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    同級生の死

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    07 /25 2018


    同級生の死

     
     人間も長く生きていると人の死には必ず直面する。
     生者必滅会者定離、言葉では理解してるもののいまだに脳裏から離れぬ別れがある。
     
     夏休みの記憶をたどっていると若くして逝ってしまった同級生たちを思い出す。
     高校生活を終えるまでに数人の友人との別れがあった。そんな記憶を少しだけひも解いてみる。
     
     小学校の同級生でもっとも早く去ってしまった彼。
     あたしの住む里に近いこともあり学校の行き帰り一緒になることも多かった。
     彼は特別な男の子だった。ある時代には特殊学級というクラスにいるような子供だが、いくら子供の多い時代だったとはいえ田舎の小学校に特別なクラスが設置されているわけもなくみんな同じクラス。

     同級生はみんな彼のことを理解していたのだろう、そしてまた彼がやさしく穏やかな性格であったことで、誰も彼を特別視するわけでもなくごくふつうに接していた。

     ひとつだけ今も鮮明に覚えているシーン。
     家庭科の時間、みんなでカレーを作った。
     それを昼食に食べるのだが、彼だけは少しだけ食べて残りは持って帰ると言い張った。なぜならその日のカレーはとても美味しく出来て家に持って帰りたかったのだ。
     彼は、お皿に盛ったカレーをペタペタとスプーンで叩いた、それはまるで左官屋さんの仕事のようでみんな笑った。
     特別に貧しい家庭だったわけではない、ただ彼のやさしさがそうさせたのだと思う。

     中学校半ばで都会に転校したあたしが高校生になった夏休み、故郷へ向かう田舎町の駅で偶然彼に会った。
     彼は中学校を出て大阪で働いていた。
     スーツを着てネクタイ姿の彼がすごく大人に見えてまぶしかった。

     そんな彼の訃報を聞いたのはそれから一年も経たない頃だった。
     屋根から落ちて亡くなった、それだけの情報しかなかった。

     明るくやさしい彼の笑顔がいまも胸をせつなくさせる。

     
     
     

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    Re: 鍵コメ 様

    いつもありがとうございます。

    お読みくださるあなたに感謝でいっぱいです。

    唄 聞いてみます。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い