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    女と男の風景 恋模様 泥沼の果てに

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    04 /10 2019


     離婚した姉の元夫と弟の嫁が知らぬ間にくっついていた。
     いくらマイペンライのお国柄でもこれはちょっとした騒ぎになる。

     なんせこのファミリーは村長の一族。もちろん弟が住んでいた嫁の村とは離れてはいるが、ながく親戚としてつきあってきた間柄にもかかわらず早く言えば一族の嫁が浮気してしまったのだ、それも姉が離婚した白人男が相手というのだ。

     このデンマーク男の倫理観も当然ながらおかしいのだが、ホテルのメイドマネージャーをしていた弟の妻についてもちょっとした記憶がある。

     ある年の4月、真夏のタイでは折しもソンクラーン(水かけ祭り)で誰もが浮かれ気分の頃。
     あたしもホテルのスタッフたちと表の道で酒を呑み、水かけに興じていた。
     ちょうどそのとき仕事を終えたくだんの嫁も参加していたのだが、
    「チイさん、私も日本に行きたいな」
     そんな話になって、
    「誰かいい男いないかな」
    「なに言ってるんだ。旦那はどうするんだよ」
    「いいのよ」

     その時は笑い話にしてしまったが、今から思えばあのころすでに弟夫婦の間になにか亀裂のようなものが生じていたのかもしれないと考えられなくもない。
     
     そんな女の心の隙間にタイミングよく白人男が粉をかけてきたとも考えられる。
     
     一見なんの問題もなさそうな家庭だと思ったが夫婦とはなんなのだろう。所詮夫婦は他人とはよく言われる言葉ではあるが、小さな二人の娘はかすがいにはならなかったのか。

     村長一家では騒ぎになり、村長でもある長兄もふだんは冷静な男だがこのときばかりは傍観しておれなくなった。弟の家庭が壊れる。それも姉と離婚した白人男が関わっている。
     
     警備のため銃所持が許可されている村長。
     拳銃を用意しているのを彼の妻がみつけ、これでまた一族は大騒ぎになった。こんなことで長兄が犯罪者になっては元も子もないというわけだ。
    「それならあの白人を誰かに殺させるか」
     そんな話まで飛び出した。
     そのための手段はないこともない。

     そんなこともあったが長兄の村長は犯罪者にならずにすみ、現在ではイサーンのいくつかの村を束ねる実力者におさまっている。

     さてここからは後日談。

     嫁に浮気された哀れな弟は住んでいた嫁の実家を出てファミリー一族の在所に戻ってきた。彼らの二人の娘は元妻と暮らすことになった。妻の両親が健在なのも都合がよかった。

     デンマーク男は彼女の実家の近くに家を借りて二人で暮らし始めた。

     そしてある日のこと。
     こちらの村に建てた邸宅に自分の荷物があって、それをとりにやってきた。
     同行していたのは二人のポリス。自分の身を守るために依頼したものだった。それなりに犯した事の重大さもわかっていたのだろう、邸宅の権利はまだデンマークに住んでいる元妻に譲った。

     このような顛末。
     最後にあの哀れな弟の話。
     すぐに昔の知人女性と再婚した。子供もできている。

     この素早さにもあたくしは驚いた。
     そんなものなのかと思った。もちろんいつまでも恨みつらみで過ごしてもなんの得にもならないのではあるが、それにしても、男と女、いとも簡単に別れたりくっついたりできるものだと、他人事だからなのか感心さえしてしまった。

     ふと誰かが言ったあの言葉を思い出した。
    「誰だってみんな幸せになりたい」
     人の幸せのかたちは様々ではある。
     けれどもベースにはやはり女と男のいる風景が必要なのかもしれない。


     



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    コメント

    非公開コメント

    おはようございます

    地球上に男と女がいる限り
    このような話は尽きないのでしょうね。

    くっついたり離れたり
    そうかと思えば
    すっかり枯れた人もいたりして
    ホンに世の中は広ぅござんす。

    Re: つばさぐも 様

    おはようございます。

    まったくおっしゃる通りでございます。
    何処に参りましても絶えず聞こえてくるのは
    男と女の物語でございまず。

    おかげさまで材料には困りません
    ばってんどげん書いたらよかろうと思案ばかりで
    なかなか前には進みません。

    No title

    結局うまく収まっちゃったんだな。
    南国の知恵なのかな。
    でもインドだったら即死体になってたな。

    Re: すくなひこな 様

    すくなひこな 様

    先日の男と女のおはなしについて

    > でもインドだったら即死体になってたな。

    インドだったらまず女が殺されていたなと思いますよ。
    しかしインドで日常茶飯事に起きる女性蔑視のような強姦事件
    あれが一方ではハイテク先進国で核も持つ同じ国だとは信じられない。
    天国から地獄までそのまま実在するような国に思えるね。


    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い