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    ちい公ドキュメントな日々

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    パンツの穴

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     パンツの穴
     むかしこんなタイトルの映画がありました。
     けれども今日のトピックは映画とはまったく関係なく、うらぶれた浮浪雲男の哀しい日々のひとコマであります。

     タイを出るときに魔女奥シャンが、
    ‘倒れ荘にある下着、古くなってるのは捨ててくださいね’
     そういってラッゲージに新しいパンツやシャツなどを詰め込んでくれた。
     この前に書いた、ラッゲージを開けたら鍋や洗濯物干し等が転がり出てきた、そのとき一緒に入っていたのが新しい下着類だった。

     たくさんだったのでこれはどうしても古いのは捨てなくてはならない。
     そう思って整理をはじめたがよく見れば私の下着類はほとんどタイで買ったものに替わっており、日本で買った記憶があるものはほとんどなかった。
     下着のパンツのなかでわずかに一枚二枚自分で買った憶えのあるものが出てきた。かなり古いがゴムがしっかりしておりまだ使えると思って保管しておいたものだ。
     よくみると一枚のパンツ、股に小さな穴があった。これはわかっていた、わかっていて日本にいるときは穿いたりしていた。日本で売られているものは全般的に丈夫な気がして捨てるのは気がひけたのだ。
     日本で穴のあるパンツを穿くたび、これで病院などに運ばれたりすれば大恥だなといつも思ったものだ。

     このパンツもいよいよサヨナラか、そう思いながらクローゼットの整理を続けていた。
     そして見つけたのが針と糸の裁縫セット。

    haritoito.jpg


     そこですぐひらめいた。
     これで穴の修繕ができるのではないか。
     ながく気になりながらそれでも穿いてきたパンツの穴をふさごう。

     むかし母に頼まれてよく針に糸を通したものだ。
     なんでこんなことができないのか、不思議な気さえしたものだ。

     それが今、自分の上に同じ難問が降りかかってこようとは思わなかった。
     当然メガネをかけ針の穴をにらんだ。
     だめだ木綿針のような太さなのに糸が通らない。まるきり見えないではないか。レンズを持てば針と糸どちらかの手が足りない。
     そうだ、むかし母には細い針金でできた糸通しをプレゼントしたことがあった。

     ああこりゃだめだな。
     そう思いながら、針の穴のあたりにがむしゃやらに糸をぶっさす。何度目かのトライで糸の先っぽが通った。何度目というか何十回ものトライの果てだった。
     なんだかそれだけで疲れた。
     でもがんばってパンツの穴をふさいだ。もちろん他人様にはお見せ出来ない縫合手術だった。
     しかしこれで一枚の老パンツはもうしばらく私と生きることになった。

     
     
     








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    テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ

    コメント

    ウチのダンナもお気に入りのパンツはなかなか手放せず、チョットくらい穴が開いていても、お構いなしで履いてます(笑)

    • 2022/10/29(土) 06:04:15 |
    • URL |
    • Noah #-
    • [ 編集 ]

    パンツ一枚の幸せ

    わかる~! その気持ち。私も以前、ありました。
    ある日、気が付いたんです。パンツのお尻の部分が薄くなっていて…。かざしてみたら向こう側からお日様が差し込んで。
    破れもせず見事に均一にすり減っていたんです。もう芸術的だと感激して、使い切ったなあという満足感でいっぱいになりました。
    パンツ一枚の幸せです。

    子供のころ、母が穴の開いた靴下に電球を入れてかがってくれましたが、ああいうのってなんかいいですね。いつまでも心に残ります。

    • 2022/10/29(土) 07:14:01 |
    • URL |
    • 雨宮清子(ちから姫) #-
    • [ 編集 ]

    Re: Noah 様

    やったぁ
    おなじ仲間がいるじゃないか
    ジョンはなかなか良い男だなあ。
    奥さんにやさしそうだし。

    • 2022/10/29(土) 08:21:21 |
    • URL |
    • ちい公 #-
    • [ 編集 ]

    Re: 雨宮清子(ちから姫)  様

    ありがとうございます。
    あはは
    いいなあ、同じような気持ちになったこと私もあります。
    それにこれです

    >子供のころ、母が穴の開いた靴下に電球を入れてかがってくれました

    私は今回針をもったときにすぐそれを思い出し切れた電球、今はかなり大きめのボールですが
    それをキープしており、パンツの修繕にも使いました。
    男はなかなか運針というのができないので電球を入れて使うのはとてもよいです。
    これからは靴下もすぐ捨てないで指先の穴をつくろいます。
    なんだか体験こそないけれど戦時中の話みたいだね。

    • 2022/10/29(土) 08:28:05 |
    • URL |
    • ちい公 #-
    • [ 編集 ]

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