とあるお寺にて。
精霊が宿ると言い伝えられてきた古木があった。
タイで精霊を意味する言葉にはより激しい力の霊を指しており、それは時には畏敬というより恐怖そのものを意味することもある。
したがってそのお寺を建て替えるとき当然ながらその木を切ってしまうというような選択肢はなかった。
しかしどういうわけかその位置がトイレの場所になってしまった。
結果、写真のような具合となったのだ。
昼間でもこのトイレを使う人は少なくなったという。

呪 詛
このような祈祷の方法、種類は数え切れぬほど存在する。
この手法は仏教ではない。

彼女が行っているのは相手を呪い殺すとかではなく、正反対とも言うべき呪詛で、好きな男がどこへも逃げられないように束縛の呪文を唱えているのだ。
うちの魔女奥さんがニヤリと笑った。
「わたしもむかしはこれをやったわ。・・・だからあなたはもうわたしから逃げることはできないのよ、フフフ」
なぜか背筋が寒い。
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