ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
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机に向かっていたあたしは物音で振り返る。
外はとうに暮れて昼間は賑やかだった鳥たちもそれぞれの場所で眠りについた頃。
卓上の灯りだけで部屋はほの暗い。
あたし一人のときは大きな明かりはつけないのが習慣になっていた。
いつだったかラジオのネタで日本語の「もったいない」を使って以来、我が家では事あるごとに「もったいないでしょう」が忠臣蔵の「山」「川」みたいに合言葉になってしまった。
それとあたしの後ろからスイッチを切って回る魔女が棲みついていることもある。
と、かすかな物音がして振り返った。
ドアの隙間から青白く丸い物体がこちらを眺めていた。
いや青くはない、ただ白い。
それがニャッと笑ったのだろう、裂けたような口が開いた。
風呂上がりの魔女だと気づくまでに時間がかかった。
「な、なんだ、その顔は」
うまく英語が出なかった。
国がちがえば習慣もちがう。
顔から首筋にかけて真っ白。
シャワーの後のパウダーはやめられないらしい。
赤ん坊でもないのにいまだにベビーパウダー。
まじまじ見れば、舞妓まではゆかず、とうの立った芸子。よく言えば魔異子といったところか。
大きな声で笑うと祟りがあるので必死に我慢する今日のちい公。
