FC2ブログ
    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ

    ココナッツとドブ水

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    02 /16 2019


     ココナッツが売られているのはあちこちでよく見る。
     けれどもタイで誰が買うのだろうと不思議に思っていた。
     
     なぜかといえば南の国なんかでこんなものを買うのは観光客だというイメージないしは先入観があった。

     そもそもココナッツの白い身はケーキや菓子、料理などに使われている。味がやさしくまろやかな味になる。

     しかし中に入っている水は買って飲むほど美味しくはない。

     よく冷やしているのならともかく生ぬるいココナッツの水なんか誰が美味いと思うのだろう。
     どう考えても腐りはじめた水の味にしか思えないのだ。

     そんなときにココナッツが届いた。
     妻が市場で見つけたといって買ってきた。
     あたしにココナッツなど、それも料理に使うのではなく中の水、彼女はジュースと呼ぶが、それを飲むために買ってきた、それが興味をひいた。

    DSC_0186_201902131658405c0.jpg


    「タイ人もココナッツの水を飲むのか」
    「そりゃそうよ、売ってるんだもの」

     ココナッツなんぞはどこの家でも庭などに植えていて自分で調達するものだとばかり思っていた。あたしはとくにイサーンの田舎に長くいたせいでどこにでもあるようなココナッツは買うものだとは思っていなかった。

    「タイも経済力が上がったということか」
     独り言になった。
     妻には意味が分からなかたようだ。
    「飲んでみて」
     言われて一口。
    「どう? おいしい?」
    「う~ん・・・ドブの味だな」
     飲んだことはないがドブならこんな味がするのだろう。
    「なに? ドブって?」
    「昼間、太陽の下に置いていた水が腐ったようなものだよ」

     ふん、というような顔で彼女は自分で飲んだが途中でやめて冷蔵庫にしまった。

     二つのココナッツは数日後、妻に臭いをかがれてそして捨てられた。
     これで彼女も二度と飲むためのココナッツを買うことはないだろう。
     めでたし、めでたし。







    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ

    コメント

    非公開コメント

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い