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    バンコクをつつむ静寂 国王逝去 ジャーナリズムはいかに

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    10 /14 2016


    バンコクをつつむ静寂
    国王逝去 ジャーナリズムはいかに


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      ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiibou]
      ようこそいらっしゃいませ、ありがとうございます




     10月13日正午。
     バンコクは奇妙な静寂に覆われていた。

     いつも昼間はタイの歌謡曲をにぎやかに流している近所の飯屋も今日は音がしない。
     甲高い声で、タイ語を知らなければまるで喧嘩のような道行く人々の話し声も心なしか低い。
     
     真昼間だというのにこれだけ静かだとタイではないような気がする。

     スピーカーマックスの果物など物売りもやってこない。
     すこし曇ってくると朝と勘違いして鳴きだすニワトリたちも押し黙っている。

     王様の状態が思わしくない。
     国王を敬愛する人々は、たとえ王宮に記帳に行かなくともそれぞれ心の中で祈っている。タイ人とは本来そのような性格の人々なのだ。

     国民の父ともいえる国王をみんなが心配している。 

     ここまで書いていたところ、タイ時間16時30分、BBCニュースが国王逝去の一報をアップした。
     しかしタイのジャーナリズムはいずれも素知らぬ顔で平常ニュースを流している。

     17時になって、18時に首相が何らかのメッセージを出すという情報が入った。その時間までタイの報道は手も足も出せないわけで、これがタイの現状でもあるとあらためて納得。暫定軍事政権にとっては報道管制など当たり前のことだ。
    そして18時、タイ各チャンネルは政府放送の時間で同一内容となる。ところがニュースの内容は平常時のものばかり。国王に関するトピックはなにも出てこない。
     これはもしかしたら20時の王室ニュースの時間に発表するのかもしれない。

     街ではコンサートなど様々なイベントが中止になっているようだ。SNSでは憶測も交えて様々な話が飛びかっている。

     18時20分政府の広報タイムは終了し通常ニュースへ。
     王の入院する病院前で祈りをささげる人々が映しだされ、レポーターが現場から中継。しかし容体にはなにもふれずこの後も国王に関するニュースに注意しましょう、などと曖昧なことをしゃべっている。そのくせその男性レポーターは黒スーツに黒ネクタイというのだから報道管制のもとでできるギリギリがこれだったのか。

     これだけ公表が遅れる背景にはなにがあるのか。
     今までの情報をつきあわせると、政権内部での確執、次期国王をめぐる争い、などなど、現国王逝去のニュースもすぐには公表できないほどの大きな問題があると考えざるを得ない。

    19時になってタイの全局同時放送がふたたびはじまり国王の死去が正式に伝えられた。

     国王は在位70年、88歳だった。
     これほど国民の敬愛をあつめた王様も少ないだろう。




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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い