
近鉄電車で奈良へ

今日は魔女の手紙ブログと同期して、奈良でのこぼれ話です
動物好きの姪っ子ミルキーに鹿と触れ合ってもらおうと考えて奈良へ連れていったのだが、この計画は無理があったようだ
観光客に慣れ切った鹿は餌があるとわかるや容赦はない。彼らには小さな子供は自分より弱いとわかるらしい。

「鹿に触ってごらん」
おばちゃんは簡単に言うけど・・・

ミルキーママは一刻も早くこの場から逃げたい
・・・お願いだからお尻を噛まないで

魔女おばちゃんは
「あたしゃなんにも持ってまヘンで~」


最初は鹿に近づいていたミルキーも数頭に囲まれるにいたっては恐れおののき挙句の果てはしつこい鹿に怒りだした。
「I want to kick them !!」(こいつらを蹴っ飛ばしてやりたいわ!)

逃げながら叫ぶミルキーにあたしは大笑いしたがやさしい魔女おばちゃんは奈良へ連れてきたことを後悔していたらしい。
しかし動物すべてが動物園で目にするような囲いに入れられて大人しくしているわけではなく、このような放し飼い環境で生きる鹿を間近で見て経験できたことはけっしてマイナスではないだろう。
いつものように魔女と妹の高笑いがあたりに響く

このあと東大寺に行くのだが、そこでチビッ子ミルキーを観察していて驚き感心したことがある。
大仏の前へゆくと両手を合せペコリと一礼。
そして自分のスマホを取り出すと写真を撮りはじめた。
横のほうに回りまた構える。
そのとき外人客が小さなミルキーに気づいてよく撮影できるようにと体をずらしてくれた。
それで目的を果たしたミルキー、隣の外人客に一言「Thank you」と会釈をしてその場を離れたのだ。
大仏殿に入っただけでここは写真に残しておくべくだと判断したこともそうだが、親切な外人客にたいする態度に、背後で付き添っていたちい公おじさんは少なからず驚いた。甘えん坊で8歳というのに5歳児くらいのチビッ子がまるで大人のような態度をみせた。
誰もこうしなさいと教えたわけでもないが子供は知らず知らずのうち様々な知識、知恵を吸収しているのだなとあらためて思った。