空港で思い出にふける
まだスワンナプウム空港です。
さっさと出発せんか、と怒られながらまた横道へ。
ラオスのことを書いていてふと思い出してしまった。
そういえば妹もラオスに、ビェンチャンだけだったが一緒にいったことがある。
そのとき妹はただめずらしそうに観光客然としていたが、のちに彼女が連載していた新聞コラムでラオスの思い出にふれていた。
「砂ぼこりの田舎町、これが首都だと知って驚いた。豊かさのちがいがそこかしこに。食べるものは川向うのタイ・イサーン地方とたいして変わりなくソムタムなどなじみのある料理が多かった。ただひとつだけおいしいなと思ったのはフランスパンだった。この国にはフランスに統治されていた歴史がある・・・・」
総じてよいことは書いてなかった。
あのときは何もいわなかったのにと、なにかのときに話した。
「あ、そうだ、ひとつだけ不思議な思い出があるわ。自分の携帯で日本と話したのよ、それが何の手続きもしてなかったのにちゃんと通じてさ、それでね、あとで携帯になんの請求も来なかったのよ。あれはどうゆうこと? 日本国内の通話になったのかな」
そんなことをいわれても私にもわからなかった。
時代はまだガラケー全盛だった。
たしかにメコン川のタイ側に立つとラオスの電話電波がローミングされるときがある、それは今も昔も同じだ。
けれどどうしてその通話に請求がこなかったのかそんなことはわからない。それはまだミステリーのまま残っている。
こんな思い出にふけってばかりで話が進まない。
そろそろ乗り場に向かいましょう。
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