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    師走の町 極楽男がゆく

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /01 2018

    落語 高座r


     むかしの人はよく言ったもので、光陰矢の如しなんて申します。春が来た春が来たと花見に浮かれていたのはつい3,4日前のことのように思いますが、暑いなあ、それにしても今年はどうなってるんだ、次から次へと台風がひっきりなしじゃありませんか、そんなこともありましたね。
     
     ああだこうだと言ってるうちに北の国ではもう雪、これはもしかしたら冬が来たのではないですか。
     紅葉狩りにも行かないうちにもう冬なんですから、まったくせわしないことこの上ないじゃありませんか。

     年末といえば昔のテレビではひと晩じゅう仁侠映画をやっていたもんです。
     よかったなあ鶴田浩二に高倉健。
     久しぶりに東映仁侠映画でもみましょう。

    ♫ 親の血を引く兄弟よりもぉ~~
      かたいちぎりの義兄弟~~

     いいなあ。
     誰かが言ってたな、仁侠映画は最後の出入りに向かうシーンだけあればよいなんて、でもね、耐えて耐え抜いた主人公が刀の紙縒りをプチンと切って、背後から女がそっと羽織を肩に。
    「あんた、」
     あとは言葉にならない。

     チャンチャカちゃんちゃん~~~~

     いいねえご両人。

     そうだ久しぶりの銭湯にでも行ってみるか。
     チャンチャカちゃんちゃん~~~~

     なんだ最近の番台ってのは姉ちゃんはおろかおばちゃんも座ってねぇのか、爺さんが居眠りしてるよ。
    「おい、じいさん背中に我慢があってもいいのかい」
    「はあガマン、小便は先にトイレにどうぞ」
    「なに言ってるんだ、我慢、すみ、入れ墨だよ」
    「ああ、そんなこと言ってたら今どき風呂屋に来る客なんかいなくなってしまうよ。うちは墨でも消し炭でもなんでもこいだよ」
    「ほうご時世ってやつか。今どきは猫も杓子もファッションとかいって親にもらった大切な体を汚すんだよな、まったく」

    「お客さんも背中にあるのかい」
    「あるのかい、だと。俺を誰だと思ってるんだ」
    「たしかあんたはその先の八百屋の息子」

    「なんだじいさん覚えてたのか。もうろくして顔の区別もつかなくなったのかと思ったぜ」
    「学校の先生をやってるんじゃなかったのかい。何年か前に嫁さんが逃げたとか聞いたけれどな」
     なんだよ。情報の時代だね。なにもかも筒抜けじゃないか。
    「まあおいらは堅気だから入れ墨なんてあるわけない、ちょっと聞いてみただけだよ」
     
     番台でじいさんがずっこけております。

     さてここからは落語からの引用。

    「チャンチャカちゃんちゃん~~~~ああ、いい湯だったな。銭湯もいいもんだ」
     温まった体に夜風が心地よい。
    「まるで花見の夜みたいじゃないか」

     背後で声が、
    「あの、あのう、もし、お兄さん」
    「なかなかの声じゃないか、ちょいと鼻にかかったところが男心をくすぐるってもんだ。差し向かいでちょいとやって、その後はどんな声を出すんだろな、ちくしょう」
    「お兄さん、もし」
    「おっなんだ、俺のことか。こんなところで呼び止めてなにをするってんだ。いけねぇいけねぇ、流れものに女は禁物だ」
    「あのう、お兄さん、石鹸おちましたよ」



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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い