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    散髪屋さんもたいへん?

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    07 /07 2017


      ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
      ようこそいらっしゃいませ、ありがとうございます


    散髪屋 たかくん

    0113.jpg



     しばらく髪を切らずにいた。
     いつもはバンコク魔女Barberで刈ってもらうのだが、数カ月に一度はプロフェッショナルに顔剃りなどをやってもらわないとすっきりしない。なんせ口髭の手入れが簡単ではないのだ。

     日本へ戻って久しぶりにTakaくんBarberに出向いた。
     春以来だ。

     ん?
     表のネジリン棒は相変わらず力なく回っているので営業はしているのだろう。
     だけど中が暗い。お化け屋敷のように暗い。
     自動ドアをチョンとプッシュ、しかし開かない。

     無理やりこじ開けようとしたとき、内側から指が見えてドアがゆっくり開いた。
    「どうした? 故障か? 電気でも切られたか、でも看板は動いているしな」
     あたしの冗談に店主は力なく笑う。

     バリカンで半分ほど刈ったころ、
    「暑いですか、扇風機つけましょか」
    「せ、扇風機?」
    「クーラーがいいですか?」
    「いや、いいよ、今日はまだましだから」
    「よければうちわもありますけど」

     いったいどうしたのだこの店は・・・。
     もう夕方に近いせいもあってかみょうに薄暗い。それもそのはずだ天井の蛍光灯がすべて消えている。
     
     あたしは何も言えず口をつぐんだまま座っていた。
     駅前のスピード理髪に押されて町の散髪屋はこれほどたいへんなのか。

     顔剃りが終わるころTakaくんが言った。
    「どうしたんですか今日は? えらい無口じゃないですか」
    「うん? お、半分眠っていた」
    「疲れてるんですか?」
    「いや、そうじゃないけど。ちょっと面白いことを考えていたんだ」
    「は、どうせまたろくでもないことを考えてますね」
     彼はこんなときだけ敏感なのだ。
    「実はね、もしこんな散髪屋があったら、って考えていたんだ」

     先ほどから書いていたような散髪屋があったらどうだろう、そんな話を聞かせた。
    「やめてくださいよ、うちだと思われるじゃないですか。ほらよく見てくださいよ天井の照明は全部点いてますよ、なんならこれもあれも」
     店主Takaくんは壁の間接照明やらなにやら全部のスイッチを入れて、まるで安酒場のようにしてしまった。

     頭を洗い、最後に彼はドライヤーを取り出した。
    「何するんだよ、あたしの頭は丸刈りだぜ」
    「電気代をケチっていると言われたら困るから、毛のない頭でもドライヤーで乾かそうかと」

     そんなことで久しぶりの散髪。
     この話、今夜の定時連絡で妻にしてやろう。
     彼女もTakaくんをよく知っているのできっと驚き心配するだろう。ほんとに信じるかもしれない。
     また楽しみができた。

     念のために書いておきますが、前段の部分はTakaくんの店ではありませんからね、もしこんな散髪屋があったら人はどう思うだろうかと想像してみただけですよ。
     

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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い