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    イープン(日本)が黄金郷だった時代

    日々のドキュメント 旅  アジア 
    01 /19 2017



      ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
      ようこそいらっしゃいませ、ありがとうございます


     申し訳ないです。
     時間がなくて今日は長くなってしまいました。
     時間のある時に読んでくださいませ。


    イープン(日本)が黄金郷だった時代


     タイ語でイープンは日本という国そのものを指す言葉である。省略して日本人を意味する場合にも使われる。


     かつてあたしが住んでいたイサーンの村には日本へ行った経験者が二人住んでいた。
     
     一人は初老の女性でかつて七~八年日本にいたそうだ。この女性が初対面のときに言った言葉が忘れられない。
    「ここへはアソビですか、それとも仕事? でもニッポンジンはウソツキですね…」
     アソビという言葉にもひっかかるものを感じたが日本人が嘘つきといわれては拘らざるを得ない。悪気はなかったのだろうが初対面の私に向かって言う言葉ではない。瞬間湯沸し器はカッとなったが大人気ないので怒りはしなかった。しかしいまだに根に持っていることはたしかだ。

     話をもどそう、後に、この女性が夜の世界で働いていたことを知った。
     日本人はウソツキだと言わしめた原因がなんとなく推測できた。
     夜の世界に嘘はつきものである。この女性に、日本はあこぎで薄情な国として記憶されているのだろう。
     
     そのような女性はタイにけっして少なくはない。黄金の国イープンにあこがれ大いなる夢を抱いて海を渡った女性たち、その多くはヤクザ組織の手で夜の世界へと流れていった。故郷に帰ることなく異国で最期をむかえた女性も多い。
     現在でもタイ人と聞くと「ひと晩いくら?」と冗談めかして言うバカ野郎が日本にいるように、好むと好まざるとに関わらずそういった職業に就かざるを得なかったアジアの女性は多い。

     しかし今、時代は変わった。日本を黄金郷とみるタイ人は少ない。不景気で中国韓国台湾などの勢いにに押されていることは誰でも知っている。電気製品、コンピューターなどは圧倒的に韓国台湾中国製が多い。

     とはいっても日本に行きたいというタイ人は多い。憧れの国であることは昔と同じだが、いまは圧倒的に観光目的。

     かつてのようにツーリストビザで入国しオーバーステイをしてしがみつくようにして働こうなどと考えているタイ人は少ない。
     苦労して働いても手元に残るものが少ないことは誰もが知っている。日本で何倍も稼いでもそれだけ出てゆくことを知っているのだ。

     もう一人あの村にいた男性。
     彼は六年間日本で働いて帰国した。
     その金で車を買い農場を手に入れた。米や野菜をつくり養豚と養魚場を持っている。彼がつくるキュウリはほかのものとはちがい小ぶりで味が良く主に料理屋などに出荷している。
     もらって食ってみたがたしかに瓜のように大きいタイのキュウリと比べて味は濃く感じた。

    ときおり農作業を終えた彼と話した。

     もともとは小学校の先生だったが日本に行くために辞めたという変わり者。日本語は六年ぶりだというが毎日のように本を読み勉強しているせいか、なかなか達者な日本語だ。来年の農閑期に三ヶ月間だけ日本に行くという。すこしまとまった金が欲しいらしい。彼が行く先は神奈川県のとある町。親しくしている建築会社が受け入れてくれる。家の基礎などの工事やペンキ仕事をする。
    「私、前に日本に行ったけど、私の名前コンピューターに残ってないネ」
     そういって笑った。前は他人のパスポートで来日したのだ。
     
     オーバーステイして働いているアジア人の多くは他人名義のパスポートを買った。マフィアがらみのブローカーがパスポートと飛行機代込みで売っていた。

     かつて知人の何人かは日本に住んでいたが入国したのは他人名義のパスポートだった。写真も名義人のものだからよくみればまるきり別人ということは判別できるのだが入国管理システムが甘い時代でもあった。
     かつての時代、多くは関空ではなく成田を経由して入ってきていた。使っているパスポートが偽造されたものではなくあくまでも本物で所持人が別人というわけだ。

     私がいまこんなことを書いているのは、これは使い古された手口だからであって、もうすでに新しい日本入国の手口が一般的になっている。もちろんタイ人はビザ免除だから他国のケースだがこれは書くことができない。あるブローカーから直接聞いた話だがつきあいにはルールというものもある。

     機会があればマフィアの話も書くつもりだが、これは別のものにネタとして使える事柄が多く、映画を地でゆくような話がたくさんある。

     ニッポンは黄金郷ではなくなったが私にとってはまさにこの地がエルドラド。




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    ちい公

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    空ゆく雲のようにいつも自由でありたい。もとノラのちい公がお届けするごく私的な日常と愛する国そして人々への思い