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    ついにバンコクにも侵入者が

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    11 /03 2016

    ついにバンコクにも侵入者が

    SKY (14)

      ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
      ようこそいらっしゃいませ、ありがとうございます


      やっと雨季が終わり寒い季節のはじまりだというのに夏のような入道雲が湧き、さらに上方には青い空が広がっていた。
     そのわりに気温は上がらずタイの人々の言う「冬」が近いかもしれないと思えるような日だった。

     夕方のバンコク。
     学生は一か月ほどの休みが終わり、街にも制服姿の若者が目立つようになった。

     夕焼けで紅く染まった西の空を指さす人々が一人そしてまたひとり。その数は次第にふえ地下鉄駅前からの歩道にはストップモーションのように人々が集団をつくりはじめた。

     誰かが叫んだ。
    「あれはUFOじゃないか!」
     近くにいた年配の男性が、
    「来たか、ついに奴らが来たんだ」
     立ち止まり西の空を見つめる人々にざわめきが広がってゆく。
    「バンコクが危ないと友達が言ってたんだ。だから彼はチェンマイへ逃げた」

     ロート状の雲から出た何本もの触手がゆっくりと高層ビル街に下りてゆき、次にするするっと巻き上がった。
    「あれは人間じゃないか!人間だよ!みろ人間が巻き上がってゆくぞ!」

     西暦2016年11月1日午後5時30分
     タイ・バンコクで数えきれないほどの人間が西の空に消えた。
     何名の人間が行方不明になったのかいまだ政府発表はない。

     国外へ逃げようとする人々でバンコク郊外二つの空港はごったがえしている。
     これでは飛行機もとれそうにない。

     かくなる上は現世では禁じられた手段、魔女のホウキに頼るしかない。
    「荷物なんか持てないわよ。かばんもダメ。パソコンとスマホだけ。ああ、こんなことならちい公にもダイエットさせとくんだった。重いから南シナ海に低気圧でもあれば大変だわ」

    ・・・そういう自分こそなんなんだ。エクササイズはどうなった?

    「は?いまなにか言った?」
    「い、いや、なんにも」

     ちい公は魔女のホウキが修理できるのをただ待っている。
     震えているのは武者震いだ。


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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い