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    元ノラ公の妻もやはり犬 雨の匂い

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    02 /13 2019

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     日が暮れてから風が強くなった。
     塀に沿って植えられた木、まだそれほど高くないのだが、横風を受けて激しく音をたてはじめた。

    「雨かもしれないわね」
    「うん、そうかも」
     どこか近くの町までスコールがきているのかもしれない。

     それから妻がポツリと言った。
    「雨の匂いがする」
     そうか雨にも匂いがあるんだな。
    「それは降る前の雨ってことかい」
    「そう雨がくる前の匂いよ」

     あたしにはわからない。
     年がら年中グスグスいってる鼻はたいして機能せず、かろうじて世間が言うところの男前の維持に役立っているに過ぎない。

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     そういえば妻の嗅覚は犬並みに鋭い。いままで何度も感じてきたことだ。
     だから逆に嫌な臭いにはダメージを受けることもある。とくにタバコの煙などには弱く、鼻から喉までおかしくなることもあった。

     折からバンコクは大気汚染が深刻になり、市、政府も対策の一環として放水などを行っているが、毎年このシーズンに空気が街に滞留することで起きる公害なのにいつもこんなことしか手の打ちようがないのかとすこし呆れてしまう。
     
     今年はバンコクの外で過ごしているので毎日オフィスへ出かける妻をそれほど気遣うことはなくなった。
     バンコクに住んでいる間はいつも喉の調子などを気にしたものだ。

     余談だが、鼻が利くと洗濯物なども増える。
     ハジメ人間の亭主は衣類の洗濯など臭くなればやりましょうというぐうたらなのだが、犬鼻の妻は数時間しか着ていない服でも臭いと言って洗濯籠に放り込む。

     妻の鼻のお陰でヘンなものを口にすることはなくなった。食べ物がちょいと古くなれば「クサイ」と捨てる。あたしならあと数日は大丈夫だろうと思うのだが、彼女の嗅覚ではとても許されないらしい。

     許されないといえば、あたしがおつきあいでお姉ちゃんが隣に座るような場所へ行ってきたとする。普通の女房ならそれほど気にしなくてすむだろうが我が家の場合は少し残った移り香で、隣に座っただけと亭主が主張する女性のタイプから店のランクまで言い当てる。これでは迂闊なことはできない。もちろんそんなことは考えもしないのだが・・・。

     鼻が鋭くおまけに魔女ときている。
     そんな亭主の苦労など世間の人々は知るまい。

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     夕方になった。
     忠犬ちい公は奥ちゃまのお迎えをしなければならない。
     犬鼻の○○を迎える忠犬とは、なんともおかしい図ではありませんか。
     命が惜しいのでこれ以上は書けません。







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    コメント

    非公開コメント

    No title

    奥様は、デカワンコでしたか!v-31

    Re: ピオの父ちゃん 様

    ヒミツだよ

    No title

    魔女様
    嗅覚も勘も鋭いのですね(´-`*)

    こんにちは たいへんですね

    思わず笑ってしまいました。
    なんとお気の毒な日々でしょうか
    毎日ぷかぷかと幸せの雲の上で昼寝をされているのかとおもいきや
    なかなかシビアな毎日
    よしこうなれば私が奥様の鼻と魔術を封じこめる秘薬を調合いたしましょう
    しばらく生き延びてくださいまし。

    Re: つばさぐも 様

    こんにちは つばさぐも様

    そうなのです
    なかなか鋭くて身震いする日々であります
    笑顔の奥に隠されている真意を読み解く技術がかなり必要であります。

    Re: たんくろう 様

    待っておりました日本黒十字の援助を
    秘薬完成の暁には黒猫クール便でお願いいたします。
    なんせ暑くなりましたので変質して効果が薄れては大変です。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い