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    愛しき日々・オートバイとバイク乗りたち ①

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    05 /07 2019


     まず最初にお断りしておきます。
     タイトルにあるバイク乗りというのは趣味でツーリングなどをする特定の方々を意味するものではありません。一般的にバイク・オートバイに乗っていた人々なのでイージーライダーをイメージしないでくださいね。

     今はバイクという言葉が主流のようだがあたしの心にはまだオートバイという言い回しがつよく残っている。
     オートバイは和製英語なので外国では通じにくい。
     タイではヨーロッパ英語のモーターサイクル、これを短くしてふだん使うのはモーサイという言葉になる。

     訪問している様々なブログのなかにいくつかオートバイ、バイクのブログがある。
     たとえば
     しんのじの備忘録     バイクるな毎日 など。

     断りなくお名前を使わせていただいたが、それぞれもちろんバイクだけでなく車も所有されており、ときどきの写真、とくにカントリーサイドの日本の自然風景には心癒されるものがある。

     そのような風景、自分が幼少期を過ごしたと同じような景色を眺めていると心は知らぬ間に遠い過去の時代へとスリップしてゆく。

     ああ、そういえば・・・。

     自身でバイクを持ったことはほとんどないが、幼いころから時代に応じたバイク、あの頃は単車と言っていた時代から、それらに何らかのかたちで関わってきたことを思い出してしまう。

     遠い記憶の箱を開くと、まず最初に浮かんでくるのはトーハツというメーカーのオートバイ。
     まだ学校へ入る前だったか、山と山に囲われた坂道の多い狭隘な集落で自力を必要としないオートバイはまさしく文明の利器だった。

     歴史を少しだけのぞいてみると当時はトーハツというメーカーのモデルが大ヒットを飛ばしていたらしい。
     我が地域でもそれほど多くはないが走っているオートバイはすべてトーハツだったような気がする。
     メグロという名前も記憶にはあるのだが、我が山村にどうしてトーハツが多かったのかと原因を考えるとそれはこの地の出身者が町のトーハツ販売店で働いていたことが大きかったようだ。そのお兄さんが伝手を頼って売り込んだに違いない。

    1509.jpg


     小学校に入り、先生も黒いトーハツに乗っていた。

     何年生だったか、当時ちい公はそれなりに優秀な生徒だったが、自分が好きではない科目たとえば音楽などがある日は決まったように頭痛を起こした。
     もちろんそれは仮病で、頭が痛いというと宿直室でコタツに入って眠ることができた。

     貧乏人のお坊ちゃまはずる賢いがちょっとばかり勉強ができた。それに加えて母親が学校のためになにかとボランティアめいたことをしたり用具を寄贈したりしていた。いわば教育熱心なうるさい父兄だった。
     担任の先生は仮病だと分かっていたのだろうが、叱ることも注意することもあえてしなかったのだ。

     冬の陽射しが差し込む小さな宿直室でぼんやりと過ごす時間、ときにはそれが半日にもなることがあったけれども、それはそれは至福の時だった。

     そして、授業が終わると先生がバイクで家まで送ってくれるのが常だった。当然坊ちゃまはもう治ったなどとは口が裂けても言わなかった。

     まだ自転車通学も許可されてなかったので徒歩通学、それも今思えば一時間はかかっただろう。その道をオートバイの尻に座って帰る。

     当時のオートバイ、後部座席は人が座るとためというよりは荷物を積むのが主目的のつくりだったのでけっして座り心地はよくなかった。
     それに舗装もないガタガタ道だった。

     でも記憶にあるのは、すぐそばまで迫る山肌にこだまするエンジン音。空冷2ストローク単気筒とはいえ腹に響く音だった。そしてもうひとつ、頬をかすめてゆく冷たい風がただ快適だった。

     あの頃あの時代、いちばん最初に登場するバイク乗り、あの先生だけは決して忘れない。


     








     
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    コメント

    非公開コメント

    おはようございます

    早速のご紹介ありがとうございます。
    ちい公さんの表現が上手で吸い込まれるように呼んでタイムスリップしてしまいました。
    もっと色々なこと教えてくださいね!

    Re: しんのじ 様

    しんのじ 様 おはようございます。
    さっそくの反応とてもうれしいですありがとうございます。
    バイク乗りのお話は折々シリーズで書いてゆきます
    こんごともよろしくお願い致します。

    それにしても楽しそうな日々
    ただあこがれをもって拝見しております。

    あ、それからこれもですが
    勝手にリンクします。
    ではまたです
    感謝。

    No title

    こんにちは

    ちい公さんの
    小さな後ろ姿が目に浮かびます。
    先生に腕を巻きつけてたのかな?

    Re: つばさぐも 様

    こんにちは
    ありがとうございます

    コメントのお言葉に
    ふと過ぎ去りし日を振り返り
    我がことながら胸がほんわかとあたたかくなりました。

    いつもちゃんとお読みいただき感謝しております。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い