
ほんとに困ったものだ、明けても暮れても宿替えのネタばかりでなんの新鮮味もありゃしない。
こんなことを書いていると引っ越しの準備でいかにも忙しそうにみえるけれど、実のところなんにも手をつけちゃいない。
家人の留守の間にすこしはなにか片付けておこうとは思ったが、さすが魔女殿、
「金曜日はオフィスへ行かないから朝からいっしょにパッケージできるからね」
などと言われてしまった。亭主ひとりでほうっておくと何をするか心配になったのか。
たった一日で全部荷造りできるのか不安だなと思ってる矢先、日本の依頼元からメッセージが入った。
【お仕事の進捗状況はいかがでしょうか? なにかありましたらご連絡ください】
このくそ忙しい時に何を言ってやがる、と思ったが何も言わず返事もしていない。
やらねばならない仕事をもってきたが、これが進捗状況だと胸を張れるほど進んでいない、大きな声じゃ言えないが。
どれもこれも引っ越しのおかげで集中ができないせいだと勝手に言い訳をつくって、挙句の果てはギリギリになって睡眠を削る羽目になるのがおちなんだとわかっているから始末がわるい。
あまり何もしないのも妙に落ち着かず、前日に義妹POMが持ってきてくれた段ボール箱を組み立てた。
大小合わせて6個完成。底にテープを貼っただけだ。
それを眺めているだけで荷造りがほとんどできたような気分になるから不思議だ。
9月19日水曜日夕方4時を回った。
よし今日こそは魔女殿が戻ったら荷造りの指示をもらいましょう。
明日からがんばってやりましょう荷造り。
引っ越しがすむまでどうせ他のことは手につかないのだから、もうなにも考えまい。
下手の考え休むに似たり
はいちょうど時間となりましたぁ~ベンベン、
おいおい浪花節だったのかい今日は。