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    格差社会 当たり前の社会

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    02 /09 2019

     日本から中流階級が消滅して久しい。
     かつては全員中流の日本もいまや富裕層と持たざる者の二極に分化したようだ。

     この社会から格差が消滅する道理もなく、その差はますます拡大こそすれ、かつての中流意識層のような曖昧な階層は二度と出現しないと思われる。

     格差社会がその言葉の響きから悪者のようにとらえられがちだが、現代、経済社会の中にあってそれぞれの個人に差が生じるのはごく当然の結果である。それを格差と呼称するだけの話なのである。

     わたしたちは差別がいけないというような教育を受けてきた。もちろん人間の尊厳にかかわる国籍、氏素性、諸々を分別し存在そのものに階級を設けるなどというのは背景の違う時代の話であった。
     それを今になってもなお引きずる人間の悪業と呼んでもよいような一面はたしかに存在する。

     それは日本のみならず外国においてもみられる差別といってよいだろう。

     卑近な例でタイ。
     ありふれた日常で目にする差別。
     国籍、職業、これらがもっとも多く目にする差別。
     
     いちおう都合上、差別と表現したが、タイでみられる差別にはその根底に悪意のない場合が多い。

     たとえば出稼ぎに来ている隣国の人間が身近で働いていたとする。タイ人はその隣国人をたしかに自分たちよりも下層として考え仕事を教えている。
    【彼らは〇〇人なんだから仕方がない】
     とは言うがとくに悪意や嫌悪感で口にしているわけではない。

     タイではおなじ同国人であってもその出身地からそれぞれに抱く気持ちにも相違が生じている。

     これはいわゆる江戸っ子のような都会出身者が地方出身者に抱く感情と似ているかもしれない。

     とくに現在の政治経済の中心地であるバンコク、そこの出身者バンコク人が抱く地方出身者への優越感にも似た感情は折にふれ感じるところであり、それは見方を変えれば下層階級すなわち貧困層にたいする差別的な視点ともなり得る危険性をはらんでいる。

     とはいえ、人種差別、職業による差別などはあってはならないというような教育を受けてきた一人の日本人ながら、ある人種に抱くどうしようもない嫌悪感は否定できないものがある。それは差別というより自己の内部にすでに形成された確固たるポリシーである。

     話を戻す。
     伝統的ともいえる格差社会のタイ。

     今日はその中のひとつだけ。
     正社員と非正規の大きな差。

     日本ではその溝を埋めるような動きがあるけれども、タイでは正社員・非正規の溝、格差は深いままで、それを何とかしようというような動きがあるのかどうか、少なくとも社会問題として聞こえてはこない。

     非正規労働者は、こちらではアウトソーシングと呼ぶことが多いけれども、実態的には派遣の形態が多く正社員が指導管理しているケースが多くみられる。

     指一本で指図される彼らをみているとあたしはいたたまれない気持ちになる。本来ならば立場が逆になっていてもおかしくない人々が、ただ生活のために自分よりも若年者に頭を下げ、目の前の仕事に懸命に取り組んでいる。

     もちろん指導する側はそれまでに受けてきた教育からはじまりすべてが社会の上層、太陽に近い場所で生きてきた、いや生きてこれた人々で、それなりの資格があることは認めざるを得ないのだが。

     どこでも必要なクリーニング・清掃業務、これらの従事者はメイドと呼んで、いわゆる工場などで働くワーカーとはおなじアウトソーシングであっても差があるように聞こえる。当然ながらその収入も格段の違いがある。

     日本では清掃業務であろうとなんであろうと同じ仕事であるとして、言葉もオブラートに包んではっきりと区別しないことが多い。要するに職業に貴賤はないというわけだ。胸の内で考えていることとはまるきり違うにしてもだ。

     このあたりがタイではまるきり違うのだなと思う。
     職業のどれもが平等なわけではけっしてない。
     はっきりと他人から見下される職種も少なくない。

     長くなります、今日はここまで







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    コメント

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    No title

    異国で暮らすといろいろ気がつくことがたくさんありますね。パラオではパラオ人がフィリピン人を犬のように扱っていました。いまはどうなのか分かりませんが。

    Re: ピオの父ちゃん 様

    そうですか
    フィリピン人も様々な国へでかけているのですね。
    かと思えば、かつてはタイから出稼ぎで台湾やフィリピンへ
    行ってる者もたくさんいました。
    タイはいまやアジアの中では労働力を受け入れる側になろうという
    そんな勢いもあります。
    しかしこれはもしかしたらエセ中流意識のなれの果てかもしれません。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い