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    タカ君ママは事情通

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    08 /23 2018


    barber_20180822154033f13.jpg

     
     日本へ来れば必ず寄るのがタカ君Barber。
     バンコクにいる時は魔女Barberで刈ってもらうが、たまにプロフェショナルにやってもらわないと落ち着かない。
     というのもちい公はエラそうに口ヒゲなど生やしているので手入れが必要なのだ。

     知人の中には無精ひげなどという輩もいるが、無精者ではひげを蓄えることはできない。
     頭髪は抜けおちる一方なのに口ひげだけはマメにのびてくる。

     ときおり訪れてはタカ君と世間話をする。ときおりといっても年の半分以上は日本にいないので数か月に一度。
     ひまなときはタカ君のママが店に座っている。
    「お母さん元気だった?」
    「もうだめよ、あちこち痛んで」
     むかしはママがご主人と一緒に店を切り盛りしていた。温厚な亭主と歯に衣着せぬ物言いの妻、なかなかよいコンビだった。

     ママは小さくなった。
     内臓の手術をしてから食も細りそれこそ吹けば飛ぶような体つきになっている。体重も40キロを切っているという。
    「ほんとに強い風の日なんか表を歩けないのよ」
    「でもできるだけ少しでも歩かないとね」
    「もういいのよ。早くあっちの国へ行きたいわ」
    「なに言ってるんだよ。頑張って長生きしないと」
    「毎日生きていても楽しみなんかないし、早くいったほうがみんなのためよ」

     往々にして年配者はこのようなことを言う。
    「どこの世界に親がいなくなって喜ぶ子供がいるんだよ。一日でも長く生きてほしいと願うのが子供ってもんだよ」

     父親が他界し若くして家業を継いだタカ君はなかなかの孝行息子だ。詳しい話を聞いたわけではなく彼もとりたてて話さないが、長年のつきあいだからわかることもある。

     自分たちの家に呼んで一緒に暮らすことも考えたが母は長年暮らした店舗兼住宅を頑として離れようとしない。逆に言えばそれが母親の幸せなのかもしれない。
     息子は毎日母親の住んでいる店に出勤してくる。最近は買い物もままならなくなった母のためになにかとみつくろって運んでいるようだ。

     タカ君ママと話していてわかったことがある。
    彼女は驚くほどの芸能通。新聞、雑誌、テレビなどで報道されることはゴシップのたぐいから政治ネタまで、きけばたいていのことには答えてくれる。
     ゴウリキなにがしが、どこそこの社長とつきあっているとか誰それが結婚したとか、恥ずかしながらあたしはこんな古いネタも知らなかった。
    「今度から芸能ネタが要る時は先にお母さんに聞きに来るからね」

     ふと思い出して写真を撮った。
    「その写真、ちょうどいいわ遺影に使おうかな」
    「何言ってるんだ、それはちゃんとしたカメラで、めちゃくちゃ修正して美人にしないと」

     店を覗いてママの姿がみえないと、
    「お母さん、元気?」
     それが合言葉のようになってしまった。
     酷暑の夏も乗り切ったようだ。
     ピンピンして走り回るのは無理にしても、どうかこのままでいつまでもいてほしい。


    DSC_0006_2018082215403221f.jpg



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    こんばんは。

    僕の行き付けのBarberは上新庄にあり、19才の時から通ってます。
    2回ほど、別の所に行きましたけど、ダメですね。

    僕の妻も40キロありません。
    一年半前に、自転車ごと風に飛ばされて骨折しました。(笑)

    タカ君ママ、写真を見る限り元気そうですね。
    長生きされますように。

    Re: kotobukさま

    おはようございます。

    えっ上新庄まで散髪にいってるのですか、それはすごい。
    あたしの縄張じゃありませんか。


    > 僕の妻も40キロありません。
    > 一年半前に、自転車ごと風に飛ばされて骨折しました。

    奥様も・・・スリムというには細すぎる、まるで浅丘ルリ子
    エビちゃんばかりにいいものを食べさせないでね。

    一筆啓上 えびを無視して 妻肥やせ

    Re: 鍵コメ様

    へへへ
    紅顔の美青年でなくてどうもね へへへ
    うちの魔女さんはあたしのことを時々ですが
    ジャパニーズマフィアと呼びますです。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い