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    ちい公ドキュメントな日々

    アジアの風をいっぱいに受け 雲のように日々を・・・・

    ひとり旅くんは帰った

     
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     機内で知り合った後輩君、はじめてのタイ、一人旅。
     途中経過を教えてくれていたが生死に関わる問題もなく無事に日本へ帰ったようだ。
     私より妻が、空港で会っただけなのに、あれこれ考えて落ち着かなかった。タイの危険な部分をよく知っているだけに毎日LINEがくるまでまるで母親のように心配していた。
     
     彼もはじめての国で物怖じすることもなく短い旅を楽しんだようだ。多少のトラブルには遇ったらしいが、若者の一人旅、何もないほうが不思議かもしれない。

     4年生で就職も決まりあとは卒業を待つだけだなと私がいうと、
    ‘残った単位があるのでそれだけは頑張らないと洒落にならないんです’
     笑顔が印象的な若者だった。

     

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    雨季だねぇ

     
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     雨季といっても雨が降らないかぎり湿度もそれほど高くない。
     しかし気温は日中室内でも33℃くらいにはなる。
     昨今、日本でもあちこちで熱帯並みの気温上昇があるからそれほど驚きはしない。

     しかし、ときおりやってくるスコールは激しい。
     つい先ほどまで青空が見えていたのに、一転にわかに、という見本のような天気の変化。
     遠くで鳴っていた雷が近づいてというのならまだしも、あれよあれよという間にかき曇り、ドドンと雨が落ちてくる。おまけに風があってミニ台風でもできたのかと思ってしまう。

     日曜日に、洗濯干しても大丈夫そうね、と話していたのが夢かと思うくらいのこんな天気に。
     ただし30分だけ。
     あとは素知らぬ顔でツバメが飛び回る。



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    そして嵐が
    ただし、グループでもなく歌もない



     





     

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    アユタヤで夕食

     
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     妹ファミリーが空港まで迎えにきてくれた。
     もちろんミルキーもいっしょだった。
     妻も姪っ子に会うのは久しぶりで賑やかな車内になった。
     
     ミルキーも中学生になり、ティーンエイジャーとしてむつかしい年頃になったのだろうと、私などはこのような子供に接した経験がなく、まあ、さわらぬ神に祟りなしくらいに考えていた。
     といっても今年は春になる前にいっしょにパタヤへいったりしているのでそれほど久しぶりという気もしない。

     車内で、日本からのおみやげ、預かってきたものなどを渡した。
    「コプクンカァ」(ありがとう)
     丁寧なワイ(合掌)が返ってきてオジサンは顔にこそ出さなかったが驚きそして満足もした。
     これが成長というものかもしれない。

     しかし小さな子供の頃から変わらぬ一面ともうひとつ大人への階段を上がってゆこうとする胸をそらすような側面が垣間見え、こんな時代をみんな越えてきたのだなとふと遠い時代を思い出しそうになった。

     車はアユタヤエリアに入り、妻の友人が教えてくれたレストランへ向かった。
     池のほとりに立つ静かなレストランだった。
     どこへいっても私のファーストオーダーはカオパ(焼き飯)今日はエビ焼き飯にした。ピンからキリまで飯屋、レストランはあるが焼き飯だけはそれほど当たりはずれがない。もちろん値段は安いとはいえこれもまたピンきりだけど。
     あとは定番のトムヤムだとか魚のピリ辛揚げなど、どれもおいしかった。
     久しぶりのタイのビールが沁みた。



    アユタヤのレストラン (1)

    アユタヤのレストラン (2)

    624 タイへ戻る (2)

    624 タイへ戻る (3)
     





     

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    タイ行きの機内にて 後輩学生と

     
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     どうして行く先がタイなのだ、と訊いた私に
    「最初はよく出てくる韓国にでもと思ったのですがあまりにも近くて、それでつぎに考えたのがタイだったのです。どこか英語が通じる国ならと」
     おいおい、タイは英語なんてほとんど通じないぞ。観光業の人なら別だけどね。

     まるきりタイについてリサーチもせず、ただホテルだけはネットで高くないところを探したのだという。日本円で3000円くらいというからホテルではなくゲストハウスといってもよいかもしれないが、まあそんなことはどうでもよい。
     行く先々で英語が通じないことを想定して、まず簡単なタイ語からメモしてもらった。

     こんにちは サワディカップ  女性ならサワディーカァ

     男は語尾にカップ、女性はカラスのようにカァをつける、タイ語の発音について説明しだすとキリがないので、これはコーヒーカップのカップと覚えておき、イエスと同じ意味にも使うからハイとか肯定の返事するときにカップといえばよい。

