
昨日の魔女ブログのトピック、鶏の足が載っていた。
たしかに食習慣は国、地域により大きく違う場合もある。
日本ではどうなのだろう、鶏の足を利用することはあるのだろうか。
自分が幼い頃、けっして豊かではなく食べられるものはなんでも食料になっていたような記憶もあるが、ヘビやカエル、もちろん鶏の足までは食べなかった。
しかし谷川の砂防堰堤の工事にやってきた人々はヘビを捕まえて食べていた。ヘビを追いかける彼らを眺めながら、ただ怖かったことを覚えている。
我が家でも鶏を飼っていた。卵を得るのが主目的だったが、年に何度か鶏は鍋として貴重な栄養源となった。
しかしその鍋にもさすがに鶏足は入ってなかった。
鶏に関してひとつだけ忘れ得ぬ思い出がある。
あなたはおそらく経験がないだろうが、あたしは鶏のトサカを食べたことがある。

これだ。
その理由は、短く書くが、要するにおねしょ小僧の悪習慣を止めるため強制だった。
トサカを食べさせたのは母親。
どこで聞いたのか、おねしょには鶏のトサカが効くと言い、すき焼きのときにそれに味をつけてよこした。
しかたなく目をつぶって噛んだ。
コリコリとした食感だけが残っている。オェッとなりそうだったが我慢して全部食べた。
しかし小学校高学年になるまでおねしょは治らなかった。
あれ以来、フライドチキンと名を変えても鶏肉はあまり好きではない。
この話を妻にすると彼女は涙を流して笑った。
亭主の威厳も何もあったものではない。
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