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    タイで魚を考える

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    01 /08 2019


     タイで魚を食べるならやはり鯛でしょうなどと駄洒落を言いたいわけではない。

     やはり四方を海で囲われた日本産DNAのためか、ときおり無性に魚が食べたくなる。
     スーパーや市場へ行けば簡単に手に入る魚も、ここではそう容易いことではない。とにかくスーパーまでが遠いし庶民の市場だってちょこちょこっと歩いてというわけにはゆかない。

     そんなときのために缶詰の魚もあるのだが、同じ缶詰とはいえやはり日本向けに作られたものとは味が違う。

    DSC_0040_20190107165146276.jpg
    これはサバのトマトソース味
    何ができるのかいつかこれを使った料理が出れば
    記録して掲載しましょうヒヒヒ・・・



     基本的に日本で売られている缶詰、個人的に大好きなさばの味付けやマグロのフレークは醤油味がベースになっている。反してこちらの缶詰は料理に使ってさらに味をつけるためかほとんど味がついていなく、水煮のようだが魚の臭みも残っている気がしてあまり好きにはなれない。


    DSC_0036_201901071633509e3.jpg


     写真の魚はプラー・トゥという名前。首のあたりがクルっと丸まっているのが特徴。
     タイ語ではおもしろいことに魚には必ずプラーという言葉が頭につく。プラーはタイ語で魚の意味なのでこれは【トゥという魚】という名前になる。なんだかややこしいがほんとの話。
     
     サバは日本の名前がそのまま使われているのでサバなのだが、タイ語で言うと【プラーサバ】ということになる。無理やり直訳すると【サバという魚】あるいは【さば魚】ということになる。

     前述のプラートゥだが、これはタイの代表的な庶民魚といえる。
     内陸部へ輸送される海水魚でもっとも安価で焼いたり油で揚げたりして食べられる。
     魚種的にはサバの仲間だが淡泊なアジを想像して頂ければよい。

     もちろんサバもたくさん出回っている。市場などでは生や塩サバはほとんどなく腹に串を通して焼きサバになって売られている。
     プラートゥよりも大きいので値段もそれだけ高い。

     バンコクのような海に面した地域ならともかく地方にゆくと海水魚の比率が下がってくる。輸送経費を考えれば当然のことで、海から離れた地方では昔からナマズのような淡水魚が多く食べられてきた。

     タイ人ならほとんど知っているだろうニン。タイ語で言うとプラーニンになるのだが、ニンという名は日本語からつけられたとされている。
     今上天皇陛下が皇太子時代、国民の栄養不足を心配するプミポン国王にたいして贈ったのがテラピアで、この魚を養殖してはどうかと提案された。
     のちにこの魚は明仁親王の仁をとりプラーニンとして広くタイ全土に広まっていった。

    ninn01.jpg

    ダウンロード (4)


     今でも地方のマーケットでは魚といえばまずプラーニンが代表的なもので、レストランなどのメニューにも焼いたり揚げたりしたニンは必ず載っている。
     味は白身で淡泊。淡水魚独特の泥臭さはあるが、これも焼くときには腹にレモングラスなど香草を詰め込むことで軽減させている。

     日本にも鯖街道などと呼ばれる運搬道がのこっているが、タイで内陸部に食料を運ぶルートはどうだったのだろうか。いま言えることは交通機関が未発達な時代は海産物の輸送はほとんど不可能であっただろうということ。

     したがって人々は主に淡水魚を食べてきた。
     いまでも東北部などの地方では多くの農家が灌漑用と併用で多くの貯水池を所有し、そこにプラーニンやナマズなど多種多様な淡水魚を飼育している。

     かつてあたしが住んでいたイサーンの家でも一族の田んぼにはいくつかの貯水池があった。

     おじいさんが放流した淡水魚を釣り好きの日本人が釣ってくる。それをおばあさんが近所へ売る。ちょっとした漁師一家だった。
     とにかくあの釣りはおもしろかった。
     ナマズやら鯉に似た魚など近所の人も呆れるほど毎日釣りをしていた。

     面倒見がよく誰からも慕われたDANじいさん。日本人と変わりない愛情で接してくれたBUNばあさん。
     みんな天国へ行ってしまった。

     いつか逢えるだろう彼らにも。

     魚の話がしめっぽくなってしまった。
     また明日。

     



    コメント

    非公開コメント

    この魚、首をわざと折っているのかと思ってました・・・v-405

    Re: ピオの父ちゃん 様

    きっとこの魚も召し上がったことがあると思います。
    とくに海から離れた地方ではよく売られている海の魚です。

    「プラ・トゥ」
    ゴマフアザラシかと思いました。
    こんなふうに雌雄が向き合っている鯛の飾り物があります。
    祝い鯛といいます。

    ちい公さまは
    お魚のお話でも数多の思い出が溢れて情緒豊かですね(*´ω`*)

    Re: 雨宮清子(ちから姫) 様

    ちから姫様 おはようございます。

    ではこの並び方は祝い鯛ではなく祝いトゥですね
    超庶民のあたくしにピッタリのお祝い膳です。

    あお魚が好きなのでプラートゥは美味しいと感じられます。
    小骨が少ないのもよいです。
    サバの仲間らしいのですが日本近海ではとれない魚種なのでしょうね
    沖縄の市場でもみかけないようでした。

    Re: つばさぐも 様

    つばさぐも 様 おはようございます
    というかもうお昼ですね。

    いつもブログを拝見しておりますが
    つぶやきが時にはおや?と思わせる情感にあふれていて
    なかなか好ましいです。
    まっすぐできれいな心根が伝わってきます。
    善き人に幸あれ
    いつもそう思っています。

    管理人のみ閲覧できます

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    Re: Key comment 様

    ご丁寧にありがとうございます。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い