     大切なのは感謝の言葉。
     ありがとうは必須、これはコプクンカップ、日本人的に発音して「コップンカップ」で通じるから大丈夫。コップとカップと覚えておけばよい。

     買い物などで値段を知りたい場面は多い。
     ただ指をさして「タウライカップ」といえばわかる。いくらですかということ。タライにカップ、タライカップで通じる。

     それとタイで当たり前の言葉、なにかしてあげて相手が感謝の態度を見せたときに応える言葉。
    マイペンライカップ」(いいよいいよ 気にしないで)英語でYou are well comeなどといってもおそらく通じない。

     そのほかにもいくつかすぐに使える言葉を教えた。
     若い後輩をみているとあれもこれも心配になってくるが、それこそ言い出せばキリがないので、「あとスマホの翻訳機能をフル活用すれば問題ないから」ということで終わりにした。

     ついでに質問した、
    「さっきメモしたなかでいちばんベーシックな挨拶、タイ語でこんにちは、いってみて」
     すると彼は
    「あーよく聞くやつでしたね、えーと、えーと」
    「なんだよボクの干支はね、ネ丑寅~~おいおい」

     それともうひとつタイのトイレ事情についても話しておいた。
     ホテルなど観光客の多い場所では日本とかわらないトイレだが、たまに古いめし屋などではしゃがむスタイルで紙などないこともある。たいていはホースの先に握り弁のついたものが常備されているからそれでお尻を洗えばよい。タイでティッシュは洗ったあとの水分を拭きとるのが主たる用途。

    お尻を洗う
     


     そして、
    「たまにトイレに手桶しかないこともあるから、そのときは大きな桶から水を汲んでそれでお尻を洗うんだよ」
     すこし脅しておいた。よほどの田舎へでも行かないかぎりこれはない。

     飛行機がタッチダウン。
     いまどきの若者、WIFIだけは忘れず日本でレンタルしてきたという。
     何かあって困ったときなどに連絡するようにとLINE交換した。
     予約のホテルはバンコク市内ではなくスワンナプウム空港にほど近い場所。なんとも中途半端なところだがもう支払いもすませているのでキャンセルもできない。
     
     待っていた魔女奥さんにも紹介した。
     二人でタクシー乗り場へ連れてゆきドライバーにも頼んでその場は別れた。

     毎日忙しく飛び回っているようだ。
     LINEのやりとりをすこし。
     荷物を置いたホテルから街へ出かけるのに、何度か乗車拒否されたらしい。
     「どうして乗車拒否されるのでしょうか」とメッセージがきた。
     それでこんなメッセージを。


     

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     下にMRT地下鉄のことを書いているのは機内で言い忘れたため。
     改札の遮断機が日本と比べられないくらい早く閉まるので私はときどきお尻を挟まれそうになった。

     
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    タイへの帰路

     
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      土曜朝のフライトは混んでいるようだった。
     チェックインも長い行列そして保安検査への道も果てしない行列で1時間ちかくもかかったような気がする。関空の朝は出発便が多いとあらためてわかった。

     円安のおかげで日本にやってくるタイ人も以前にもまして多くなっている。一日余裕をもって土曜に帰る旅行者が多い。子供を連れた人々も目につく。みんなすてきな日本を楽しんでくれたかな。

    air asia
     


     今日のフライトは節約してビジネスではなくエコノミー、それでもいちおう座席数限定のクワイエットゾーンを選んだ。
     このエリアは空席が目立った。
     私の列も3人掛けで真ん中は空席だった。
     窓側に座った若い男性と喋るききっかけがあった。
     日本人だった。
     彼は私をみたとき最初は国籍がわからなかったといった。
     「でも手首の数珠で日本人だなと思ったんです」
     「これは数珠じゃないよ、おしゃれ腕輪だ」
     以前にルリオママがプレゼントしてくれたもので、大切に使わせて頂いている。これもながくなったのでいつ壊れるか心配だ、とママ向けに書いておこう。

     若い彼は大学4年生で、就職もとうに決まったし、そうだどっかへ旅をしようと思い立った。それで決めたのがタイだったという。
     聞けば外国への旅は人生でこれが二度目。一度目はずっとむかし子供の頃にアジアのある国へ単身赴任中の父を訪ねたそうだが、幼かったのでその記憶はもうほとんどないと笑った。

