

ยินดีต้อนรับสู่ Blog ของฉัน [ไดอารี่เกี่ยวกับเมืองไทย โดย Mr.Chiikou]
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④「天下御免の向う傷! 旗本退屈しない男」
ウドンターニ駅前は夜市でにぎわっていた。
駅に向かって右側は数年前と変わりないマーケットだが、左には新たにできたショッピングエリアそしてさらにその向こうにはチャイナタウンが出現している。
線路伝いにのびていた埃っぽい道路は跡形もなかった。
かつてその道路には路上床屋が数軒並び、数十円で散髪ができた。
春節と重なった時期でもあって中華系の正月飾りがやたら目につく。これはバンコクでも同じだ。
甲高い中国人の話し声があまり聞こえないだけウドンターニのほうがましかもしれない。
それにしても中国って国は・・・。
イサーン料理の店で夕食をすませ夜市を徘徊して、さあ帰ろうというときだった。
道端に並んだサムロー(トゥクトゥクのイサーン版)に乗ろうとした。
交通信号のポールにつけられたブリキの案内板に気がつかなかった。
ガーンという音と同時に額に激痛が走った。
「大丈夫?」
「大丈夫だい」
日本人はこんなことでは騒がないのだ。
「血が出てるわよ」
言われて額にふれてみると何やら液体がスーっと流れ落ちている。
サムローの運転手たちが見ている。
ハンカチで押さえてすぐにサムローに飛び乗った。
・・・あんな低いところに看板なんかつけやがって。
気づかなかった自分が悪いのだ。怒りの矛先はどこにも向けられない。
ホテルで鏡を見て多少おどろいた。
額にくっきりと縦の傷。
深くないので縫合の必要はなさそうだ。
すぐに思い出した。
「禄は低けれど直参旗本」
「天下御免の向う傷!」
ご存じ旗本退屈男の決め台詞。
さしづめ、あたしは旗本ではない退屈しない男。
当分はこれでゆきましょう。痛い思いをした分このネタであちこちのページ数を稼がないと。
ついでに予告編。
この夜のサムローの運転手がおもしろかった。
これはできたら明日の心にしましょう。
とにかく額の痛みを忘れて笑ったのだから。