3連休の人出をみて思った。
なんて甘いのだ。
自分だけは大丈夫だとか、もし若者であるなら、ただの風邪ですむだろうと考えているのかもしれない。自分達がウィルスの保有者になって媒介者になるかもしれないという現実をどう思っているのだろう。
埼玉で中止要請を無視して実施された格闘技イベント。
実行するにはそれなりの理由があったことも理解はできるが、中止を要請する側にも強制できないという歯がゆさがある。
主催者側はマスクを配布するなどの対策を一応は行っているがクラスターが発生しないという保証はどこにもない。
そもそも日本政府のやることも甘い。何につけても様々な理由付けでゆるい規制しかできない。
やるなら徹底的に封じ込め対策を実施するべきで、このままだと陽気に浮かれている間に取り返しがつかない段階まで蔓延してしまうのではないか。
タイの最近の事例をみると、ここ数日中に感染者が大幅に増加した。
もちろんこのデータは確認ができた結果なので感染したであろう時とは最長2週間程度の時差はある。
この大きな原因とされているのはタイでおなじみキックボクシング・ムエタイのイベントで発生したクラスターだ。バンコクだけに限らず地方からやってきたファンも少なくなかったという。
政府は慌ててすべてのスポーツイベントの中止を命じ、デパートも休業、また営業中のスーパーでもフードコートで食事はできず持ち帰りのみになっている。またレストランなども営業休止だという。
観光立国だけにツーリストが消えた街をいつまでも鎖国状態にしておくわけにはゆかないのだが、それでもタイ政府としては諸国の事例を参考にしてかなり強力なリーダーシップを発揮しているようにみえる。軍政もこういう時には強権発動がしやすいという側面もあるのだ。
このような経済的損失はどこの国でもあることで、それよりも国民の生命が最重要であるという考えは間違っていない。
対策が近隣諸国に比べてもゆるい、甘い、と言われている日本。自粛お願いだけでいつまで言うことを聞けると思うのか。こんなことで果たして危機を乗り越えられるのか。
国民も多少の厳しい規制にもあれこれ文句ばかり言わず、耐えるべきところはきっちり耐えるべきだろう。
今はまだ浮かれているときではない。

にほんブログ村