近頃の小学校ではニックネームが禁止だそうな。
ニックネーム・あだ名が差別やいじめにつながるらしい。
だから名字で○○さんというように呼びましょうということらしい。
なんでもかんでも差別だいじめだ、ハラスメントだとにぎやかなことだ。
島国日本の狭くてみみっちい根性が丸見えなようでなんだかすっきりしない。
いじめなどにつながるあだ名はもちろんよくはないだろうけれど、そんなことでいじめたり差別したりするその根性を教育できないのかな。なんでもかんでも事前に芽を摘んでおこうという考えはわかるけれど、それはまさしく教育現場、教員の能力低下を認めているに他ならない。
私ちい公めの故郷タイでもこんなことがいつか起きるのかな。
皆様ご存知のようにタイ人には生まれたとき登録される名前ともうひとつニックネームがつけられる。
ふだんの生活ではニックネームを使う。学校でもオフィスでも本名など使うのは公的行事やIDが必要な場面くらいなものだろう。
親がつけるニックネーム。
私などからみれば、どうして? と首をかしげたくなるようなニックネームがつけられている。
親としてはまず第一には子供の健康や幸せを願って選択しているに違いないが、それにしてもどうして? と問い返したくなる場合が多い。
女の子で、プゥ、これはカニのこと。でも本人はカニのような顔をしているわけではなく結構かわゆい。それにヌゥ、これはネズミを意味するのだがご両親の意図は知らない。けれど本人はネズミのようにちょこまかしているわけでもなく175㎝のモデルのような女性。
最近の話で、レジデンスの知り合いが出産した。女の子だった。つけたニックネームがシャブゥ。もちろん日本でいう覚せい剤などではない。でもなぜかと聞いて驚いた。子供がお腹にいるときママはなぜだかシャブシャブが食べたくなり、よく食べに出かけた。理由はそれだけで子供のニックネームがシャブゥになった。
しかしそんな意味など考えずに子供をシャブゥと呼んでいると、可愛くてなんとも愛らしい。そのニックネームがピッタリに見えるのだ。
タイで親がつけるニックネームはいかにして子供が愛されるか、こういったところにポイントがあるような気がしている。
身近なところで言うと、妻の妹はPOM、これはこの頃に流行っていた名前だそうな。だから私でさえ彼女と同じ名前の方を数人は知っている。そして娘のミルキー、これはミルクから派生したものでミルクをたくさん飲んで丈夫で肌の白い美人さんになってほしいという、これは案外まともに聞こえるニックネーム。ちなみに不二家のミルキーは全く関係がない。
そしてうちの魔女奥さんPERN。
英語で書いてそれを日本式に読むとパーンという読み方しかできないのだが、実際の発音はパとぺの中間くらいの音。したがって袋を破裂させたパーンというような発音ではありません。
これの由来はタイ語のアップル แอปเปิล =apple からきている。
閑話休題。
もちろん日本とタイではニックネームに関する考え方が違っているので一概に日本でもニックネームでよいじゃないかというものではない。
それにタイでも日ごろ使っているニックネームに由来するいじめの芽になるような話がないわけでもない。
ごく近いところでそれは起きた。
しかしそこで感心したのは教師の対応の早さだった。
すぐにクラスで討議をさせ、みんながそれぞれニックネームを持っている意味などを考えさせたという。そしてちょっとした悪ふざけのつもりでも言われた本人がどれだけイヤな気分になるか、どれだけ心が傷つくか、ときにはそれがもっと大きな問題になる場合もあるということを話して聞かせた。
国によっていろいろ。
〆はとてもかんたん。
なにか今日のワンニャン写真はないかな。
いじめかな?
それとも・・・

Photo from กลุ่มรักหมาจัง ในประเทศไทย
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