時代と確実に違うのは世界戦争突入の危機が比較できないほど高まっていること。
そもそも論など今さらなのは承知の上だが、ロシアとウクライナの戦争、ロシアの侵略といわれているこの戦争。はたしてこのままロシアを悪にして突っ走ってよいものか、もちろん我々はいわゆる西側国家の国民なのだからただ傍観するしかないのだろうが、それにしても、と考えてしまう。
日本を巻き込んだ戦争は遅かれ早かれ不可避なのだと諦めてしまってよいのか。
コミュニストでなくとも、ただ世界を二分した世界戦争へ動き出した歯車は止めなければならない。
にほんブログ村テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ
5月からCOVID19の感染症法上の分類が5類に変更された。
これにより隔離などが不必要になり発熱して感染が判明しても初期の5日間でも自己判断で行動すればよい・・・・らしい。
素人からするといままで大さわぎしていたコロナ感染はなんだったのかと不思議な感覚に陥ってしまう。
インフルエンザなどとおなじ分類だというが、そもそもインフルエンザもそれほど簡単な病気ではないだろう。死亡率だって風邪などとはちがってそれほど低くはない。
もしいま咳が出て発熱し簡易検査でCOVID19 だと判明したら、いったいあたしはどうすればよいのか。
ここしばらく気になっていたのでかかりつけクリニックで聞くことにした。
新型コロナが5類になるまでかかりつけのクリニックではよその病院を紹介するくらいしか対応は行ってなかった。近所の医院でワクチン接種が行えるようになってもここだけは、面倒なのかどうなのか対応はなかった。
ドクターは私の質問に対して、
「新型コロナは5類に変更されましたのでここへ来てもらったら大丈夫です」
‘電話予約とか事前の説明は’
「要りません、いつものように来てもらったらいいですよ」
ドクターはいとも簡単にいってのけた。
これまで、ああだこうだと小難しい話をしていたのは別のドクターだったのか。
ここで薬とかの処方もできるらしい。
私はなんだか拍子抜けした気分でクリニックを出た。
つい最近まで、コロナコワイ、コロナコワイ、そういって大さわぎしていたのはなんだったのか。
ウィルスそのものが弱毒化したとでもいうのならわからないでもないが、なんだろね、なんだろね、いや、あれは、なんでだろーなんでだろーだった。
もちろんだからといって感染が収まっているわけでもないので、自分自身はきっちり防衛し、来月のタイ行きの飛行機でも機内食は断るだろう。
とはいうものの世間の楽観的な風に流されそうになる自分もいたりして、太陽の下、歩きながら、このあたりはマスクなしでもいいのじゃないかとささやく声が聞こえたりする。
なまじ人間だけにあれこれ考えて大変な毎日。
にほんブログ村テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ
次のページ
プロフィール
Author:ちい公
ようこそ!
空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い
最新記事
RANKING
カテゴリ Category
最新コメント
リンクはフリーです こちらも貼りますので教えてね
このブログをリンクに追加する
検索フォーム
月別アーカイブ