ちい公
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    えっ! シンガポール? 二週間!
    2018-03-26 Mon 00:03


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    「相談があるんだけど」
    「ふぁ~い、なんですかワン」
    「シンガポールへ行かない?」
     何を言い出すんだ。またまた新しいニンジンですか? あたしは馬ではありませんよ。
    「あたしはシンガポールにゃ興味はないですワン。いったいどうしたのです?」

     四月のソンクラーン休暇(水かけ祭り)明けにシンガポール出張が決まりそうだという。企業幹部のためのセミナーがシンガポールで行われ、魔女が行くことになったらしい。
     タイからは20名ほどが参加するが女性が一人なのでオフィスの女の子を連れてゆくという。
     諸々の費用はなんと官費で賄われる。

    「それがね二週間なの。その間あなたを一人にできないでしょ、だから一緒に行きましょ」
    「ウーン、二週間か・・・」
    「バンコクであなたを一人にできないわ」
     また言う。

    「あたしが行かなくてもオフィスの子が一緒なら心配ないよ。それにあたしは大丈夫だよ、一人暮らしは馴れたもんだ」

     だいたいあたしが行って二週間もシンガポールで何をするんだ。マーライオンと占領地時代の建物などをみたらあとはやることがない。汚いノラ公だとポリスに捕まってムチ打ちの刑にでもなるのがオチだ。
     そもそも後で行くにしても二日もあれば十分だ。それもあの屋上にプールのあるランドマークになったホテルにでも泊まれるのならの話だ。

    「もしあなたがNOと言うならシンガポール行き止めてもいいわよ」
     と気をつかうが、こんなチャンスは滅多にないし、このような国際的な経験は彼女自身の向上にもきっと役立つに違いない。

     なんであたしが説得しなけりゃならんのか、お門違いの気もしたが懇々と言って聞かす。
    「気を遣うなら、あたしがタイへ戻るのを四月の末に延ばしてもいいよ」
    「何言ってるのよ。今月帰ってこなかったらソンクラーン休暇わたし独りでどうすればいいの? もしそうならシンガポール行き止める」
     話はまた振り出し。

     そんなこんなで結局彼女はシンガポール行きを決心した。
     魔女の手紙@シンガポールだ。楽しみが増えたわい。
     
     さあ四月の中頃、真夏のタイ、ひとりでどうするかな、どっかへ一人旅でもできないかな。内緒というわけにもいかんしなあ。

     どうするかな・・・。
     これが独り身だったらなあ・・・。
     いかんいかん、こんなことを考えちゃ拘束の魔術で鎖縛りだ。

     するとさすが魔女奥ちゃま、
    「まさか一人でイサーンなんかへ行くつもりじゃないでしょうね」

     まいったなあ。
     携帯のない時代へタイムスリップできないかな。

    【この項 明日へ】
     
      



    今日もありがとうネ SeeYou
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