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    ちい公ドキュメントな日々

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    怒ることを覚えた魔女


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      ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
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     怒ることを覚えた魔女

     毎度のことだが、今日はほんとうにどうでもよいような話で恐縮、平身低頭。
     我が家の魔女のお話。

     魔女だけに、こわもてで何にたいしても言いたいことを喋り自分の意思を貫き通し、それでも思い通りにならないと禁断の魔術を使う・・だから飼い犬のちい公はたいへんだと思っていらっしゃる方が少なからずいらっしゃる。

     今日は少しだけ魔女の素顔を。
     実は前段に書いたのとはまるきり逆で、どんなことにたいしてもまず自分の中にしまい込みけっして怒りを表さない。多少理不尽なことが降りかかってもまず我慢して耐える。

     それをよいことにあたしなんぞは好きなことを喋りときには怒り、自由奔放にふるまっている。相手が少々のことでは怒らないことをわかっていてそれを逆手に取っているのだから始末が悪い。

     さて本題、先日の話。
     毎週のように配達依頼する飲料水。いままでは配達日に不在のこともあって一階の玄関受付カウンターの下に置いてもらうようにしていた。

     ある日、あたしが在室の日だったので2本を部屋まで持ってきてもらうように連絡したらしい。それは水会社の普通のサービスなのだ。
     一階から内線電話でコールしてもらえばすむ話だった。
     ところが待てど暮らせど水はこない。夕方戻った魔女が水の会社に電話。どうやら連絡ミスで明日になるという。
     まあそんなこともあるさとそのときはあたしも何も言わなかった。

     ところが翌日夕方になっても届かない。
     日本製湯沸かし器はとうに沸騰している。そのそばで帰った魔女がふたたび電話。
     らちがあかないので誰か英語ができるものと代われとそばで怒鳴ったが、そんな都合よくはいかない。
     結局あたしの怒りは魔女に向けられ、
    「だいたい君がやさしいことばかり言ってるから舐められるんだ。水の会社なんて山ほどあるんだからすべてキャンセルするとなぜ言わない。日本じゃお客様は神様なんだ。もっと強い口調で話さないと、我々はクレーマーじゃないんだぞ」

     そんなこんなで翌日、魔女はオフィスからまたまた水会社に電話。
     このときはじめて彼女はキレたらしい。
    「全部キャンセルするし会社や他の友人たち、それにSNSでもこんなことがあったとみんなに知らせる」
     周りのスタッフも驚くほどの怒髪天だったらしい。FaceBookなどでは数百人にすぐ話が広まり、そこからまた数百人と拡大してゆく。

     そうだそれでよいのだ。それでこそ日本のサムライ犬の妻といえるのだ。

     結局、水会社の幹部が会社へ謝りに来て「どうかもう一度だけチャンスをください」そんなことで、今回だけ大目に見ようということになった。
     我が家だけの契約の問題ではなくなることを恐れたのだ。

     それから数日後、笑ったのだが、ある日の夕方、魔女に電話がきた。
    「今ちょうどお宅の近くに来ているのですが今日は水のご用はありませんか」
     まるで日本の御用聞きだ。いいかげんな会社でもやろうと思えばできるのだ。
    「今日は頼んでないわ。来週お願いしますから」

     なにがあっても「ああそうなの」と受け入れるのではなく正当な理由があれば人は怒ってよいし怒らねばならないときもある。
     それをのほほん魔女は学んだというお話。


    テーマ:ドキュメントな日々 - ジャンル:ライフ

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