バンコクなど都市部でCOVID-19の影響で仕事を失った労働者が故郷へ帰ってしまう現象が起きている。4月のソンクラーン(水かけ祭り)休暇を廃止にしてまで国民の大移動を止めようとした計画が早くも大きく崩壊した格好だ。
都会から地方に戻った人々がウィルスを運ぶ可能性は否定できず、集団感染のおそれは十分にある。
タイ政府は昨日3月26日から4月30日まで非常事態宣言の実施に踏み切った。
国境閉鎖、これは水陸空路すべてが閉鎖された。外出禁止条項はないが「感染の危険がある場所への出入り禁止」および「感染の危険がある施設の閉鎖」は、すでにバンコク都市部では商業施設などが閉鎖されているが、これが全国規模で実施されることになった。
また地方行政組織に対しては都会からのUターン者、あるいは訪問者の健康チェックを厳密に実施せよとオーダーしている。
この時期、たまたま東北部への旅行を計画していた知人、タイ人女性であるが、1年近く前から立てた計画をキャンセルする気にもなれず決行した。もちろん自己防衛策も万全に出かけた。
着いたのはタイ東北地方、山間の田舎町。
常にそれほど観光客でにぎわう町ではないが、それでも驚くほどの静寂に満ちていた。
やはりこのような田舎町にもCOVID-19の影響は出ているようだった。
予約していた宿に着いて驚いた。
宿泊客は彼女たち二人だけという。
今回の旅はこの町を起点にして近隣の山を歩いたりするだけなので、それほど人々と接触することはない。それでもマスクは常時2枚使用だと笑っていた。
あたしは言った。
「お寺などに行くときはとくに注意しなよ。いまタイではお寺などでの集団感染が起きてるから」
「知らない人とは近くで会話しないわ。水を買うにもお店の状態を確認してるから」
彼女は元気だった。
無事に戻ってほしいと願うだけだ。

おもてで遊びたいワーン!!

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