FC2ブログ
    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ

    青春回顧録 ・ 危うしちい公と妹 その①

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    07 /03 2019



     青春時代を過ごした地方から発信されているブログを読んでいて、突然に記憶がよみがえった。

     できるだけ短く書こう。
     
     当時我が家では母がひとりで家計を支えてくれており、昼間の仕事以外に夜にはちいさな居酒屋を営んでいた。
     カウンターに客が10人も座れないような店だった。
     おでんやうどんなどもあり、子供たちの夕食も店でとることが多かった。

     国立大学の教官をしていた叔父も近所に住んでおり。彼は毎晩のように店に来て銚子を1,2本空けるのが日課だった。奥さんが文句を言わない唯一の店だった。
     背筋をのばした細身の叔父はいつも着物だった。口数少なくゆっくり酒を呑んだ。至福の時間を楽しむとはああいうことなのだろうと今になって思う。

     住宅街にある店なのでほとんどは常連客だったが、ある夜、ひとりの一見客が現れた。
     これが騒動のはじまりだった。

     家に帰っていたあたしを妹が呼びにきた。
    「無銭飲食や」
     妹はすでに戦闘態勢だった。

     その客は50がらみの小柄な男だった。
     母の話では、酒を呑み飯を食ったが金を持っていないという。

     よく聞くと無銭飲食をするつもりはないという。
     時間がなくて金を引き出さないで来てしまった。ついては通帳と印鑑があるので明日それをもって引き出してきてくれないかというのだ。

     通帳は当時すんでいた町から郊外へ一時間ほど走った田舎の郵便局のものだった。
     いくらかお礼をするから明日行ってくれないかという。
     男は背広の内側に刺繍された名前まで見せた。

     店の支払いは数千円だった。
     明日の夜もういちど来るからといって男は立ち去った。

    「仕方ないな、明日行ってくる」
     母に言うと、高校生だった妹が
    「あたしも行く」
     ちゃっかりと小遣いをせしめるつもりなのだ。


    つづく


     








    Milky CM vol.02








    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ
    にほんブログ村

    コメント

    非公開コメント

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    こんにちは いいですねぇ

    ミルキーちゃんの近況
    魔女おばさんやちいこうおじさんといっしょになったつもりで
    楽しみに拝見しています。
    いつのまにか子供から女の子になってしまったような
    でも魔女さんのブログを拝見していると
    あどけない子供のミルキーちゃんがみられて
    なんだかホッとしたような気分も(笑)

    Re: たんくろう 様

    たんくろう 様こんにちは
    いつもサポートをありがとうございます。

    >いいですねぇ

    とあったので今日のトピックかと喜んだら
    なんと姪っ子ミルキーの話でした(笑)
    いただいたコメントはうちのツインズシスターズに送ります。
    ありがとうございます。

    No title

    テストを兼ねて。

    続きが楽しみです!

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    Re: 雨スピ 様


    >続きが楽しみです


    雨スピ様 ありがとうございます。

    今朝のことですが
    この話に出てくる妹からメールがありました
    かいてあることは

    >続きが楽しみ

    でした(笑)

    No title

    こんにちは。
    続きはどうなるだろう?

    Re: つばさぐも 様


    > 続きはどうなるんだろう?

    ねぇほんとにどうなるんでしょう
    困ったなあ・・・ブツブツ

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い