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    敬礼攻撃ふたたび

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    12 /20 2018

    レジデンス

    レジデンス (5)



     アユタヤの現在の住まい、レジデンスと呼ばれているが、魔女の官舎であたしは扶養家族扱いで同居している。こういえば聞こえはよいがなんのことはない居候みたいなものだ。すくなくともヒモではないのだが。

     それでも、家族が同居するにも何親等以内とかの制限があって、結婚証明書やあたしはここでは外国人なのでパスポートの登録も必要となった。

     なににおいても鷹揚で悪く言えばいいかげんなことも少なくないタイだが場所や官庁によってはやたら規則がうるさい面もあったりする。

     そんなわけでこのレジデンス、前にも書いたように、野っ原に忽然と出現したような建物群だけに、セキュリティはこれでもかというくらいしっかりしている。

     表ゲートには当然警備員詰め所があり車などの出入りを管理している。
     物品の配達でも必ず行き先と請け人の確認書類が義務付けられ、当たり前だがセールスなどはまったくゲートを通過することができない。


    昼間は女性警備も
    レジデンス (1)


     本館正面を入れば管理事務所がありその前を通過すると警備が立ち、人の出入りを監視している。
     そして住居棟エリアに来るとそれぞれのビルにセキュリティが常駐している。防犯カメラも数えきれないほどあるようで、各ビル1Fにあるセンターを覗くとテレビ局かそれとも交通センターかと思うほどのモニターが壁一面に張り付いている。

     思うに、このレジデンスを建設するにあたり相当の予算がついたものと考えられ、部屋の造りも広くはないが安いコンドミニアムよりかはましだといえる。

     とはいうものの、人間というものはそれなりに不満が出てくる生き物なので、近頃、めんどうだなと思うのがセキュリティの挨拶。
     ここは特別に教育したのか、入り口詰め所、管理事務所前そして各棟入り口、それぞれのセキュリティがきちんと敬礼をして「サワディーカップ」の挨拶をする。

     住人も増え、日がな一日同じ挨拶をして飽きないのかなと心配するが、とくに悪い奴が入ってくるような繁華街に隣接しているわけでもなく時間だけはたっぷりあるのでせめて敬礼でもしていないと眠くなってしまうのかもしれない。

     時間があるなどと他人のことを言えないあたし、毎日会社へ出かけるわけでもなく、時々はプラプラと一階の売店あたりへ降りてゆく。
     そのたびに敬礼の挨拶。最初の頃はおもしろがってこちらも敬礼していたが、ある時期から立派な大人が何をしているんだと自身が気恥ずかしく思え、ちょいと手を挙げるだけにとどめることにした。

     バンコクのコンドミニアムでもそうだったが彼らの敬礼が意外に面倒なのだ。
     不愛想に無視するわけにもゆかない。

     なんせこちとらはこのレジデンスで唯一の異邦人、日本人なのだ。大仰ではあるが、日本そして日本人の評判はすべてあたしの双肩にそして立ち居振る舞いにかかっているともいえるのだ。

     言ってみれば海外で日の丸を背負って頑張るスポーツ選手と大差なく、酔っぱらったからといって美人のお店でマッサージなどを受けてはいけないのである。
     いつも品行方正、セキュリティの敬礼にも笑顔で応えなければならないのである。

     まったく日本人を演じるのもそれなりに面倒なのである。



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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い