FC2ブログ
    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ

    夏がくれば

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    08 /08 2020



     夏休みも今年は様変わりしているようだ。
     公立私立などの違いによって夏休みのとり方も様々なようだが、全体的には短い夏休みのようだ。
     知人の二人の息子、高校生だが2月末ごろからずっと学校は閉鎖でリモート授業。6月ごろからようやく通学できるようになったらしい。
     したがって夏休みも短い。お盆を挟んで10日ほどが夏休みだという。
     子供たちは長く通学できなかったので短い夏休みにとくに不満もないらしい。

     わたしなどは夏休みといえば楽しいことが満載の長期休暇という思い出しかない。とくに山村で過ごした幼児期。夏は川遊び中心の毎日だった。
     涼しい午前中は勉強の時間。
     夏の友やドリルなどの宿題は一週間ほどですませてしまい、あとは大好きな読書三昧の時間。夢のような時間が毎日続いた。

     太陽が中空まで上がってくると、さあ川へ下りてゆこう。
     水中メガネと手製のモリを持って熱くなった河原の石の上を歩く。泳ぐ場所はそれぞれの地区でだいたい決まっており、流れのゆるやかな淵になった場所が選ばれていた。


    ああ夏休み




     川といっても狭隘な山村の谷底を流れる清流で、唇がすぐ紫になってしまうほど水温は低かった。したがって川原の岩の上での甲羅干しは必須で、その時間がまた楽しかった。一緒にあそぶ近所のほんの数人だけだがみんな年上で、あの頃は1歳か2歳しか違わないのに上級生というだけで彼らがずいぶん大人びてみえたものだ。

     川から戻って午後は昼寝。
     これが楽しかった。
     とくに二階の屋根に蒲団が干されている日は最高だった。
     家の前の防風林が傾き始めた太陽の光を遮り、さららさらとやさしい風が渡ってゆく。
     何時間でも眠っていたいと思った。
     涼しくなって目が覚めるともう陽の光はなく、魚を焼く匂いなどが流れてくる。
     あ、そうか、今日は母さんがいたんだ。
     いつもはセールスに出かける母が戻っている。自分たちで晩御飯の用意をする必要がないのだ。

     うきうきした気分で、あ、そうだ、と思って、干されていた布団を部屋に入れておく。
     そしてギシギシと鳴る階段を下りてゆく。

     夏の晩御飯は庭の縁台で食べることが多かった。
     こんな日はなんでも手伝えるそんな気分だった。
     幸せはやさしい心を育んでくれた。

     タイへ戻ったら、あの夏の日をいつか再現できたらと思う。

     

     



    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由人へ
    にほんブログ村



     
    ※ コラボ企画ご案内 ちい公が小さなドールになったよ
        タイへ戻れず森のカフェで居候になったちい公
        今回のお話はルクさんのハチミツ工房訪問です
        なんかおかしいと思ってたんだけど
        ちい公は犬族のはずなのにフォレストカフェではクマみたい
        なんだよね
        うちの魔女も前から言ってたんだ、おかしいねって
        気球にも初めて乗ったよ


       ➡  ドールより愛をこめて・フォレストシティー・ 





    コメント

    非公開コメント

    No title

    わたしも川でよく泳ぎました。冷たかったですよね。とても懐かしいです。v-466

    Re:ピオの父ちゃん 様

    なつかしいですよね。
    夏の草いきれ
    水草や苔の香り
    今も情景だけでなく
    夏の匂いの記憶が鮮明なのです。
    人生をやり直したいとは思いませんが
    あの夏の日には戻ってみたい
    そんな気がします。

    No title

    ちい公さん
    素敵な夏休みを過ごされてましたね。

    階段の降りる音
    聞こえてくるようです。


    夏休みのある頃に戻りたくなりました。

    Re: つばさぐも 様

    こんにちは
    今日もありがとうございます。
    暑くてそしてコロナもたいへんな時期
    毎日がんばってますね。

    生まれ変わりたいとは思わず
    我が人生に後悔はありませんが
    ただできるなら幼少期の夏休みに
    一日だけでよいから戻りたいです。

    No title

    ちい公さん、浪花節のイメージがあったのですが、大阪の街の生まれではなかったのですね。

    今は無き故郷でも、生まれ育った場所を訪れるのもいいかも知れません、御伴しますよ。




    Re: 春仁 様

    春仁 様 コメントありがとうございます。

    浪花節のイメージって?
    広沢虎造なんて知りませんけど
    なんて言い出すとかなり古い。

    あたくしは厳密にいうと浪花人でもそして
    関西人でもないのです。
    生まれた場所はお江戸でございます。
    幼少期を過ごすことになったのが
    紀州の山深い里なのです。
    だから本当の故郷がどこになるのか
    すこし複雑な気分でもあります。
    それにもうひとつ愛知県のとある町が
    自分のファミリーネームが使われている場所であり
    その昔、おとずれた東京の親戚筋の家で
    系譜や古文書の類を見たことがあります。
    それによるとルーツが中韓ではないもっと遠い国からの
    渡来人ではないかという説に突き当たったのです。

    長くなりました。
    そんなこんなで故郷はどこにすればよいのか
    若干迷いもあります。
    言葉の定義から考えると
    幼少期を過ごした紀州の山里がもっともふさわしいかもと
    考えたりしております。
    さあ浪花節でも唸りながら思いにふけりましょう。

    No title

    こんばんは♪
    夏休みの思い出、楽しく読ませて頂きました!
    なんというか季節感たっぷりで、長閑でしたね。
    記事を読んでいたら、私が子供の頃の夏休みも
    思い出しました・・・というか線香花火の煙の匂いが
    突然出てきました・笑。

    Re: 祐子 様

    祐子 様 いつもご訪問ありがとうございます。
    夏の記憶 夏休みの思い出はそれぞれですね

    線香花火の香りですか、いいですね。
    浴衣のちっちゃな女の子が目に浮かびます。
    火花に反射してキラキラ輝くような瞳が
    もっと遠い先を見ようとしているような
    夢と希望がいっぱいのある夏の夜です。

    ちい公

    ようこそ! 
    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い