     私はすこし気になって尋ねた。
    「君は近畿エリアの学生のようだけど、京都じゃないよね」
     自分が年に何度か喋っている大学なら、話すことにも気をつけなければと用心深く考えたのだ。
     そして彼の大学を聞いてまた驚くことになった。学部はちがえど私の母校とおなじ、つまり彼は後輩だとわかった。まあそれでも大きな学校だから後輩先輩に会うことも多い、なんせマンモス大学のはしりのような学校だから。

     しかし今どきの学生。
     これはほとんどに当てはまると私は思っているのだが、今どきの学生はじっくり話してみると素直だ。それほど物おじせずかといって目上の者への配慮も忘れない。それは学生だけに限らず若者全般に抱く私の感想だが、やはり若者はよいなと思わせてくれることが多い。

     まあ彼には私が父親くらいに思えたのかもしれないが、飾ることなく率直な物言いに好感が持てた。

     ほとんど情報ももたなく思い立ってタイへ行こうと決めた彼をみながら、おなじ時代の自身をふりかえってみれば、彼のようにただ旅をするというだけで海外へ出た記憶はまったくなかった。
     社会人になってからそれこそヤバい国にも多く入ったが、すべて仕事がらみだった。
     純粋に旅だけの目的で飛行機に乗る。そういった意味では彼のような若者はきっと恵まれている部類に入るのかもしれないなどとも考えた。

     心配になってタイのあれこれの臨時講習をはじめることになった。
     これはまだつづくので明日生きておれば載せましょう。















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    それじゃゆくぜと

     
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     それじゃゆくぜと背を向けて~~




     北島三郎さんの博多の女。
     旅立ちのときになんども使ってきた、ただしこのパートだけ。

     しかし今回は、あんたいってらっしゃいと見送る女もいなくこの歌は合わない。

     早朝の旅立ち。
     空港特急の一番電車。
     夏なので外はすでに明るい。

     これが冬場だとまだ暗く、がらがらとカバンを引きながらいつも夜逃げをイメージしてしまう。
     おかしなもので夜が明けないと、さあ行くぜという気分にもなれないのだ。

     今回は荷造りに手間取った。予定したものが全部おさまったのは深夜だった。
     冷凍食品などもあるので可能なかぎりパッケージングを遅らせたこともある。カバンに詰めながら、まるで買い出しだなと思わず笑った。

     さてマジ出かけよう。

     
    旅立ち102













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    夏がきた 隣人は生きているか

     
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     入院して戻ってきてから静かになった隣のおじさん。
     よく咳をしていたがそれもなくなった。
     タバコもやめたようで少しは入院の効果があったようだ。

     またいちど鍋でもしようかと話していたがあっという間に暑くなってしまった。
     
     私などは食べることは日々の生活の上でとても重要なことだと考えているのだが、世の中には食にそれほど欲もこだわりもない人がいるものだ。
     隣人はまさしくそれだ。
     引っ越してきてからまだいちどもキッチンのIHコンロなど使ったことがないという。
     飲み物から食事まですべて買ってきたものだ。
     だからといって自身の健康に感心がないわけでもないのだろうが、毎日の食事を弁当で済ますというのは私にはとてもできない。

     ある午後、ぷらぷら歩いていると向こうから自転車に乗ったおじさんがやってきた。すぐ私だとわかったらしく停まった。
     一時のことを思えば血色もよくなり、顔に生気が戻っている。ひと目で元気になってきたなと理解できた。
    「元気そうだね、よかった」
    「うん」
     悪気はないのだが酒がないと口数は少ない。
    「あ、そうだ。またタイへ帰ってくるから頼みます。なんかあったら電話鳴らして下さい、折り返しコールしますから」
    「おお、また行くの。わかった」
     よいところで会った。
     元気そうな顔も見れたし、不在中のこともお願いできた。

     なんだかうれしくなった。
     日々の生活音でおおよその状態は判断できるのだが、元気そうな顔をみることができてよかった。

     
     

     









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    ヘイ、ドクター何があったのさ

     
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     健康で医者などに用はない日々を過ごしてきたがある時期から通うようになった。
     友人のバーバー・タカくんの店でしゃべっていたとき、血圧の話になり、年下の彼がすでに医者にかかっていることを知った。
    ‘簡単な血圧計がありますから計ってみますか’
     それまで病院へ見舞いにゆくことはあっても自分で血圧など計ってみようとも思わなかった。そもそも血圧に問題があるというような自覚がなかった。
     タカくんが出してきた血圧計はみるからに簡単そうなもので、大丈夫かなと思うような代物だったがいわれるまま腕を出した。
     
