気温が下がった。
スーパーへ向かって歩いているうちに考えが変わった。
酒のつまみにまぐろでもと思っていたのだがやめた。
・・・・おでんにしよう。
歩きながら何を買おうかと考える。だいたいスーパーに入ってからあれこれ思案するのはよしとしないせっかち男。サッサとカゴに放り込んですませたい。
この前おでんをつくったときはジャガイモを入れて出汁が濁ってしまった。今日はやめましょう。こんにゃくはやめよう、豆腐も入れずに厚揚げにしよう。
その代わりといってはなんだが、先日のおでんネタのときいろいろ教えてもらった。なかで【お魚さん 寄っといで~】(aki.t.さん)が教えてくれたロールキャベツとシャウエッセンというのが印象に残っていたのでそれらと、もうひとつ‘ちくわぶ’を入れましょう。ちくわぶはハマのお嬢(dollblog47)が話していた記憶。あたしのおでんでは初のお目見えだ。
でも食べたわけではないがちくわぶには思い出がある。むかし、それほど昔でもないか、おれは鉄兵というちばてつやさんの漫画があり、主人公鉄兵が好きなものにちくわぶが描かれていた。食べる習慣がなかったあたしにはすき焼きなどに入れる‘麩’のイメージしかなく未体験の食べ物として記憶に残った。
あれから数十年、不思議な縁で不思議な食物に遭遇することになった。
今回の新メンバーおでんたち。

ちくわぶ
う~ん、なんだかなあ。
粉をそのままちくわの形にしたような、これならほんとのちくわのほうが美味しいかなとあたしには思えるのだが。
ひとはそれぞれ、納豆が好きな関西人もいるのでちくわぶ好きの関東人をあれこれ言うことはない。
ロールキャベツやシャウエッセンは美味しい。カラシとも合う。
しかしおでんで最高だと思えるのはシンプルにひらてんだ。たまごなども悪くはないがひらてんやごぼうてんのような揚げ練りものはよい。
幼児期、町に住む叔母の家に遊びに行ったとき路地の奥にあったちいさな出店でおでんが売られていた。
鍋の上のほうで美味しいわよと秋波を送っていたのがひらてんだった。あの頃のそれは今よりもっと大きかった記憶。そして今よりもっと美味しかった。ちくわも最近は味がおちたようだ。
しかし、まあいいだろう。
おでんは簡単でよい。
さあつぎの料理は鍋にしよう。
ひとり鍋、ぽっち鍋だ。

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