熊野三所神社


白良浜側の入り口



白良浜の北端にある神社。
三所という名は熊野三山である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三つを祀っているところからきている。したがってここに参れば熊野三山に参ったとおなじことになるというなんともありがたい神社。私なんぞにはまさにぴったりの神社です。
白良浜からの入り口近くにある御座船庫。


昭和4年(1929年)に昭和天皇が南紀行幸された折に乗船の船。
昭和天皇は生物学者でもあり和歌山が生んだ植物学の大家南方熊楠の研究に興味をもたれ南紀行幸が実現したという。
田辺湾に浮かぶ神島(かしま)は南方熊楠が貴重な植物群の保護に努力した場所で昭和天皇にも進講した。
余談だが現在神島は上陸禁止になっている。
数十年前私が白浜にボートを置いていた当時はまだ神島の湾には上陸できた。もちろん貴重な植物群の保護については知っていたので浜辺から奥に入ることはなく海上保安庁の船もこれについてはなにもいわなかった。
神島の小さな入り江が穏やかで水上スキーでそのまま砂浜に上がるのがおもしろくて得意になった。

話を戻します。
熊野三所神社。
海に携わる人々の信仰を集めてきたともいわれる。
漁師はもちろん、もしかしたら水軍、海賊たちもここで首を垂れたかもしれない。
海の侍たちの足音が木々の間を抜けていったような気がしてふと狭い空を仰いだ。
浜に戻ると朝日が砂浜を赤く染めはじめていた。
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