     結果はビックリするほどの高い数値だった。
    ‘これはヤバいかもしれませんよ’
     この器械の信ぴょう性を差し引いても高いだろうと彼はいった。
     脅された結果、教えてもらったクリニックへゆくことになった。

     あれからもう何年になるだろう。
     コロナ前だったから4,5年は経っているか。

     クリニックといっても診察予約が要るわけでもない。狭い待合で待つのだが、ほとんど患者の姿がない。もちろん日によってはびっしり詰まっているときもあるにある。
     
     そんなわけで私も薬をもらうために1か月あるいは2カ月にいちどの間隔で通っている。
     これでも患者なので面談し血圧だけ計ってもらう。それくらいなら自分でできるが、いちおうかかりつけ医にしておくと大きな病気になったときに紹介状がもらいやすい。

    「またしばらくタイへ帰りますから薬3か月分頼みますね、あ、それはそうと」
     待合室でみた診察時間の表示が気になっていた。
    「どうしてドクターのところは火曜日の午後休みにしたの?」
     以前はなかった休みだ。町医者の休みは木曜日と決まっている。
     するとドクター、
    「ああ、もうヤル気がないんですよ」
    「はぁ。なにいってるの」
     問い詰められて逃げ場をなくした若い子がいうセリフだった。
    「そんなこといわないで、ここで赤ひげと呼ばれるまでがんばってよ」
     私は驚きながらそういったが、
    「いや、もうヤル気がなくなったんですよ」
     おいおいマジな声だ。
     私はいそいで話を変えた。

     なにがあったのだ。
     齢たかだか60歳を超えたばかりで、やる気がないとは。
     浮気がばれて嫁さんに逃げられたか、ゴルフの負けが大きくなってきたのか、なにがあったのだヘイ、ドクター。

     歩きながら思った。
     これはもしかしたらほんとうに閉めるかもしれないな。
     そもそも数か月分の薬が在庫切れとかで処方箋をくれた。こんなことは今まで一度もなかった。

     しかし、そうなったらマジで面倒だな、またいちから病院探しか。
     まあ秋に日本へ戻ってきたらすべて判明するだろう。

     











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    道を一筋に ①

     
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     おなじみ今や大阪の銘菓となった、チーズケーキのりくろーおじさんの店。
     日々の妻との通信では出来るだけその話題にはふれないでおこうと沈黙していたが、妹ポムが妻に、
    「ちいさん戻るのならりくろーケーキお願いして。夢に見るほど食べたいのよ」
     バンコクにもコピー商品の店がある。けれど味はやはりちがうという。
     そんなことでまた手提げ荷物が増えることになった。
     あれだけは機内持ち込みにしないとどうにもならない。

     ええい、ついでだ、他の親しい友人にも買ってゆこう。
     
     調べてみて驚いた。
     卵などの高騰や円安によるチーズなど輸入品が値上がりしたのだろう、かつては安くて美味しいイメージだったりくろーおじさんのチーズケーキが一個965円に。
     私にはまだ600~700円時代の記憶がこびりついていたのでほんとに驚いた。
     そしてもうひとつあらためてビックリしたのがこのチーズケーキ、大阪でしか買えないとばかり思っていたが、この時代、ネット注文、宅配が全国に広がっていた。日本国内ならどこにいたって食べることができる。
     
     大阪の片隅で産声を上げたケーキ屋さん。
     大阪ミナミ難波に店が出てから私は知った。もう行列がはじまっていた。何十年前になるか。今も店舗はおそらく大阪だけだろうが、焼きたてが買えるというコンセプトそしてその甘すぎないまろやかな美味しさは全国ブランドになって当然だと思う。

     材料不足などにより各店舗では客一人あたりの販売個数を制限しており二個までだという。便利な店舗では来客が多く予約もできないようだ。
     行列に並んで二個買って、また行列に並べばもっと買うことは可能だという。
     通販では数日前の製造商品になりタイへ持ってゆくには心配だ。

     方法は省略して、ともあれ私は出発前日、店舗引き取りで四個の焼きたてチーズケーキを確保した。
     やれやれノルマのひとつはなんとかクリヤーできそうだ。


    りくろーおじさん
     
    りくろーおじさんの店、より拝借


     あ、そうだ、りくろーおじさんのプロモーションを書くつもりではなかった。
     いずれの業界でもそうだが、自分の前に続く道をただ一筋に歩くことの大切さ、このケーキ屋さんをみてあらためてそんなことを思った。前にある道を信じて懸命に歩いてきた結果が今日の隆盛をもたらした。

