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大阪北部地震 急がれる復旧
6月18日に発生した大阪北部地震は、震源地である高槻市そして近隣の茨木市を中心としてライフラインの脆弱さをあらためて知らしめることとなった。
脆弱という言葉は適当ではないかもしれない。
毛細血管のように地中を走る電気ガス水道ライン。今回のような激しい揺れに何事もなくすむと考えるほうが誤りだともいえる。
6月21日付大阪ガスプレスリリースによれば、茨木市、高槻市、摂津市、吹田市、4市合わせて111,000戸余りが供給停止、復旧を待っている。
ガスがないということは必然的に電気に頼ることとなり、調理をガスで行っていた家庭にかかる負担は大きく、また湿度が高く暑いこの時期に入浴ができないというのは精神的にも高ストレスの原因ともなるだろう。
最も長く運転見合わせが続いた阪急電鉄京都線、その沿線からの話によれば、高槻市茨木市はもちろんのことかなり離れた十三あたりのスーパーマーケットでも水やインスタント食品などの品切れが2日ほど続いたという。
もちろん交通渋滞による配送の遅延もあるが、不安を感じた人々が一斉に買いだめに走ったとみるほうがよいだろう。
大阪エリアは断層帯上にあるとはいえ長い間大きな地震の直撃を受けていない。もちろん1995年の阪神淡路大震災では大きな揺れを経験してはいるが直撃された地域などに比べれば被害の記憶が乏しい。
したがって心にいつの間にか大阪は安全という意識が芽生えていたことは否定できない。
関東および以北の人々を考えてみれば大小を問わず揺れは毎日のように経験している。ともない、いざというときの備えは心的、物的にも関西在住の人々と比べればしっかりできているといえるだろう。
そんなこともあって、今回の大阪北部地震では慌てふためいた人も多かったのではないだろうか。
しかし日本のどこに居住していようが、突然襲ってくる自然災害に驚かない日本人はいない。
ただ、せめて、危急の際に自分は何をすべきか、今一度ルーティンのおさらいをしておかねばならない。
ついでに書いておくが、タイでは地震は少ない。
かつてタイ北部、チェンマイ辺りで地震があった。そのときには多くの家屋が倒壊した。
建物そのものが弱かった。とくに地方、田舎などで家を建てる際に、コストの問題もあって壁にブロックを使用しているが中に倒壊防止の鉄筋が入っていない家屋も少なくない。これは自分の目で何度も目撃した事実だ。
そもそも、地震などないということが前提になっている。これでは少しの揺れでも壊れてしまうのは当たり前だ。
閑話休題。
大阪北部地域の都市ガス復旧について、大阪ガスでは東京ガスの応援も得て停止各家庭を巡回点検中だ。相手はガスだけに人海戦術に頼るしかない復旧点検。
被災家庭の耐久生活はまだ続く。
皆様の健康を祈りたい。
テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ
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