     私が学生時代にアルバイトでお世話になった建築材料屋さんがある。
     もともとは同業種の別の会社で番頭だったオーナー、そのとき私もその会社にバイトで入っていたが、しばらくゆかないうちに会社は倒産し、番頭だったその方は、「ほかにはなんにもできないから」そういって自分でおなじ商売を始めた。
     当時はまだ小さな商店だった。
     私も夏の長期休みにはバイトで配達トラックに乗った。
     
     そして年月が過ぎ、何十年ぶりかで創業時の商店があった付近を歩いた。
     そして目を疑った。
     かつて小さな倉庫に入りきらない材料などが野積みされていた場所には立派なビルが建ち、プレートには記憶にある名前が刻まれていた。
     目の前にある道をただ真っすぐ歩いた。
     学歴など関係なく、二代目でもなんでもない、愚直にも見える生き方を貫いたオーナーだった。
     広い応接室で、
    「なんにも立派なことはやってないよ。これしかできかなった、それだけよ。お客さんとわしについてきてくれた従業員たちのおかげだよ」
     午後の明るい日差しが部屋いっぱいに広がっていた。

     あれからまた年月が過ぎた。
     社長が引退し、部下だった一人が代表になったと風の便りがあった。

     
     






     








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    アンビュランスは夜明け前に

     
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     にぎやかな町。
     夜も更けてくると車もすくなくなりようやくしばしの平穏が訪れる。
     しかしそれもつかのま、こんどは酔っ払いがわけのわからぬ歌を唄いながら次からつぎへと通りすぎてゆく。そしてそのあとは夜のバイト、仕事などを終えた人々が帰ってゆく。グループの場合が多いのだろう話し声も大きい。このあたりは中国語とフィリピン・タガログ語が多い。微妙に判別できるベトナム語も時々聞こえる。それでも中国人は夜も昼もやかましい。
     
     舗道を歩く人々あるいは自転車で走りすぎる人々はすぐ道のそばに多くの人々が眠っていることなど知っちゃいないのだろう。
     あたしんちはともかく倒れ荘一階で暮らす人々はすぐとなりが舗道だからたいへんだろうな。自分のように帰ってゆく人々の話を聞きながらあれこれイメージをふくらませ楽しんでなどいないのだろう。

     そして草木も眠る丑三つ時。
     界隈にもようやく静寂の時間がながれる。
     しかしそれもどうだろう1時間あるかどうか。
     こんどはおなじみピーポピーポのアンビュランスタイム。
     幸か不幸か近所の救急病院はほとんどの急患を受けているようで年がら年中この音が聞こえない日はない。

     私のように救急車通になってくるとその時間帯で搬送されている患者の様子が手に取るようにわかってくる。とくに詳しいのは深夜から朝にかけての時間だ。

     丑三つ時、深夜2時ごろからそして夜明け前の今なら4時前ごろまでに走ってくる救急車、その大方は何かのケガや酒の上での傷害など刑事問題にもなるケースが少なくない。
     したがっておなじ夜でもこの時間の救急はそれほど多くない。週末nのこの時間はほとんどが上に書いた問題での救急だ。

     そして夜明け頃。
     この時間帯にやってくる救急は意外に多い。とくに冬場が多いのはやはり高齢者が関係している。
     朝、家人が起きて朝の支度をしなければと、そこで気がついた、いつも同じように起きてくるはずのおじいさんあるいはおばあさんが今朝は起きてこない。
    「どうしたの、気分悪いの、ねぇどうしたの」
     これはたいへんだ。昨夜はいつものように夕食を一緒に摂って少しテレビを見てからすぐ寝に行った。いつもと同じパターンだったのに。

     そんなことがあって呼ばれる救急車はこの時間帯に多い。

     ちなみにタイでこのような救急はすぐには来ないと考えておいたほうがよい。急ぐなら自分達で車を手配して病院に行ったほうがよい。
     ただ公道上での交通事故などのケースは、官制の救急と民間の救急組織があって、民間救急は自分達が契約している私立病院へ運びたいので案外早く現場に駆けつけてくる。先に官の救急が来ていたりすると民間の彼らは無駄足だったということになる。いってみればマージンを取り損ねたのだ。

     日本という国の救急システム。
     これほど早くしかも無料で駈けつけてくれる、こんな国はそうあるものではない。これはどの国へ行っても大いに自慢できることです。

     




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